コラム

「ドラゴンクエスト ユアストーリー」の世界は実現できるのか?クラウド技術の考察

投稿日:

※ネタバレ書いています。

ドラゴンクエスト ユアストーリー」を観てきました。筆者は映画のオリジナルの「ドラゴンクエストV」をプレイした世代で、その後いくつか出たリメイクもプレイしています。

映画では、主人公のリュカが魔王ミルドラースの復活を目論むゲマを、リュカの息子アルスとともに倒しに行くというストーリーです。ドラクエVをやったことがあれば、誰でもその記憶が蘇ってくるストーリー仕立てになっています。

ドラゴンクエスト ユアストーリーのネタバレ感想

この映画の感想を書くと、ドラクエワールドが3DCGで存分に表現されていて、おなじみのすぎやまこういちサウンドが流れ、ドラクエVをやったことであれば誰しもが懐かしさを感じることができることでしょう。その一方で、映画の時間に収まるようにストーリーを端折っているため、ドラクエVを知らない人は映画を観ても楽しめないことでしょう。あくまでも回顧ファン向けの映画というのが筆者がみた感覚です。

実は、この映画はドラクエVを映画化したものではありません。副題にあるように、あくまでも「ユアストーリー」です。なぜならば、映画のストーリーはトラゴンクエストVを遊んでいるプレイヤーのストーリーを映画にしたものだからです。

さらにネタバレをしてしまうと「ドラゴンクエスト ユアストーリー」の世界は、実はVRゲームの世界だったというオチになります。主人公はVR体感型のドラクエVを遊び、ビアンカと結婚する運命を選択します。いざミルドラースを倒そうとするところで、主人公はVRの世界に現れたゲームを虚無にしたいコンピュータウィルスと向き合うことになります。

この感覚を例えるならば、筆者が昔プレイステーション2でスターオーシャンセカンドストーリーを遊んだ時に「実は主人公たちが住んでいる空間はゲームの世界でした」というものと同じものを感じました。この点が、界隈から駄作といわれる原因になっています。

筆者自身、このストーリーがドラクエVの世界のままで終わって欲しいなという願望を感じつつも、このような展開はありではないかと感じるところもありました。

ドラゴンクエスト ユアストーリーの世界は実現できるのか?

筆者が「ドラゴンクエスト ユアストーリー」を見て思ったのが、映画の設定にあるようなドラクエがVRコンテンツとして出たらこれは面白そうということでした。自分も映画と同じ設定でドラクエを遊んでみたいという純粋な感覚からです。

それと同時に、映画の世界にあるような没頭感が高いVR世界はまだ単体ハードウェアでは力不足なのではとも感じています。実際問題、VRのような没頭感が高い世界には映像の高精細さが欠かせなく、どうしてもハードウェアのスペックが必要になってきます。

しかし筆者は、技術の進化を見ると「ドラゴンクエスト ユアストーリー」のような世界は実現できる段階に至っているのではないかと推測しています。ただし、単体ハードウェアでなければという条件付きです。事実、Googleの「Stadia」から見るように、ゲームのストリーミング配信が既に本格化する段階にきており、分散型でレンダリングできる技術も確立しつつあります。従来の単体ハードウェアによるゲーム機だけではなし得なかったゲーム表現がすぐそこまできているということです。

ブロックチェーン業界内では賛否両論が多いですが、日本国内ではANGELIUMは分散型のレンダリング技術を追求している最も有名なプロジェクトの1つといえるでしょう。ANGELIUMでは、映画「マトリックス」のCGを担当したBrett Hartshorn氏がCTOになっています。

3DCGを描くためにProof of renderingと呼ばれる分散型の技術を使い、インターネット上につながっているユーザがCGレンダリングし、それにより高精細なCG空間をVRで体感できるようになっています。また、VR/ARの3D空間でショッピングなどができるMARK.SPACEでも、ユーザが分散型のCGレンダリングをする仕組みが検討されます。

さらにこれからは、2020年春から日本でもモバイルの世界に5G環境が入ってきます。低遅延で大容量が求められるゲーミング環境が外出していても手に入るようになります。

このように、既に3DCG空間が分散型でレンダリングすることができ、かつそれらが低遅延でどこでも体感できる環境がすぐそこまで来ています。

筆者は「ドラゴンクエスト ユアストーリー」は、実は将来的なドラクエがリリースされる姿を描いた予告編だったのではないかと、少し期待をしていますが、果たしてどうなるのでしょうか。



  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Junya Kato

TOKEN ECONOMISTの管理人、QURASの広報メンバー。 より多くの人にブロックチェーンの未来を感じてもらうべく、先進的なブロックチェーンプロジェクトやプロダクトの紹介を行っています。

-コラム

Copyright© TOKEN ECONOMIST(トークンエコノミスト) , 2019 All Rights Reserved.