ウォレットコラム

BTCやUSDTを日本円に替えられる グローバルマネー決済サービス

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海外取引所にあるBTCやUSDTを日本円にする方法はいくつかありますが、いずれも長所と短所があります。今回は、今まで紹介した方法とは異なる、新たな選択肢になり得る決済サービスの種類をご紹介します。

グローバルマネー決済サービスとは

今までの決済サービスでは、BTCやUSDTを無記名カードにチャージするものが主流でしたが、これらは諸々の問題ですぐにサービスが止まってしまってしまう問題点がありました。

そのため、今後は銀行口座と連携した国際送金サービスが見込まれています。この手のサービスは、暗号資産の送受信だけではなく、暗号資産と法定通貨(米ドル)との交換、法定通貨の直接送金にも対応するようになります。

原則として、サービスの加入者には銀行口座とデビットカードが付与されます。デビットカードには、VISAなどの大手決済ネットワークが採用され、加盟店であればオンライン・実店舗を問わずに世界中で買い物をすることができるようになります。また、現地の法定通貨でカードブランドに対応したATMから現金の引き出しをすることもできるようになります。

グローバルマネー決済サービスの特徴

米ドルの銀行口座を持つことができる

サービスを契約すると、米ドル預金が可能な海外銀行の口座を持つことができます。もちろん、銀行は営業エリアにおける銀行ライセンスを保有しています。銀行にはSWIFTコードが割り当てられているため、SWIFTに対応した銀行同士の国際送受金が可能になります。

また、海外銀行は日本の預金金利と比べると遥かに良い銀行金利を提供します。通常は米ドルの普通預金の金利で1.5%程度になります。比較として、日本円の普通預金は2021年2月3日時点で0.001%になるため、僅かな数字に見えますが日本円の1,500倍の金利になります。また、サービスが定期預金を提供している場合、これより高い利回りになります。

暗号資産を米ドルに変換して預金することができる

暗号資産を米ドルに変換してそのまま預金することができます。暗号資産は、通常USDTやBTCのみに対応します。また、預金の米ドルは、後述するVISAのデビットカードで買い物やATMから引き出すことができます。

VISAデビットカードを持つことができる

VISAデビットカードこの手のサービスは、最終的に法定通貨で決済することが多いため、銀行発行のVISAデビットカードがユーザーに付与されます。

このカードは、日本の銀行でも使われているデビットカードと同様に、店舗決済を利用した場合に自動的に銀行口座から引き落としされます。もし、日本円の決済店舗で買い物した場合は、決済ブランドが定めた円ドルの為替レートが適用されます。

また、カードブランドに対応した提携ATMであれば、世界のどこでも現地通貨で現金を引き出すことができます。

VISAデビットカードの停止リスクが少ない

世間で流通している、”暗号資産デビットカード”と呼ばれるカードは、正確にはデビットカードではなく、その多くが無記名式のプリペイドカードになります。

無記名カードは、枝番(えだばん)カードと呼ばれ、本来は団体単位で複数人の利用を想定しているものになります。そのため、利用者の誰かがトラブルを起こすと、他の利用者にその影響が及ぶリスクがあり、多くの場合はサービスの停止に至ります。暗号資産をチャージできることを謳った多くのプリペイドカードのサービスが短命なのは、これが理由だとされています。

一方で、銀行発行のVISAデビットカードは、自分の名前が入った記名式のカードになります。カードは自分の銀行口座のみに紐付けられているため、自分自身が問題のある使い方をしない限り、カード利用を止められることはありません。

サービス例

グローバルペイ(資料請求)

この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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