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TEAMZ BLOCKCHAIN SUMMIT レポート

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2018年9月28日に、東京の天王洲アイルでTEAMZ社主催のブロックチェーンサミットが開催されました。正確には開催日は28-29日ですが、主要な展示は28日のみになります。

それでは、これから出展プロジェクトがブロックチェーンでどのような未来を見せてくれるのかをご紹介していきます。筆者がQURASプロジェクトの出展側対応もしていたため、時間が限られており、隅々まで取材できていない点をあらかじめご容赦願います。

TEAMZ BLOCKCHAIN SUMMIT ブロックチェーンプロジェクトの出展

NEVULA

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NEVULAは、カジノに特化したトークンのプロジェクトです。

この手のプロジェクトの場合は、一般的にオンラインカジノを扱うものになりますが、NEVULAは違います。

NEVULAでは、ランドベースカジノ(実店舗のカジノ)とオンラインのカジノの両方でトークンを使うことができます。

ランドベースカジノは既に10店舗、8か国の採用が決定しており、マレーシア、カンボジア、オーストラリア、韓国、ロシア、サイパン、フィリピン、マカオで展開されます。

トークン保有者は、取引所のレートに基づいてチップと交換しカジノを遊ぶことができます。

NEVULAでは、未だに採用が少ないNEOブロックチェーンのNEP-5規格のトークンを採用しています。これは取引手数料が無料で、取引速度が速く、かつセキュリティが高いということが理由になります。

ANGELIUM

当初、ANGELIUMはバーチャル空間でセックスを実現するためのVRプラットフォームでした。

その後コンセプトを転換し、総合エンターテイメントプラットフォームとして再出発しました。このようになった理由として、より多くのユーザー層を広げるためだとしています。

ANGELIUMの開発は非常に順調で、10月にARデバイス版の独自のウォレットをリリースし、そこでANGELIUMのトークン(最初はERC20規格)を扱えるようにします。来年にアバターと3Dプラットフォームをリリースし、さらに開発に弾みをつけていきます。

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Time Innovation

Time Innovationは、時間を価値に替えるためのプロジェクトです。

このプロジェクトがユニークなのは、その場所に一定時間いることで、そこにいた人に対してポイントを与えるというインセンティブモデルを採ることです。

例えば、客単価を上げたい店から見ると、できるだけ店内にいてもらうことによって単価が上がる可能性が高まります(もちろん回転率も重要ですが)。ポイントを貰えるというインセンティブを与えることにより、滞在時間が長くなるような仕掛けづくりができるようになります。

さらには、ビーコン(信号を発信して位置を知らせる仕組み)を使って特定の場所だけインセンティブのボーナスが上がる仕掛けも実現することができます。

Time Innovationのようなサービスは、その展開するにあたり強力な営業力が必要になります。プロジェクトでは、アドバイザー陣営の強力な人脈を使うことにより一気に開拓することができるそうで、この点には自信があるそうです。

CHAINUP

CHAINUPは、クラウド型の取引所サービスです。

新たに仮想通貨取引所を作りたい企業は、CHAINUPを契約することによりCHAINUPのプラットフォームを使いながら自分たちのオリジナル取引所を作ることができます。取引所の開設には、CHAINUPのトークンが必要になります。

競合のHuobi Cloudは顧客がすべてHuobi側で管理されてしまうのに対し、CHAINUPでは取引所を開設した企業側で管理することができます。

また、クラウド型サービスの他に、CHAINUPのフレームワークを利用してクラウドではない完全オリジナルの取引所を作ることもできます。こちらの開設には、CHAINUPトークンがクラウド利用時の4倍必要になります。

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SGC(SUDAN GOLD COIN)

SGC(SUDAN GOLD COIN)は、スーダン鉱山から算出される金(GOLD)をトークン化するプロジェクトです。鉱山はスーダンですが、プロジェクトのオフィスはスイスにあります。

SGCの1コイン価格は、0.05グラムの金に固定されます。そのため、トークン価格は金の取引相場によって上下することになります。

トークンは、最初から上限の25万トークンが発行されます。つまり、金が新たに産出されてもトークン量は増えないということになります。だからと言って、産出分がトークン価格に反映されるわけではありません。

この理由について聞いたところ、金は産出量が限られるため、「採掘できる金の量が一定」という前提に基づいて、その一定量を前提にした分だけトークンを発行するそうです。

Purple Butterfly Trading

Purple Butterfly Tradingは、投資のためのSNSです。プロジェクトではそれをソーシャルトレーディングと表現していました。

そのSNSに参加すると、フォローしているトレーダーがが何を買ったか・売ったかの情報をキャッチすることができ、そのトレーダーの売買タイミングに合わせる形でコピートレードを行うことができます。もちろん、トレーダーの収益カーブを確認することができるため、本当にそのトレーダーが大丈夫かどうか事前に確認することができます。

Purple Butterfly Tradingでは、サービスの利用にトークンを利用します。トークンを保有量するほど使える機能が増えていきます。また、フォロワーが多いトレーダーはトークンを貰うことができます。

このプロジェクトは既にICOが終了しており、10月にHitBTCへ上場します。将来的に取引所とAPIでつなげるようになる予定です。

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Z-POP DREAM

Z-POP DREAMは、スターの育成・プロデュースを行うためのプラットフォームです。

もともと、プロジェクトの創業者が大物K-POPアーティストを輩出した経験があり、そのノウハウを活かすためにこのプラットフォームができたそうです。

ファンはZ-POP DREAMのトークンでスターの卵に支援をすることができます。それに基づき、Z-POP DREAM側でスターを育成し、プロデュースします。

2018年9月28日現在、既に7か国のスターの卵を選抜し、育成しています。来年2月に韓国のソウルで1.5万人規模のコンサートを開くことが決定しています。その際に、トップのK-POPスターが応援にかけつけます。

Cosplay Token

Cosplay Tokenは、既にあるコスプレイヤーたちのプラットフォームCure WorldCosplayにトークンエコノミーを組み込み、サービス強化を目指すプロジェクトです。

既存のサービスには既に72万人の会員が登録していて、Telegramグループも合計17万人が入っており、ブロックチェーンプロジェクト界隈でも大きいコミュニティを持つのが強みになります。

コスプレはまだまだ色モノで見られることが多く、コスプレイヤーの収益化が難しいという現状があります。コスプレをするためには、衣装を特別に用意したり、遠征したりと多額の費用が掛かってしまいます。ファンがいたとしても、コスプレを収益化するのは難しいのです。

そこでCosplay Tokenでは、Cosplay Tokenをプラットフォームの基軸通貨にして、コスプレイヤー専用のトークンを貰うことができる仕組みを用意します。これによって、そのコスプレイヤーに特化した支援をすることができ、特別なコンテンツやサービス提供を受けることができるようになります。

またブロックチェーンを使うことにより、そのコスプレイヤーに関わる関係者(例えばカメラマン)の評価を透明化させます。特に女性のコスプレイヤーがセクハラ被害に遭うことが多いため、このような仕組みが取り入れることで、悪質なコスプレ関係者を排除します。

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QURAS

最後に筆者の所属プロジェクトのご紹介です。

QURASは、プライバシー保護に特化した匿名のパブリックブロックチェーンです。パブリックブロックチェーンとは、ビットコインやイーサリアムのような、多くの人がネットワークに参加できるブロックチェーンのことです。

仮想通貨は誰かに支払ってもらう場合に最終的に自分のアドレスを相手に伝える必要があるため、ビットコインのような透明性が高いブロックチェーンでは、そのアドレスを調べると相手に自分の資産がまるわかりになってしまいます。

仮にあなたが1億円分のビットコインを持っていたとしましょう。これが日本であれば、食事などの支払いで多少たかられる程度で済む場合が多いです。しかし、治安が悪い国だと誘拐し脅迫され、ビットコインを強奪されて殺されてしまうリスクがあります。

また、イーサリアムでも透明性が高いためにスマートコントラクトの契約内容が世界に公開されてしまいます。ブロックチェーンが日常的に使われる世の中になり、スマートコントラクトの用途が個人間契約や企業間契約に広がってきた場合、透明性の高さゆえに現状のブロックチェーンが積極的に使われることは少ないでしょう。

個人が強くなっていく世の中において、このように個人の情報が第三者から簡単に見えてしまうブロックチェーンでは、ますますプライバシーの侵害の危険性が高まっていきます。

QURASでは、このような問題点を解決すべく、敢えて透明性が低く匿名性が高いパブリックブロックチェーンを実現します。

QURASのブロックチェーンでは、イーサリアムのようにDAppsを動かしたり、ICOをしてトークンを発行することができます。イーサリアムの場合は、送金手数料であるGASがすべてマイナーに持っていかれてしまいますが、QURASでは自分たちが発行したトークンの流通で発生した送金手数料を、発行側にも還元することができます。

このようなインセンティブ設計を採ることで、そこでトークンを発行したプロジェクトの持続性を他のパブリックブロックチェーンより高めることができます。

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TEAMZ BLOCKCHAIN SUMMIT 会場提供者の出展

minikura

minikuraは、会場提供者である寺田倉庫株式会社の新しい貸し倉庫サービスです。寺田倉庫は今まで企業向けに物品の保管事業を展開していましたが、新たに事業領域を広げるために一般消費者向けにminikuraを立ち上げています。

物品を預けると、スマートフォンのアプリで物品単位で保管の管理をすることができます。アプリを使い、物品の出し入れの依頼をminikura側に送ります。

minikuraのサービスは月250円から利用することができ、物品の送付で料金を徴収せず、引き出しの際に徴収する支払いモデルを採ります。利用の仕方によっては、トランクルームを借りるよりはるかに安く収めることができます。

また、ワインのような厳しい保管条件が求められるものにも対応しており、倉庫業の専門家である寺田倉庫ならではのサービスを受けることができます。

その他会場風景

プロジェクト以外の会場の風景をご紹介します。

オープン30分以上前から会場には入場待ちの列ができており、開始から1時間は受付に絶えず列ができていました。仮想通貨相場の冷え込みを感じさせない盛況ぶりでした。

こちらが展示プロジェクトになります。寺田倉庫とNEVULAのロゴが大きく目立ちます。

そしてプレゼンテーションの会場になります。中央と左右に大型スクリーンが設けられていて、観客にきちんと情報を伝えられるような設営がされていました。

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当ブログでは、情報発信用にLINE@を用意しております。

グレーなネタや、ICOのプライベートセールの購入枠を含めた情報など、とにかくブログで公表できない情報をご紹介します。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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