2018年7月27日に開催された、韓国発のブロックチェーンプラットフォームMoFASの日本ミートアップに参加してきたのでその模様をお伝えします。
MoFASはロジャー・バーがアドバイザーとして参加しているプロジェクトです。
関係者挨拶
最初は関係者挨拶から始まりました。MoFASに関係する韓国の会社や組織の代表者が登壇しました。
挨拶のひとこと要約を以下にお伝えします。いずれの方もMoFASのT-UPをしつつ、ブロックチェーンの未来への期待感を込めていました。
名前はうまく聞き取れなかったため、組織名のみ掲載します。
- 主催者代表挨拶(BlockchaiNomics):ブロックチェーンノミクス(ブロックチェーンを使った経済活動)にこれから積極的に取り組んでいます。
- 主管者代表挨拶(KJ Global System):MoFASはこれまでにもないブロックチェーンになります。
- お祝いの挨拶(時事マガジン):私たちはこの時代の流れに合わせ、メディアとしてブロックチェーンの本質を伝えていきます。
- お祝いの挨拶(韓国ブロックチェーンR&D協会):MoFASといえば技術力といわれています。MoFASの自慢のポイントは、韓国の最高のブロックチェーン専門家が集まっていることです。
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MoFASプレゼンテーション
関係者の挨拶が終わると、いよいよMoFASのプレゼンテーションです。
プレゼンテーションの冒頭は韓国で行われたミートアップの映像から始まりました。
映像ではロジャー・バーとのミートアップが映し出されました。ロジャー・バーはMoFASプロジェクトのアドバイザーを務めています。
そしてそれが終わったら、MoFASのCEOであるキム・テスン氏から会社のプレゼンテーションが行われました。
CEOによるプレゼンテーション
キム・テスン氏は、HACKERSLABという会社を経営しています。HAKERSLABは、サイバーセキュリティの会社で、シミュレーションハッキングを行い、システムのセキュリティのテストを行っています。
最近は主に政府機関からシミュレーションハッキングの依頼を受けており、その時のストーリーを語っていました。
それは国のシステムですら脆弱性が大量にあるという話でした。あまりの脆弱性の多さにがっかりしてしまったそうです。
そのような背景もあり、HACKERSLABでは国内企業にハッキングを事前に遮断する技術の導入などを行っています。
HACKERSLABがブロックチェーンの研究を始めたのは3年前にさかのぼります。
MoFASでは、HACKERSLABのセキュリティのバックアラウンドを活かしつつ、それをブロックチェーンに応用しています。その技術力は高く評価されており、中国でプレゼンテーションをした際にクライアントからの問い合わせが殺到したほどだそうです。
MoFASのブロックチェーンでは、ビットコインやイーサリアムのブロックチェーンに存在している問題点を解決し、かつ安全な環境を提供することができるとしています。
このブロックチェーンを通じて、利益を取るよりも多くの人達に安全でスマートな環境を提供し、企業だけでなく一般人に対してもセキュリティの恩恵を与えられるように努力をしていくとのことです。
最後は良いニュースを伝えていくので、期待していてくださいという言葉で締めくくられていました。
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CTOによるプレゼンテーション
CEOによるプレゼンテーションの後は、CTOのキム・ソンキ氏によるMoFASブロックチェーンの技術説明が行われました。
ブロックチェーンで必要な要素の1つが利用者の資産の保護になります。
攻撃する側は1つの脆弱性を突けば良いですが、保護する側はすべてのことをしなければいけないため、膨大な労力が必要になります。
MoFASでは、脆弱性が突かれないようにするためのエコシステムをどう構築していけば良いかを突き詰めました。
MoFASでフォーカスする、従来のブロックチェーンに存在している問題は以下の通りとなります。
- トランザクション速度が限られている
- 合意形成方法と遅延の問題
- セキュリティの問題
- スケーラビリティの問題
- 分散化と管理の問題
- 価格構造の非同期性
- サービスとユーザビリティが限られている
そのような背景から、MoFASで取り組むことが、合意形成プロトコルとトランザクション、ブロックチェーンの革新です。
MoFASのHyper-DPOS技術を活用して、スーパーノードにハッシュパワーを集中してトレンザクション速度を高めます。これを実現するためのソフトウェアではなく、ファーストハードウェアを使用します。つまり、最高のプラットフォームとされるイーサリアムやEOSでも解決できなかった速度の問題を、MoFASでは二重化チェーン技術を活用して解決することができます。その結果、毎秒100万トランザクションの処理を実現できるようになります。
二重化チェーンの技術を適用すると、合意速度が改善され、合意の遅延の問題が解決され、情報処理分散を通じたセキュリティを強化し、またハッキングの問題を解決します。
ここで注目すべきなのは、MoFASではハードウェアのアプローチが入っていることです。従来のブロックチェーンはソフトウェアだけであったため、この点が従来のブロックチェーンと比べると異質です。
MoFASと従来のブロックチェーンとの比較は、以下の通りになります。
Bitcoin | Ethereum | EOS | MoFAS | |
コンセンサスアルゴリズム | POW | POW→POS | DPOS | Hyper DPOS |
速度 | ブロック間隔10分 確定1時間 |
ブロック間隔12秒 確定数分 |
10,000 TPS | 1,000,000 TPS Blazing Fast Controllerベース |
セキュリティの経済性 | – | – | – | KCE (Kill Chain Ecosystem) |
スマートコントラクト | – | Dapp Slidity (DAO) |
簡単なSmart Contract | S-Dapp:セキュアなDapp(DGO) |
さらに、MoFASではセキュリティをさらに向上させるための仕組みをさらに2つ用意します。
それがVPOSとKill Chain Ecosystem(KCE)です。
VPOSはMoFASのブロックチェーン上で動くDAppsです。様々なスキャンツールとデバッグツールで構成されたユーザセキュリティツールです。
そしてもう1つがKill Chain Ecosystem(KCE)です。Kill Chainというのは、韓国軍で使われている用語になります。KCEでは、ホワイトハッカーが脆弱性の情報提供を行い、脆弱性が修正されることにより報酬を与えるエコシステムを構築します。そのエコシステムにより、事前に攻撃を受けるのを防御できるようになります。
MoFASでは、チェーンの性能が高いだけでなく、セキュリティのためのツールを提供し、さらに脆弱性の改善をMoFASのコミュニティで促進できる仕組みづくりを導入することによって、高いセキュリティを確保することができるようになります。
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会場の様子
会場はホテルのイベントスペースでした。すべての席にコーヒーカップが用意されており、来場者はコーヒーを飲みながら話を聞くことができるようになっていました。
最後に抽選イベントが行われました。抽選イベントではハードウェアウォレットのKASSEやMoFASコインの高額エアドロップが行われました。
MoFASに関する情報
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