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Meet IOST – How They Plan to Unleash the Power of Blockchain レポート

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パブリックブロックチェーンIOSTのミートアップ「Meet IOST – How They Plan to Unleash the Power of Blockchain」に参加してきたのでその模様をレポートします。

今回のミートアップは3つのテーマに分かれて進行しました。

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Code Chrysalisの紹介

スピーカー:Code Chrysalis CEO – Kani Munidasa氏

今回のミートアップの会場提供者でもあるCode Chrysalis(コードクリサリス)は、即戦力のあるエンジニアを育てることを目的としています。エンジニアリーダーたちを育て、女性の進出を促し、コミュニティを構築できる人材を排出することをミッションにしています。

Code Chrysalisは、完全集中型の「THE IMMERSIVE」、基礎を作るための「FOUNDATIONS」、英語スキルを習得する「ENGLISH COMMUNICATION INTENSIVE」コースを設けています。

Code Chrysalisのプログラム

Code Chrysalisのプログラム

最もガチなのが「THE IMMERSIVE」と呼ばれる、エンジニアを徹底的に育てるためのフルタイム12週間のブートキャンプになります。ブートキャンプは全てが英語で行われ、英語のドキュメントを見て自分から理解して自発的に活動できるエンジニアを作ることを目指しています。

すべてを英語で行うその背景は、資料の翻訳を待たずして情報を自発的に収集し、世界の最前線に立てる人材を輩出する目的があります。

ブートキャンプは12週間のフルタイムであるため、それに参加するためには今までの仕事を辞める必要が出てきます。そこまでして学ぶのは、それ相応の覚悟が必要になります。そして入学の条件として、コードチャレンジでアプリを作って提出することが求められます。

覚悟を決めた人が厳しいコースをこなし、結果として優秀な人材が育つため、Code Chrysalisを卒業した人材の給料は、他の学校を経て就職したエンジニアと比べると1.85倍に上ります。

また、「ENGLISH COMMUNICATION INTENSIVE」では、英語コミュニケーションの集中講座を用意しています。8週間のパートタイムコースで、自分が既に持っている英語のスキルをさらに広げ、自然な英会話ができるようになります。

Code ChrysalisのENGLISH COMMUNICATION

Code ChrysalisのENGLISH COMMUNICATION

Code Chrysalisに関する情報

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IOSTの紹介

スピーカー:IOST Japan – Makoto Ota氏

IOSTは、IOSTの日本部門であるIOST Japanチームメンバーによるプレゼンテーションが行われました。

IOSTは高いセキュリティとスケーラビリティを持つブロックチェーンプラットフォームです。既存のブロックチェーンプラットフォームの問題を解決するために開発されています。

IOSTの概要

IOSTの概要

ブロックチェーンプラットフォームにおけるデータを承認は、コンセンサスアルゴリズムによって行われます。

IOSTではProof of Believablity(PoB)と呼ばれる新しいコンセンサスアルゴリズムを使います。PoWではマイニングマシンをたくさん持っている人が有利になり、PoSでは富めるものが富むという問題点があることから、PoBではブロックチェーンネットワークへの貢献度が高い人に承認の資格を与えるようにします。

IOSTでは、ブロックを生成して承認フィーが入るようになるのはコミッティメンバーになる必要があります。

そのためには、トランザクションを確認するなどでネットワークに対して貢献し、”Servi”と呼ばれるスコアを貯めていきます。Serviが貯まるとコミッティメンバーになることができます。

しかし、いつまでもコミッティメンバーになっているわけではなく、しばらくするとコミッティメンバーから外れてまたServiを貯め直す必要が出てきます。

このようにすることで、IOSTでは常に同じ人がブロックを生成して承認フィーを貰うことがなくなります。特定の人に承認作業が集中してパワーバランスが中央集権的にならないような考慮がされています。

また、PoBを使うことでスケーラビリティを向上させることができます。現時点のテストネットの段階で8,000 TPSのトランザクションを捌くことができます。最終的には100,000 TPSを目指していきます。

IOSTのPoB

IOSTのPoB

続いて、EthereumとIOSTの比較になります。

IOSTではプログラミング言語にJavaScriptを採用し、多くの開発者の参入がしやすいようにします。

IOSTでは、スマートコントラクトをアップグレードできるため、万が一問題があった場合にそれを修正することができます。

この他、DNSやトランザクションのマルチシグネチャ―がサポートされています。

EthereumとIOSTの比較

EthereumとIOSTの比較

最後にロードマップです。

現在IOSTではテストネット1.0を展開しており、2018年末にテストネット2.0をリリースします。

2019年Q1にメインネットに移行し、正式稼働になる予定です。

IOSTのロードマップ

IOSTのロードマップ

IOSTでは、開発しやすく手数料フリーを売りにして開発者にアプローチしていきます。IOSTの開発者向けSlackがあるので、是非参加してみてくださいとのことでした。

IOSTに関する情報

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知財×ブロックチェーン

Acompany 代表取締役 CEO – Ryosuke Takahashi氏

最後は知財×ブロックチェーンの取り組みについて紹介されました。スピーカーのAcompanyのCEOであるTakahashi氏は、学生起業し、現在は名古屋大学のオープンイノベーション拠点で活動しています。

元々ゲームのポケットモンスター(ポケモン)が大好きで、ポケモンに関するWebサービスを作ったのが技術の世界に入ったきっかけになります。

Acompanyの紹介

Acompanyの紹介

Takahashi氏が取り組んでいるのは、先使用権についてです。聞き慣れない言葉ですが、言葉の定義は以下の通りになります。

先使用権:

他者がした特許出願の時点で、その特許出願に係る発明の実施である事業やその事業の準備をしていた者に認められる権利です。

先使用者は、他者の特許権を無償で実施し、事業を継続できるとすることにより、特許賢者と先使用権者との間の公平が図られます。

要は、他の人が特許出願した技術について同時期に自分が同じものを持っていたら、特許料を他の人に払わなくてもOKになるということです。ただし、それが証明できればの話です。

今まで先使用権を認めるようにするためには、作った書類を公証役場に持っていき確定日付を取得する必要があり、データの場合は当該電子データにもタイムスタンプを付与するという方法でした。しかし、この方法は非常に面倒です。

その証明の手段として使われるのが、ブロックチェーンの改ざんされにくい特性になります。公証役場のような中央集権的なシステムを利用しなくても証明ができ、より低コストで手順が簡略的になります。

ブロックチェーンの証明vs旧来の証明

ブロックチェーンの証明vs旧来の証明

Acompanyに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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