インタビュー

【インタビュー】第4弾:CROSS 中西氏 ー仮想通貨取引所でトップを狙いに行く(4/5部)

投稿日:2018/8/22 水曜日 更新日:

日本のブロックチェーンプロジェクトで投資家たちから注目されているものがあります。CROSSというプロジェクトです。

CROSSは主に仮想通貨取引所をメインで展開します。国内外からの評価が高く、本記事作成時点ではいよいよアゼルバイジャンの取引所が稼働しようとしています。

日本側の責任者であるXBANK株式会社代表の中西氏、矢澤氏にインタビューできる機会があったので、その模様をご紹介します。

第4部では、CROSSプロジェクトのコアである取引所と展開戦略について伺いました。

第3部をまだご覧になっていない方は、「第4弾:CROSS 中西氏 ーGuildとCROSS Walletとは(3/5部)」をご覧ください。

CROSS 中西氏 インタビュー 第4部

青字:加藤(訊き手)、黒字:中西氏、緑字:矢澤氏

仮想通貨取引所CROSS Exchangeの展開

CROSS Exchangeは、マッチングは中央集権的にやり、ウォレットは分散型と、他の取引所と比べてもかなりユニークだと思います。なぜこのような考えに行きついたのでしょうか?

これは最終的にリリースする形態になります。直近の予定は8月末に中央集権型取引所を先にリリースします。

まずは最終形態の分散型は何でかということを先にお答えすると、僕たちはFX系のチームなんですよ。矢澤さんもそうですけれども、開発側もFXのことをやっていたりしたんです。

もともとの基礎知識を持っていた人たちがいて、やっぱりFXの人達は仮想通貨よりちゃんとしているわけじゃないですか。そういう人達からすると仮想通貨のこれ変だよねというのがあって、確かに仮想通貨で考えていくと、誰かが資産の担保ができないので分散型にした方がいいというのは判りますと。

ただ、仮想通貨の分散型取引所は結構おかしいところが多くて、トレードをする時に自分のウォレットの中にお金が入っているので、そのままだと相手のものをもらって持ち逃げることができるんです。逃げられると困るので、それをマルチシグ使ったりとか、イーサリアムだったらスマートコントラクトを使ってロックをかけるわけですよね。

結局ブロックチェーンを使った時の問題点というのがあって、速度が遅くなったり手数料が高くなったり、イーサリアム系だったらイーサリアムしか使えないという面倒くさいことが起こるんです。

FX系の人からしたらこれが面倒くさくて、なんでそんなに面倒くさいことをやるのという話になるわけなんです。かつFXだったら取引自体はインターバンクで中央サーバに注文を集めてマッチングをするわけですけれども、普通の分散型でも中央板があってサーバで処理しているので、結局普通の取引所とやっていることは変わらないんですよ。ただ入り口が違うだけで。

その入り口のところにブロックチェーンを使ってしまうので話がややこしくなるんですよ。だったらブロックチェーンを使わなくていいでしょというのが僕たちのアプローチだったんですよ。それを今度やるためには、結局それを担保できる何かがないとできないんですよ。僕たちは電子割符という技術に出会たのでそれが実現できるということでハイブリッド分散型取引所に行きつきました。

で、さっき言った通りFXのチームの人が多いので、普通に中央でサーバを建てて取引をして、FXのようにもっと流動性を高める流動性プールを作ったらいいんじゃないのという発想の大元になります。

とにかく便利にというのが僕たちにとってのキーワードなので、便利を突き詰めていくとこの形というのが一番しっくり来たのが正直なところですね。

流動性プールを作るためにまずは中央集権型ってことですか?

今回は中央集権の取引所を8月末に予定をして作業をしています。中央集権だめだよねというところから、分散型がという話があるんですけれども、なぜこれをやるかというと、これもご縁でこれは中国の大きな投資家さんから投資を受けて取引所をやることになっているんですよ。

これはCROSSとは別のところに投資が入っているので、まったくCROSSトークンは関係ないですけれども、投資家さんと知り合った時に、君何やるのと聞かれた時に、CROSSのプロジェクトを説明してそれすごくいいよねと。でもそれ実現するの時間かかるじゃんと。だったら、私が投資してあげるから先に取引所だけをスタートしたらというのが話のきっかけだったんですよ。

当初から派生的に出てきた話なんですね。

これは内部の話なので言えないところもあるんですけれども、向こうは戦略的に組んでいるところがあって、僕たちも戦略的に組んでいますと。僕らはCROSSの価値を上げるのが最大のミッションなので、お互いの考えが合致したというのが分かりやすいです。

じゃあ中央集権の取引所は何をやるかというと、Fcoinあるじゃないですか。

取引マイニングですか?

僕たちも取引マイニングをやりますと。おそらく日本人で取引マイニングの仕組みを使った取引所を開設するのは僕が初だと思うんですね。

私も調べている範囲では、おそらく中西さんが初じゃないかと思います。

なぜそれをやるかというと、僕がマーケティングができて運営能力があるということで、中央集権の取引所で取引マイニングの仕組みを入れるということなんです。

僕は取引マイニングに衝撃を受けて、自画自賛するわけじゃないですけれども、日本で仮想通貨に投資している人の数十倍世界を見てきているし、おそらく最先端のブロックチェーンのプロジェクトたちと関わっているというのが自負としてあります。

ただ、西側のイスラエルとかよくわからないのですけれども、アジアや中国の連中に関しては相当僕は詳しくて、先日まで深センに行っていて、ブロックチェーンの研究センターのところで投資家さんと色々話をしたのですけれども、そこに時計が置いてあってマイニングできる時計だったんですね。

結局何やるかというと、その時計をつけていると人間の生体情報がサーバに行くんですよ。そのデータを保険会社に売って、売れた分のトークンが発行される仕組みになっていました。

厳密にはマイニングじゃないですけれども、サービスというトランザクションによってコインが発行されるという仕組みはごまんとあるんですよ。日本人が想像するものの100倍以上あって、僕はそれに衝撃を受けて、僕は仮想通貨の次の形だと確信したんですよ。

その形は取引マイニングとまったく同じなんですよね。取引という行為、トランザクションを起こすたびに、その経済活動の分だけ新しいコインが発給されて利益が還元されるという。

僕はさっきからトランザクションの話ばかりしてますけれども、これは富の分配の新しい形だなと。それがトークンを使ったニューエコノミーという形で新しい潮流が出てきたなと思うんですよ。

世間では取引マイニングは儲かるという見方をしていますね。

表面だけ見ている人って、そうなんですけれども、僕はそういう視点では見ていないんですよ。投資家の人達はそれは絶対に極めてやっていった方がいいし、ただサービスを作る側としては本質なところを見ていかなきゃいけないんです。

こういう概念がなぜ出てきたかということろを考えなければいけない。これはもう確実に新しいエコノミーの形ということに僕は確信をして、それですぐに取引マイニングの中央集権の取引所を一緒にやろうと決めたんですよ。

なるほど。

それがきっかけです。でも、ビジネス的なチャンスが大きいので今すぐやらなければいけないんですよ。最短最速でとは言わないけれども、世界の中で上位に食い込むことをしていかないと。

一応僕たちのプロジェクトって2年間で世界第5位の取引所を作るということですけれども、これは全然遅いんですよ。ただ1日でと言ったら誰も信じないじゃないですか。

1年で1番になると言ってもただの詐欺師と思われてしまうんです。かなり控え目でそれを言っているだけなんですけれども、そのスピード感じゃ全然遅くて、そこは突き抜けなければいけないと。

じゃあそれをするのにどうしたらいいかと考えた時に、今取るべき道は今目の前にある取引マイニングという新しい潮流をしっかりと捉えて、一気にリリースかけるということをやらなければいけないと思っています。

それが良いご縁で投資が入って、一応まだ公表はしていないんですけれども、ハードキャップもむちゃくちゃ小さくするんですよ。集めるお金を一気に小さくするとか、それを何でするかは別のところで投資を入っていたりとか、違う形で入っています。

結局ICOというのは、資金調達をしてベンチャーがそのお金を使って次のステージに上がるためなんですけれども、僕たちの場合は複合的にそのお金が集まってきたりとか、人が集まってきているので、一般投資家からのICOの資金調達はそんなに重要でなくなってきたというところですね。トークンの価値自体は上げていくんですけれども、別に一番重要なのが投資家さんからのお金ではなくなったというところです。

一応アゼルバイジャンにできます。

それも最終的に分散型の取引所に変えていくんですよ。

2段構成ってことですね。

2段構成ですね。そうすると流動性がある取引所ができるじゃないですか。

その話を聞いてて、このアプローチが良いなと感じているところがあって、BitfinexBinanceも最初は中央集権からはじめて分散型に移行しようとしていますね。

そうですね。だから半中央集権で全然いいと思っていて、サービスレベルをちゃんと明確にできないまま技術だけを追い求めて分散型にするというのは違うと思っています。

当然、最初に開設する中央集権型取引所というのもCROSS Walletの接続先になるんですよね?

そうですね。

世界トップ5の取引所の地位を取りに行くために

トップ5を取っていくためのアプローチとして、一番大きい要素を占めるのが取引マイニングであるということですよね。

そうですね。

確かにCoinMarketCapを見ていると、取引マイニングをしている取引所の上位への食い込み方はすごいですよね。

今はFcoinが下に落ちて、違う取引所が1位になっていますからね。

この世界はほぼ日替わりか、緩くても週替わりですね。

そうですね。あと、僕たちはさらにここに面白いシステムをドッキングさせるんですけれども、自動アービトラージのシステムと接続するんですよ。

仮想通貨の流動性が上がりますね。

それは僕たちの取引所に接続されると、投資家さんにメリットしかなくて、自動でうちの取引所で売買するだけで取引マイニングコインが発掘されて、それでそのうちの取引手数料の80%とかが収益で返ってくると。

かつ取引マイニングされたコインは売ることができてキャピタルゲインが取れるわけじゃないですか。これは本当にすごいメリットで、あまりそこだけにフォーカスすると、じゃあ取引マイニングのコインの方がCROSSよりいいじゃんという話になってしまうんですよ。端的に考えると。

実はそうじゃなくて、この取引所が最終的に何をやりたいかというと、今の仮想通貨の取引所って別に東証のような証券取引所と性質が違うので、もっともっとプロジェクトを後ろから後押しすることをやって良いと思うんですよね、僕は。そういうことができる取引所を作りたいという想いがあります。

国内でも色々ないいプロジェクトがあったりとか、別に日本のプロジェクトだけを僕はひいきする気はないのですけど、きっかけとして出口として取引所というものがあるんだったら、出口というのはプロジェクトのICO1個の出口であって、実は入り口じゃないですか。そこから価値を上げていかなければいけない。

価値を上げていくお手伝いを取引所ができればいいなと思っています。そういう取引所を作りたいんですよね。そこも、コミュニティなので、そういうものを作りたいですね。

だから、良いプロジェクトと二人三脚で、質が良いだけじゃなくて、どうやったら価値が上がるか、どうやったらコミュニティが作れるかということを取引所が裏側でマーケティングのお手伝いができたら良くないですか?

いいですね!

しかも日本人じゃないですか。中華系に負けるなということもあるんですけれども。彼らは本当に頭がいいし合理的ですね。

結局は資本主義で競争社会じゃないですか。仮想通貨の中で日本人のアドバンテージをどう出していくか、どう優位性を取っていくかというのは複合的に日本のプロジェクトが関わりながらそういうのを作っていかなければいけないし、日本に限らず良いプロジェクトが成功するためには複合的な要素が絶対必要なので、そういうものを良い形で作れるような取引所を作りたいなと思っています。

別に仲良しこよしにする気はないですけれども、ただ良いプロジェクトを発掘して、育てて、でかくした方が良いので、お互いにそういうのを作りたいですね。

結局この業界のパイが増えないと自分たちのビジネスが拡大しないですからね。

そうですね。

競争はあれど、業界をどう全体的に盛り上げていくかというのは特に最近大事なテーマなのかなと感じますね。

僕たちの場合は、こういうと語弊があるのですけれども、あまり資金調達に固執していないので、通常のICOのプロジェクトってとりあえず集めないと次に進めないということが多いんですけれども、あまり僕たちはそういうのがないんですよ。

何でかというと、実業ベースで収益を上げるモデルを考えながら走っているので、別に僕たち単純なサービス系のトークンじゃないんですよ。将来にわからないお金を取るために走りましょうというところではなくて、すぐに収益化をしていくことしか考えてないんです。このお金が絶対にないと次に進めないというのはあまり考えてないです。そのあたりは、他のプロジェクトと違うでしょうね。

資金調達にあまり固執しないと、その分スピード感を持ってできますよね。それにしても、取引所が8月末の開設予定はスピード感が速いですね。

システムはもう出来上がっています。フロントと裏側を変えたりはしていくと。

投資を受けているというのは、金銭的な部分もそうですけれどシステムとエンジニアリングもまるっと投資を受けているので、僕たちからするとただお金を預けられてそれを運用しろというわけではなくて、もっと前向きな投資をいただいているというところですね。

何か取引所のパッケージを使っているんですか?

というのともちょっと違うのですけれども、技術を持っている人達がいっぱい持っているので、そういう投資を受けているという感じですね。

次回予告

第4部はいかがでしたでしょうか?

第5部は、長いインタビューの最後になります。これからの展望と投資家の皆様へのメッセージをお伝えします。

第5部:これからに向けた想い



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Junya Kato

TOKEN ECONOMISTの管理人、ブロックチェーン専門誌「月刊仮想通貨」「CRYPTO CROWD」の執筆陣。ブロックチェーンプロジェクトでは、QURASのコミュニティマネージャー。 より多くの人にブロックチェーンの未来を感じてもらうべく、先進的なブロックチェーンプロジェクトやイベントのレポートをお伝えしています。 ブロックチェーンの素晴らしさを世に広げたい!!

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