コラム

取引所のセキュリティに期待するのはやめましょう。おそらく今後もダメです

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リスクや善悪関係なしに見ると、仮想通貨で個人が一番儲けられる方法は何か?それは取引所をハッキングすることです。皮肉なことですが、これが現実です。

各取引所はセキュリティの安全性を謳っていますが、人間が作ったものである以上完璧なセキュリティは存在しません。今まで取引所はハッキングされ続けてきましたし、今後もハッキングされ続けるでしょう。

直近では6月19日から20日にかけて、韓国の大手取引所Bithumbがハッキング被害に遭い3000万ドルの仮想通貨が流出しました。

ここで改めて、今までどれくらいの仮想通貨がハッキングで流出被害に遭ったのか確認してみました。

今までハッキングされてきた取引所・ウェブサービスの一覧

元ネタはList of cryptocurrency exchange hacksになります。

流出時期 取引所・サービス 流出額(ドルベース) 流出額(仮想通貨ベース)
2013年10月 Silk Road 270,000,000 USD 171,955 BTC
2014年03月 Mt.Gox 700,000,000 USD 850,000 BTC
2014年07月 Cryptsy 9,500,000 USD
13,000 BTC / 300,000 LTC
2014年12月 Mintpal 3,200,000 USD 3,894 BTC
2015年01月 Bitstamp 5,100,000 USD 19,000 BTC
2015年02月 Bter 1,750,000 USD
7,000 BTC
2016年08月 Bitfinex 72,000,000 USD 120,000 BTC
2017年12月 Nicehash 60,000,000 USD 4,000 BTC
2018年01月 Coincheck 534,800,000 USD 523,000,000 XEM
2018年02月 BitGrail 195,000,000 USD 17,000,000 NANO
2018年04月 CoinSecure 3,300,000 USD 438 BTC
2018年06月 Coinrail 40,000,000 USD 複数種類
2018年06月 Bithumb 30,000,000 USD
複数種類

トップは仮想通貨の流出をGOX(ゴックス)と呼ぶようになったきっかけになったMt.GOXですが、そのほかにCoincheckやSilk Roadなど、日本円に直すと100億円以上の流出事件(黄色の部分)が4件あります。

その他にも、低額な額の流出もカウントした以下のツイートの内容も加味すると、以下に流出事件が多いかわかるかと思います。

このように、巨額流出事件の後も仮想通貨の流出が止まらないことがデータを見るとはっきりとわかります。

つまり、取引所のセキュリティに絶対安全ということは存在しないということがデータからも裏付けられています。

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仮想通貨が流出しないようにするには

取引所に仮想通貨を預けるのは依然として危険ということが判りました。

そもそも仮想通貨が流出するのは、仮想通貨を送金する際にウォレットをオープンにするために使う秘密鍵が盗まれてしまうからです。秘密鍵が盗まれると、第三者でもウォレットをオープンにすることができます。そのため、秘密鍵を集中して管理している取引所はハッキングの対象になりやすいのです。

つまるところ、仮想通貨は取引所に入れたままにしているのが一番流出のリスクが高いので、それ以外のウォレットに預ける必要があります。それが、ソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットになります。

これらのウォレットでは手元で秘密鍵を管理します。特にハードウェアウォレットでは、ウォレットを保有する本人ですら秘密鍵を知ることができません。そのため、基本的にはハードウェアウォレットにおける仮想通貨の流出はまず起こらないと考えておいても支障ありません。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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