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Huobiが発表した「Huobi Could」のサービスが完全に業界の覇権を狙いに行っている件

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最近は取引所が自社のノウハウをパッケージ化して、他社でも取引所を簡単に作ることができるようなサービスが登場しています。

当ブログが以前紹介したものでは、ex2が同様のサービスを提供しています。また、筆者の周りの業界関係者でも、似たようなサービスを提供するところが増えています。

そして、Huobiからそのような取引所パッケージがアナウンスされました。その名もHuobi Cloudです。

似たようなプロジェクトがいくつかある中、なぜこの内容を大きくとらえるかというと、Huobiが世界トップランクの取引所だからです。

Twitter界隈を見る限りではそれほど話題になった様子ではありませんでしたが、私の周りの取引所を作っている・運営している知り合いの間ではかなり関心度が高いアナウンスとなりました。

私から見ても、Huobiが業界の覇権を取りに行っている強い意思表示が感じられたので、是非皆さんにご紹介したいと思います。

そもそもHuobiってどんな取引所?

[the_ad id=”7860″]Huobi Cloudの内容に入る前に、まずはHuobiがどんな取引所かを見ていきます。

Huobi(フォビ)は、世界の取引所のリーディングカンパニーです。その売買高は常に世界トップ5に入っています。日本最大手のbitFlyerの売買高の16倍の取引量を誇ります。

取引所の売買高のランキングは、CoinMarketCapの24 Hour Volume Rankings (All Exchanges)より確認することができます。毎日取引所の順位が変動するため、いかにこの業界の覇権争いが激しいものかを感じ取ることができます。

海外取引所を利用する人からのHuobiの評価は大変高く、ICOが終わったトークンの上場にも積極的です。その割に、怪しいプロジェクトが少なく、きちんと精査されているようです。

また、Twitterの日本語アカウント(@HuobiJapan)ではブロックチェーン業界に関するニュースを頻繁に配信しています。

Huobiは最近日本居住者向けへのサービス提供中止を発表しましたが、それと同時のタイミングで日本法人を設立して日本に進出することをアナウンスしました。

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Huobi Cloudの強力さ

Huobi Cloudでは、Huobiが今まで培った経験と実績をもとに、パートナーが独自の取引所を作るためのパッケージを提供します。

それではHuobi Cloudがどれだけ気合の入ったサービスかを見ていきます。

独自の取引所にカスタマイズできる

Huobi Cloudは単なるHuobiのクローンにはとどまりません。独自の取引所を作ることができます。

独自UIやスマホアプリやWebクライアントのアクセス方法を提供し、複数の言語や通貨も扱うことができるようになります。

また、独自の取引所トークンの発行を行うことができるため、Huobiのクラウドサービスを使いつつも完全な独自取引所としてサービスを展開することができます。

Huobiのノウハウが使える

Huobiは世界トップ5に入る仮想通貨取引所で、しかもこの業界では5年目という老舗の部類に入ります。

つまり、他の取引所と比べても圧倒的なノウハウを有しているわけです。

Huobi Cloudを使うことによって、Huobiのノウハウのほとんどを使うことができます。

Huobiの全面サポートを受けることができる

仮想通貨取引所を作るのは比較的簡単と言われています。それを裏付けるかのように、200以上の仮想通貨取引所がこの世に存在しています。

その反面、難しいのが運用フェーズに入ってからの体制になります。独自取引所における運用でもHuobiのノウハウを使うことができるのはもちろん、Huobiのサポートを受けることができます。

Huobiのサポートでは、セキュリティやリスク管理や取引所トークンの生成など多岐にわたります。

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ウォレットシステムが提供される

Huobi Cloudのサービスの1つとして、ウォレットシステムの提供があります。

ウォレットシステムが提供される点は極めて重要です。なぜならば、ウォレットの管理ノウハウや体制が顧客資産を守れるか否かに直結するからです。

ウォレットが脆弱だと、ハッキングなどにより顧客資産を失ってしまいます。ウォレットが大規模ハッキングに逢うと、運が悪ければ1回の流出で取引所の運営が継続できなくなります。

また、多くの仮想通貨の種類をサポートする場合、仮想通貨ごとにエンジニアを増やす必要があります。

例えば、EOSは最近メインネットが稼働しました。これにより、トークンがERC20からメインネット向けにスワップされました。EOSだけを見ても、そのブロックチェーンプラトフォームについて理解し、トークンの移行対応ができるエンジニアが必要なのです。その他にも、チェーンのアップデートやハードフォークにも対応する必要があります。

このように、多くの仮想通貨に対応すること自体が取引所にとって大きな負担となってしまいます。

Huobi Cloudで提供される取引所のウォレットは、HuobiやHADAXに上場している仮想通貨にはすべて対応しています。もちろん、ホットウォレットやコールドウォレットについても提供されます。

Huobiの流動性に乗っかることができる

仮想通貨取引所のキモになる点として、流動性があります。流動性は高ければ高いほど望ましいです。

流動性が高い状態とは、その取引所で仮想通貨が頻繁に売買されている状態を指します。頻繁に売買されている場合、売り手と買い手の双方が多い状態といえます。

そのため、すぐに売ったり買ったりすることができ、さらには不利な価格で取引時が成立することが少なくなります。

流動性が高いことで、利用者の機会と金銭的な損失を減らすことができるのです。取引所にとっては流動性こそ正義です。

Huobi Couldを利用している取引所では、Huobi自体の流動性とグループ取引所のHADAX、Huobi Couldに参加している取引所の流動性を利用することができるようになります。仮に自社取引所の売買参加者が少ないとしても、他から十分な流動性が供給されているため、利用者にとっての損失を防ぐことができます。

Huobi Cloudまとめ

Huobi Cloudを導入することによって、独自取引所のサービスを提供することができるようになる他、Huobiのノウハウや流動性を利用することができます。

Huobi Cloudに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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