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アトミックスワップと交換機能内蔵の便利なウォレット「AtomicWallet」とは

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分散型取引所(DEX)関係で話題の技術アトミックスワップ、そんなアトミックスワップを登場した画期的なウォレット「AtomicWallet」が登場しました。

AtomicWalletは、最近公開されまだベータ版ですが、製品の形がほぼ見えているのでご紹介します。

アトミックスワップとは

[the_ad id=”7860″]アトミックウォレットの紹介に入る前に、アトミックスワップという技術について確認しておきましょう。

アトミックスワップとは、非中央集権の環境において、仮想通貨を安全に交換するための仕組みです。

アトミックスワップがない環境では、仮想通貨を交換する際には、どちらかが最初に仮想通貨を相手に送ることになります。先に仮想通貨を差し出された側から見ると、自分の仮想通貨を差し出さずにそのまま持ち逃げすることができます。そのため、この環境では相手が信用できるという前提が必要になります。

アトミックスワップでは、上記のことが起こらないように、しかも相手を信用することなく仮想通貨の交換を実現します。

AtomicWalletの概要

AtomicWalletは前述のアトミックスワップの他に、ウォレットに交換機能が搭載された非中央集権型のウォレットです。

ソフトウェアウォレットのように秘密鍵を自分で管理することになるため、中央集権取引所のような自分でコントロールできない環境下において秘密鍵が盗まれることがありません。

アトミックスワップを使い、匿名の相手と安全に相対取引ができる他、ChangellyやShapeShiftと連携できる取引所機能を内蔵しています。

これにより、ウォレット上からわざわざ出金することなく、仮想通貨の利用に関する殆どの操作が完了できるようになります。

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AtomicWalletの機能を見ていく

それではAtomicWalletの主要機能を見ていきましょう。

ウォレット

まず最初がウォレットの画面になります。画面では一部の仮想通貨だけですが、300種類以上に対応しています。BTCやETHのような主要な仮想通貨に対応しています。

さすがに実運用では全部の種類の仮想通貨を使うことはないため、残高がある仮想通貨のみを表示させることができるようになっています。

AtomicWallet 各コインのウォレット

アトミックスワップ

アトミックススワップでは、ネットワーク上の不特定の人と匿名で仮想通貨の交換をすることができます。画面には、オーダーブックが表示されており、相対取引のレートを把握することができます。

まだ流動性が大変乏しく、よくよく見ると著しく不利なレートのオーダーブックが混ざっています。取引の際には注意が必要です。

アトミックスワップでは、90以上の仮想通貨をサポート予定で、ベータ版ではBTCとLTCの交換のみに対応しています。

AtomicWallet アトミックスワップ

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取引所

AtomicWalletには、取引所の機能が内蔵されています。取引所は、ChangellyShapeShiftかを選ぶことができます。

注文方法は、成行注文ができるInstant Exchange、指値注文ができるFixed Rateの2種類があります。

アトミックスワップと取引所は機能が似ていますが、取引所ではオーダーブックが見えないため、透明性には欠けます。その他の違いは後述します。

AtomicWallet 内蔵型取引所

秘密鍵のインポート

秘密鍵のインポートでは、自分が既に持っているウォレットの秘密鍵をAtomicWalletにインポートすることで、既存のウォレットをAtomicWalletに組み込むことができます。AtomicWalletの各仮想通貨のウォレットにわざわざ送金しなくても済むようになります。

ただし、秘密鍵はウォレットの生命線であります。扱い方が悪くて流出した場合、不正送金につながります。そのため、この作業は慎重にやる必要があります。

AtomicWallet 秘密鍵のインポート

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アトミックスワップと取引所の違い

アトミックスワップと取引所の機能は似ていますが、異なるものになります。AtomicWalletにおける、両機能の違いは以下の通りになります。

取引所 インスタント取引所 AtomicWalletのアトミックスワップ
登録フリー いいえ 一部のみ はい
無制限で匿名のスワップ いいえ はい はい
一定の操作性 いいえ いいえ はい
管理フリー いいえ いいえ はい
保証されたトランザクション時間 いいえ いいえ はい
オーダーブックの透明性 いいえ いいえ はい

おまけ:AtomicWalletの初期セットアップ

おまけに、AtomicWalletの初期セットアップの様子をご紹介します。

分散型取引所(DEX)の初期設定と非常に似たやり方になっているため、一度DEXを使ったことがある方であればほぼ迷うことはないでしょう。

AtomicWalletのインストールを行い、起動すると、以下のような画面が表示されます。ここで「NEW WALLET」をクリックします。

AtomicWalletの初期設定1

AtomicWalletをオープンにする際に利用するパスワードを入力し「SET PASSWORD」をクリックします。

AtomicWalletの初期設定2

続いて表示される12個の英単語を控えます。12個の英単語は、以降で表示されることはないため、この手順は必ず実施します

この12個の英単語はウォレットの秘密鍵の生成に使用されます。つまり、12個の英単語がバレると仮想通貨が流出する可能性があります

また、12個の英単語はパスワードが判らなくなった際の再設定をする場合にも必要になります。

一通りの設定が終わったら「START USING ATOMIC」をクリックします。

AtomicWalletの初期設定3

これだけです。

気を付けるべきことは、パスワードを忘れないことと、12個の英単語を第三者に見られないところに安全に保管するだけです。

AtomicWalletに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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