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インタビュー

【インタビュー】FCoinJP Kim氏 ー日本の法律に違反していないか?FCoinJPのガバナンス体制(3/4部)

インタビュー

2018年10月29日に、仮想通貨取引所のFCoinJPが突如オープンしました。

FCoinの名前が付くFCoin”JP”という取引所は果たしてどのようなものなのか?CEOのKim Young Soo氏にお話を伺いました。

第3部では、”JP”を謳うFCoinJPが日本の法律に違反していないか?投資家保護の考え方、そしてガバナンス体制についてご紹介します。第2部をまだご覧になっていない方は、第2部「FCoinJPとFCoinの違い、FJトークンの話」をご覧ください。

文中でFCoinとFCoinJPという言葉が出てきます。厳密に言葉が区別されているので、注意してお読みください。

FCoinJP Kim Young Soo氏 インタビュー 第3部

青字:加藤(訊き手)、黒字:Kim氏

日本の仮想通貨交換業に違反していないか

Kim Young Soo氏

加藤:今のFCoinJPは日本の仮想通貨交換業に違反しているとみなされるように思います。

かつてのBinanceの例が分かりやすいですが、日本語のユーザーインターフェイスが、日本居住者が使うことを前提にしていると金融庁からみなされて警告されたという過去があるからです。

今の状況は率直にどう思っていますか?

Kim:正確に言うと、FCoinJPは会社ではなくどこの国にも属していません。多くのボランティアが活躍している仮想通貨のコミュニティであってプラットフォームです。

また、今の法律は過去の法律で未来の社会を縛ろうとしているところに弊害が生じていると思います。理論上、全てのFJ保有者がFCoinJPの所有者となります。積極的にコミュニティに参加する権利があり、コミュニティの自治や自分の意見を述べることができます。

これは全く新しい未来の経済形態とコミュニティガバナンスの仕組みです。FCoinJPは全世界に対してこの様な全く新しい経済モデルを推し進めて行きたいと考えています。

私達がFCoinJPを説明するときによく例をあげますが、

1.Twitter社のサービスを利用したことがありますか?
2.Twitter社のユーザーに価値があると思いますか?それともTwitterというアプリに価値があると思いますか?

明らかに、Twitterのユーザーに価値があります。我々はTwitter社のユーザーでありますが、我々はTwitte社に対し200億ドル以上の時価総額をもたらしますが、1つの問題を考えたことはありますか?なぜ、我々がTwitter社の価値を創造しているのに、Twitter社は我々に給料を支払うことはないのか?

FCoinJPはTwitter社やその他過去のサービスと比べ全く新しい経済形態です。すべてのFJトークン保有者がFCoinJPの所有者となり、同時にFCoinJPのサービスの使用者であり、消費者であります。またFJホルダーはFCoinJPの価値を創造する者でもあります。

過去の時代では、人類の生産と労働の関係の中では、消費者、生産者、所有者は分かれていました。彼らは価値を創造する側でありますが、ブロックチェーン技術の誕生により、我々はこの三者が融合すると考えています。

過去の経済モデルの消費者、生産者、所有者の関係は分断されており、未来の経済モデルでは彼らはお互いに価値を共に創造します。消費者は価値を創造する生産者であり、同時に所有者でもあります。

この様に関連した関係は経済の流動性に大きな刺激を与えます。これがFCoinJPが考えるトークンエコノミーの魅力です。

加藤:FCoinJPを敢えて国で括ってみようとすると、無国籍という見方で良いのですね?

Kim:はい。コミュニティは分散型になっているので、色んな国にコミュニティメンバーがいます。カンボジアやシンガポール、中国、アメリカ、韓国ですね。特定の国というわけではないです。JPとは書いてありますが、JPではないよということです。

加藤:日本(JP)にいるメンバーが多いからFCoin”JP”になっているということですか?

Kim:そういうことです。

加藤:ぶっちゃけ、金融庁から警告来ていますよね?実際に、私の知り合いで日本語表示つけていた海外の取引所は、なんとプレオープンのときに警告来たらしいです。なのでFCoinJPもそんな気がしています。

Kim:警告ではなく”お伺い”が来ています。例えば「我が国の法律○条○○に違反しています」という具合です。まず、FJトークンを販売しているのはNGなんです。

加藤:FJトークンは配当型だから証券に該当するということですか?

Kim:そうです。でも、FoinJPはFJトークンは販売していないんです。

加藤:確かにあれは販売ではないですね。

Kim:取引しているものを返しているだけであるという返答を金融庁にしました。もし、日本の国の法律が違反しているのであれば、どこの地域にも属していないため何もできないという返信をしています。

屁理屈みたいな感じも見えますが、それが実態です。今後世界はこういう構造には間違いなくなっていきますね。

加藤:確かにそういう流れでしょうね。

Kim:今からIEOを始めるかもしれないですけれども、もともと考えているのが日本企業だけじゃなくて多国籍企業であったり、海外に本拠地を置く日本企業であったりします。今後日本企業も対象になってくるかもしれませんが、そうなってきたときに日本企業が取り残されることになるよと。流動性がどうしても今減ってしまっているので、そこを刺激したい気持ちがあります、こういう風にしたいということを伝えました。なので、かなり長い内容を返信させてもらいました。

加藤:こういう話を聞くと、日本の法律は限界があるなと感じますね。これは日本に限らず世界に当てはまることなんでしょうけれども。

Kim:そうですね。特にブロックチェーン技術はそうなのですけれども、過去の法律で未来の動きを縛るので、それを変えていく力があるかどうかということに今後なっていくと思います。FCoinJPは完全に時代の先を行っているわけではありませんが、変えたいという想いはあります。これが基本的な考えです。

加藤:特に日本の場合は、既存の法律に当てはめて縛ろうとする傾向が強いですからね。

Kim:イギリスの場合もそうなのですけれども、裁判になった場合はどうしても実例があるかないかで判断します。当然実例はないので、新しい例を作りたいとは思っています。

加藤:これは法解釈が非常に難しいですね。

Kim:そうでしょうね。

投資家保護に関する考え

加藤:日本では、そもそも仮想通貨交換業が存在している背景として、一番の根底は投資家保護であるといわれています。FCoinJPにおける投資家保護というのはどのようなことをしていますか?システム的なものやガバナンス的なことについて教えてください。

Kim:コールドウォレットを使っています。FCoinJPではウォレットを2つに分けています。取引口座とMy Walletですが、両方コールドウォレットです。FCoinJPのセキュリティは結構高いんです。FCoinJPの場合はすべてをコールドウォレットにしています。

加藤:コールドウォレットから取引なんてできるんですか?

Kim:はい、そうなんです。大半は取引所の中で数が動くだけになります。1日に出金される量は経験上わかるので、その分だけホットウォレットに入れています。ホットウォレットの残高が足りなくなった場合に、コールドウォレットから移動させて送金をしています。

加藤:なるほど。

Kim:なので、送金がめちゃくちゃ早い時とめちゃくちゃ遅い時があるんです。遅い時は、ホットウォレットの残高が足りなくなった時ということになります。1日にだいたいこれくらいは送金されるだろうという量をホットウォレットには入れておきますが、どうしてもそれを超えた人は送金の時間がかかってしまいます。

今の中国の取引所の主流はだいたいこれになります。あまりにもハッキング被害が多いので、表立ってはいないですが多いみたいです。

加藤:コールドウォレットがあるということは、取引所にとって大事なのはユーザの残高を管理している内部のデータベースをいかに保護するかということになるんですね。

Kim:そうです。攻撃は常時されています。

加藤:ちなみに今攻撃は一日どれくらい来てるんですか?

Kim:1,000件くらいですね。

加藤:別なところは7,000件くらいあると聞いたことがあるので、少なめですね。

Kim:攻撃をされていても、当たる攻撃と手前で防いで当たらない攻撃があるので、当たらない攻撃を除いて1,000件くらいです。

加藤:なるほど。人間が作ったものに完璧なセキュリティはないすから、日夜戦いですね。たしかFCoinJPは脆弱性について保証プログラム入っていませんでしたっけ?

Kim:あれはFCoin本家の方ですね。例えばハッキングに対して、2ドルの保険で2,000ドルまで保険があるんです。FCoinJPの方でも考えています。

加藤:この保険が一気に発動したらすさまじいでしょうね。資産の保険だと、リーマンショックの時にCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の支払いで保険会社が潰れそうになったくらいですしね。

現在の仮想通貨市場について

加藤:現在の仮想通貨市場についてどう思いますか?また、これからの市場の展望はどうお考えでしょうか?

Kim:これから仮想通貨は、投機から投資、実用に移っていくと信じています。私達も配当モデルからの脱却を目指しており、より透明、より公平、完全なるコミュニティ化されたプラットフォームの構築に取り組んでいます。

加藤:Kimさんが思う、ビットコイン価格がいつまでにどれくらいになるという見立てはありますか?

Kim:私はあまりビットコインの価格は気にしていないのですが、周りの人に聞いたのとマイニングしていて思ったことですが、マイニングして思ったのは3000-3500ドルを切ったマイナーがマイニングしたくなると思います。(補足:インタビューは2018年12月6日です。)

加藤:マイナーの損益分岐点ということですね。

Kim:そうですね。個人や大口で値段が変わるとは思うのですが、僕がやっていて思ったのはそれくらいがマイニングしたいしたくないの境目かなと感じました。

あとは色んな人の話をきくともう1年ベアマーケットが続くんじゃないかといわれています。私は、ビットコインの値段がヨコヨコしている間にやるべきことをしようかなという1年になります。

加藤:ご自身の経験から、マイナーの視点が入っているというのは良いですね。

私は個人的にベアマーケットが続いて欲しいなと思っていて、そういう時は業界に参入する人達が少ないので、その間に準備していれば自分たちの優位性が増すと思っています。

Kim:それは間違いないですね!この前Huobiに行ったのですが、Huobiでは2年間ベアマーケット続くと思っているようですね。一番大変なのはプロジェクト側と取引所側ですね。

加藤:私はプロジェクトの人間でもあるので、確かにそのあたりは大変になる要素ですね。(補足:筆者はQURASというプロジェクトの広報を担当しています)

Kim:参入者が少なくなるので、今の状況はある意味ブルーオーシャンですね。

特筆すべきFCoinJPのガバナンス

加藤:FCoinJPの「コミュニティ株主公開討論場」のやりとりを見ていると、FCoinJPのガバナンスは素晴らしいなと感じます。

どうしてかというと、FJトークンのバーンについても、株主が安易にバーンするではないということを統計データに基づいて発言していたり、手数料についてもユーザから徴収しろという意見が出ています。発言している人達もユーザであるので、自分たちが多少不利な条件でも取引所の存続性を優先しているので良いなと感じています。

Kim:そうですね。普通ユーザは取引手数料は無料にしてくれと言いますからね。

加藤:そうそう!なので、CEOの立場から見てそういうガバナンスはどう見えているのですか?

Kim:それこそ、さっきお話しさせてもらった消費者と所有者の考え方と完全に繋がっています。コミュニティ株主もユーザなのですけれども、所有者の立場で考えてくれています。

1つ例をあげると、先日私は非常に美味しいケーキを食べました。例えば収益のいい日本のパティシエが自分のケーキ屋をオープンしたい時、10年間もの月日の給料を貯め、ようやく1店舗をオープンすることができ、それでも顧客がなく失敗する恐れがあります。

しかし、FCoinJPのモデルを使用することにより、収益のいい日本のパティシエが自分のケーキ屋をオープンしたい時、彼は自分の顧客から、もしくは投資者を募ることによって、投資者も自分のケーキを購入にやってくるので、顧客の心配はないのではと思っています。同時に彼らはそのパティシエの支持者になり株主になり、配当も受けることができます。

過去の経済モデルの消費者、生産者、所有者の関係は分断されており、未来の経済モデルでは彼らはお互いにケーキ屋の価値を共に創造します。消費者は価値を創造する生産者であり、同時に所有者にもなります。

このアイデアがコミュニティ株主を発足した理由です。コミュニティ株主はFJホルダーで構成されており、FCoinJPの株主であり、支持者であり、配当も受けることができます。この考えに基づいています。

よく考えたら、株主も1ユーザですから、無料にするなというのはいい方向だと思います。

加藤:結果的ですけれども、大口の株主になっている人達は経営者が多いのかなという感じがしますよね。

Kim:そうですね。ある程度経済的に余裕がある人であったり、経営者である人が多いので、話が分かってくれて良いですね。

加藤:私も今の状態だとバーンしても意味がないと思います。日々のマイニングでFJトークンが増えている状況でバーンしても、プラスマイナスゼロになってしまうように感じます。

Kim:90億枚バーンすれば話が違うのでしょうけれども、そういうのは現実的に難しいですからね。価値があるものをバーンすれば価値が上がるんですけれども、今価値が少ないものをバーンしてもあまり意味がないですからね。

加藤:FCoin本家を見てもバーンはうまく行っていないように見えますね。

Kim:そうですね。

加藤:ブルマーケットの時にやればいいのでしょうけれども、今は様子見ですかね。

次回予告

結構シビアな質問をさせていただきましたが、Kim氏はきちんと丁寧に自身の考え方を伝えてくださいました。

次回は、FCoinJPがこれからどうなっていくかをお伝えします!

第4部:某競合取引所についてはどう思っている?そして、FCoinJPのこれから

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