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Japan QURAS Meetup #001 イベントレポート

QURAS

2019年3月29日に「Japan QURAS Meetup #001」が開催されました。

ミートアップの後半では、メディアのNEXTMONEYさんのインタビューもあり、盛りだくさんの内容となりました。

今回もその模様をレポートしていきます。

イベントページ:Japan QURAS Meetup #001

QURAS プロジェクト説明

角谷氏の自己紹介

QURAS Founder兼CEOの角谷氏

QURASのFounder兼CEOの角谷茂樹氏は、ブロックチェーンとの関わりは古く、EthereumDENTTezosのICOに参加した経験があります。

そのような経験から、自分たちのプロジェクトは他がやっていないことをやり、業界や人々に求められていることを作ることが重要だといいます。

角谷氏は、代議士の秘書の経験があり「見ざる言わざる聞かざる」という教えをもとに、機密情報やプライバシーを守るということの重要性を学んだそうです。

QURASがテーマとする匿名のスマートコントラクトについては、1年半前から次に来る動きだと気づいており、やっと今になって人々がその必要性に気付き始めたと感じています。

QURASは何をする?

QURASは、プライバシーの在り方を変える、送金手数料の一部をプロジェクトに還すことができるブロックチェーンです。

ビットコインを例にすると、送金履歴が周りに漏れてしまいます。そのため、MoneroやZCash、DASH、最近だとMimbleWimbleプロトコルを搭載した匿名通貨が登場しました。これらは送金を知られないことはできますが、スマートコントラクトは搭載されていません。スマートコントラクトの内容を知られないものは登場していないのです。

QURASでは、匿名化技術を使うことにより、送金やスマートコントラクトのトランザクションを知られないようにすることができます。

もう1つは、送金手数料の一部をプロジェクトに還すことです。

多くのブロックチェーンプロジェクトは、ビットコインやイーサリアムで資金調達をしていますが、その後の相場下落でプロジェクトが継続不可になっています。

QURASでは、送金手数料の一部がプロジェクトに還ってくることで、この問題を解決できるのではないかとしています。

QURASは誰のためのプラットフォームで誰が支えるのか?

QURASは、もちろん送金利用者が利用します。QURASを使うことにより、彼らのプライバシーは保護されます。

QURASを使うマーケットメイカーやインベスターは、QURASのQRSを保有していると、GASコイン(QRG)がマイニングされウォレットに配布されます。

また、QURASを使ったプロジェクトを運営するトークンマネージャーやその利用者については、前述の通り、送金手数料の一部が還元されます。また、トークンでも匿名送金を使うことができます。

さらに、コンセンサスノードを立ち上げると手数料が入ってきます。匿名送金は多めの手数料が設定されるため、匿名送金を処理すればお得になります。

誰のためのQURASか

このような、プラットフォーム参加者の利益の最適化については、Common Good(共通善)に基づいて考えられています。

例えば、社長が儲けすぎても、社員が反旗を翻す可能性があり、投資家も報われません。これらにはバランスが重要です。

プライバシーでも同じようなことがいえます。例えば、健康データを集めるとして、プライバシーが保護されすぎると、サービス提供側は効果的なサービスを提供できなくなってしまいます。

QURASでは、このようなバランスについて、1つのアプローチと価値観ですべてを解決できず、緩やかなルールの中で選択肢の機会を増やせる設計思想にしています。

QURASに使われている2つの匿名技術

QURASでは、2つの匿名技術が使われています。ゼロ知識証明(zk-SNARKs)とリング署名(Ring CT)です。

これらにはそれぞれに適した使い方があります。

ゼロ知識証明はデータをシールドして隠すということに向いています。リング署名は非対話型ゼロ知識証明が入った、グループ内のプライバシーの保護に適しています。

QURASのプライバシー技術

例えば、電子投票の場合は、投票した人とされた人のグループがあります。このような場合はゼロ知識証明で扱うのは難しく、リング署名が適しているといいます。

さらに将来的には、管理者がいるリング署名を導入することで、万が一何か問題が起きたときに追跡できるような実用的なものにしていきたいとしています。

QURASでは、プライバシーを守るという点において、使いやすい技術を選択することができます。

QRS保有者がもらえるQRG

QURASでは2種類のコインを利用します。それがQRSとQRGです。

QRGはQURAS GASと呼ばれるもので、スマートコントラクトの利用で使われるものになります。

トークンを使って送金をしたりデータを保管するときの手数料は、QRGが必要になります。

QRGは、QRSを保有していると15秒に1回のペースで自動生成されるようになっています。そのため、QRGを保有するためには、QRSを持つか、取引所でQRGを買わなければいけません。

ユーザに求めるQRGで支払う手数料については、QURASを使うプロジェクト側に判断が委ねられます。プロジェクトの継続性を高めたい場合は、手数料を高めに設定することができます。それに対して、ユーザの使いやすさを追求する場合は、手数料を安くすることができます。

QURASでは手数料を調整可能

QURASはどんどん進化していく

QURASのメインネットの稼働は遠い日ではないものの、メインネットが稼働開始したときのQURASはまだ理想から遠いといいます。そのため、QURASは継続的アップデートが続けられます。

アップデートの1つ目が、ゼロ知識証明の高速化になります。これはzk-SNARKsのモジュールが重いことによるもので、モバイル環境でゼロ知識署名を使えるようにします。

またリング署名にBulletproofを実装することにより、ノードの負担が減り、匿名処理を高速化できます。

追跡可能なIDベースのリング署名は、管理者がリング署名を使ったプライバシー情報を追跡できるというものになります。

また、トランザクションフィーのステーキングでは、送金手数料をQRS保有者にも配布できるようにする予定です。

もちろん、今後に向けてトランザクション速度も高速化させていきます。

QURASのアップデート計画

QURASではファイルシェアを提供する

QURASでは、ファイルシェア機能をリリースする予定です。

これにより、スマートコントラクトを通じて、データの保管ができるようになります。Blockchain as a Service(BaaS)のような使い方がQURASでできるようになります。

また、海賊版の問題が出てくるので、不正なIPをブロックするなどの対策が検討されています。

QURASのファイルシェア

QURASに適している使い方

QURASでは、プライバシーに特化した使い方に向いています。

健康やヘルスケアはもちろんのこと、匿名入札やサプライチェーンにも向いています。

匿名入札では、入札を非公開にして、関係者だけが結果を見られるようにするというものです。匿名入札については、実際に外国政府から問い合わせがきたそうです。あまりよろしくない国だったそうで、最終的にお断りしたとのことです。

サプライチェーンでは、追跡性が必要でも、競合に内容がバレてしまうと自分たちのビジネスが脅威にさらされる可能性があるため、保護が必要だといいます。

その他に、IoTやスマートグリッド、電子投票やオンラインゲーム&カジノにも向いているといいます。

QURASに向いている分野その1 QURASに向いている分野その2

既にテストネットが稼働

QURASでは既にテストネットが稼働していて、その様子を見ることができます。

公開しているのは、テストネット向けのブロックチェーンエクスプローラ、ウォレットになります。

また、ホワイトペーパーがリニューアルされ、テクニカルペーパーもリリースされる予定です。

NEXTMONEYによるインタビュー

角谷氏のプレゼンテーションに続いて、メディアのNEXTMONEYの事業部部長 堀口氏によるインタビューが行われました。

NEXTMONEYは、暗号資産の最新情報に加え、ICO情報、仮想通貨相場分析等、話題性・独自性・健全性をモットーに独自の視点から情報を発信する暗号資産・ブロックチェーン総合メディアです。

またWebサイトだけでなく、Podcast、YouTube、Discordコミュニティなど、様々なコンテンツを取り揃えており、中でも運営陣が毎週配信しているPodcast「仮想通貨週刊ニュース」は2018年に投資カテゴリ2位、ビジネスカテゴリ4位を達成しました。

今回のインタビューは、NEXTMONEYさんのご厚意によるもので、インタビュー内容は後日公開予定です。是非NEXTMONEYのメディアをご覧になってみてください!

NEXTMONEYによるインタビュー

質疑応答

匿名通貨=マネーロンダリング?

匿名の暗号通貨はマネーロンダリングに使われないのでしょうか?

マネーロンダリングに関するコンプライアンス意識は必ず必要になるので、そこは怠ってはいけないと思っています。

匿名通貨に限らず、暗号通貨はプライバシーと透明性は必ずトレードオフになる。トレードオフをいかに想定して設計するかということになります。

デジタルIDへの対応など、KYCを通過したユーザーのみ匿名アドレスを使えるようなオプションを用意するなどを考えています。

QURASで狙えそうな分野は?

匿名性というと選挙や医療に強みを感じます。このあたりの分野を狙えそうなのか?

実際に、シエラレオネという国でブロックチェーンで選挙が使われようとしています。エストニアもそういう取り組みをしています。

たまたま、シエラレオネの政府筋に知り合いがいます。小さい国のほうがアクセスしやすいので、QURASを採用してもらいたいなと考えています。

もちろん、医療分野にも患者のデータ保護が必要です。韓国の医療業界がQURASに興味を示しています。

QURAS以外の匿名スマートコントラクトプラットフォームは?

QURAS以外に他の匿名スマートコントラクトのブロックチェーンはないのですか?

OASIS LabsEnigmaOrigo.Networkです。

Enigmaは独自のプラットフォームというよりも、イーサリアム上のレイヤーです。Origoは開発がうまく進んでいないようです。

ブロックチェーンのトリレンマをどうしていくのか?

ブロックチェーンの課題であるスピード、拡張性、安全性はそれぞれが相殺される要素なので、バランスをどう担保していきますか?

これは難しい質問で、分散しすぎるとハッキングのリスクは少なくなりますが、アップデートのためのハードフォークが難しくなったりします。

プロジェクトの方向性とノードの状態で決めていく必要がありますが、分散しすぎるとトランザクションが遅くなるし、速くなると中央型になるのでバランスが大事であると考えます。

企業がQURASを使うためにどうしていくのか?

匿名技術は社会にとって重要なものだと思いますが、企業は個人情報を収集したがると思います。IoT社会を進めるためには、企業側がQURASを使わなければいけないと思われますが、どう説得しますか?

これについては選択肢を与えようと思います。全部が情報を見られるのはおかしな話なので、プライバシー保護ができたり、ビッグデータとして活用できるようにしたりできるように選択肢を与えようと思います。

追跡可能なIDベースのリング署名は完全匿名か?

追跡可能なIDベースのリング署名を実装した場合、完全な匿名を保有したスマートコントラクトというのは揺るがないのでしょうか?

管理者が追跡できるようにするために、ビューキーを用意して、それを使って情報をオープンできるようにします。これはトレードオフですが、それがなければ不便になってしまうので、そういった人には別の対処になると考えています。

QURASを使いたい会社・プロジェクトの状況は?

QURASのプラットフォームに興味を持っている企業がいると思うのですが、実装に向けてやり取りしている会社・プロジェクトはどれくらいありますか?

韓国がメインですが、4社がイーサリアムからの乗り換えを検討しています。これからメインネット稼働に向けていくので、サポート体制を整えていきます。

企業がQURASに要求していることは?

企業がQURASを採用する場合、ここはこうしてもらわなければ困るという共通した要求はありますか?

すべてのニーズに対応できるとは思っていないので、各会社がカスタマイズできるような環境を提供していきます。ただ、サポートできるところはしていこうと考えています。一気に対応はできないので、徐々に対応させていくしか無いのが現実です。

角谷氏が面白いと思う匿名通貨は?

この匿名通貨ないだろというものを教えてもらえますか?

逆に面白いなというのに死んでいるコインがあります。XVGは技術がショボイですがコミュニティは盛り上がっていますね。

QURASに関する情報

公式情報

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