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FCoinJPのFJトークンの投資リターンを検証「FJトークンは良い投資になり得るか?」

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FCoinのフランチャイズであるFCoinJPは、初期のFCoinと同様に取引マイニングを設けています。

FCoinJPでは、取引マイニングから得られるFJトークンをロックアップすることで、取引所利益の80%が対象者に配当されるようになっています。

そこで気になるのが「FJトークンは良い投資になり得るか?」ということです。

今回、ある程度統計データがまとまったので、データからFCoinJPのFJトークンが投資として魅力的なものなのかどうかを検証していきます。

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FCoinJPとは

FCoinJPは、FCoinの日本向けプラットフォームです。厳密にはFCoinのフランチャイズとして活動している取引所になります。

FCoinJPでは取引マイニングという仕組みを導入しています。取引マイニングは取引を行っている人、つまり市場に流動性を供給してくれる人にインセンティブを与えるという仕組みで、インセンティブとしてFJトークンが付与されます。

保有しているFJトークンをロックアップしている数量に応じて、取引所利益の80%が仮想通貨(BTCやUSDTなど)で毎日還元されます。

FCoinJPの日次収益率の推移

本記事を執筆しているのは2018年11月26日です。FCoinJPは10月30日にオープンしているので、記事をリリースするタイミングでは、オープンからまもなく1ヶ月が経とうとしています。

FCoinJPは、配当を11月6日から出しはじめました。それ以来、FCoinJPではFJトークンの日次収益率を毎日発表しています。

FJトークンの日次収益率は「当日の1FJあたりの配当÷当日のFJ平均単価」で求められます。例えば、当日の平均単価が1FJ = 1.0USDTで、その日の配当が1FJあたり0.1USDTだと、日次収益率は10%となります。

当ブログで、FCoinJPが発表している日次収益率を集計しました。11月26日時点の日時収益率の推移は以下の通りとなります。

日付 日次収益率(%)
11月25日 0.82
11月24日 0.65
11月23日 0.86
11月22日 0.80
11月21日 0.71
11月20日 0.69
11月19日 0.59
11月18日 0.93
11月17日 1.67
11月16日 1.74
11月15日 1.14
11月14日 1.17
11月13日 1.39
11月12日 2.25
11月11日 3.74
11月10日 3.66
11月9日 3.66
11月8日 3.88
11月7日 3.95
11月6日 2.43

最初の1週間は売買が活況になっていた分高い日次収益率を保持していましたが、その後は下落していき0%台の後半で落ち着いています。0%台といえども、日利に当たる数値なので、これでも十分に高い値と見ることができます。

ちなみに、上記のデータの平均値は1.8365%、中央値は1.28%になります。

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日次収益率という数字の罠

実は、公表されている日次収益率にはひとつ数字の罠があります。

それがFJトークンの価格に対しての収益率であるということです。ここで、FJトークンの価格の推移を見てみましょう。

FJ/USDT 日足チャート 2018年11月26日時点

FJ/USDT 日足チャート 2018年11月26日時点

ご覧のように、チャートの形は決して良いというわけではなく、ナイアガラのような形をしています。

同じ日次収益率1%でも、FJ価格が1USDTであれば0.01USDTの配当になり、0.1USDTであれば0.001USDTの配当になるということを意味します。

実際のデータで投資リターンを計算する

それでは、先程の前提を踏まえて表にさらに値を加えます。

以下の表では、USDT換算した1FJあたりの日次配当額を載せています。

FJ価格はシミュレーション上計算をしやすくするために、その日のFJの終値を適用します(本来は平均価格であるが、チャートからそのデータが取りづらいので)。

日付 日次収益率 (%) FJ終値 (USDT) 1FJあたりの日次配当額 (USDT)
11月25日 0.82 0.001042 0.0000085444
11月24日 0.65 0.001037 0.0000067405
11月23日 0.86 0.001250 0.0000107500
11月22日 0.80 0.001286 0.0000102880
11月21日 0.71 0.001268 0.0000090028
11月20日 0.69 0.001242 0.0000085698
11月19日 0.59 0.001280 0.0000075520
11月18日 0.93 0.001297 0.0000120621
11月17日 1.67 0.001503 0.0000251001
11月16日 1.74 0.001143 0.0000198882
11月15日 1.14 0.001126 0.0000128364
11月14日 1.17 0.001368 0.0000160056
11月13日 1.39 0.002006 0.0000278834
11月12日 2.25 0.002093 0.0000470925
11月11日 3.74 0.002590 0.0000968660
11月10日 3.66 0.003724 0.0001362984
11月9日 3.66 0.004899 0.0001793034
11月8日 3.88 0.005027 0.0001950476
11月7日 3.95 0.004778 0.0001887310
11月6日 2.43 0.004825 0.0001172475

1FJあたりの日次配当額が非常に細かい値になっています。この値をデータ期間の範囲ですべて合算すると、0.0011358097 USDT になります。

最もシビアな値として、データ期間におけるFJ価格の最高額(0.005027 USDT)と照らし合わせた場合の利回りは11月26日の時点で22.59%と、他の一般的な投資と比べると十分な値であると言えます。

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さらにシビアな数字で保守的なリターン予測を計算してみる

FJ価格は下落の一途をたどっているため、ここからさらに価格が下がり、利回りも下がる可能性が十分にあります。

そこで、現在入手できる範囲のデータで最も悪い値を使って1ヶ月の利回りを計算してみます。

最も悪い値は、以下に通りになります。

  • 11月19日の日時収益率:0.59%
  • 11月24日のFJ終値:0.001037 USDT

仮にこのパフォーマンスが1ヶ月続いた場合の投資リターンは、

  • 1日あたりの投資リターン(USDT):0.0000061183 USDT
    (計算式:0.001037 * 0.59 / 100)
  • 1ヶ月(31日)あたりの投資リターン(USDT):0.000189667 USDT
    (計算式:0.0000061183 * 31)

となります。これは月利18.29%に相当します。

仮にこの状態がずっと継続した場合に、利益をすべて再投資に充てると約4ヶ月で倍になる計算になります。

結論

FJトークンの投資は悪くないかもしれません。

現状得られる範囲の最もシビアな値を使った場合、USDTベースだと月利18.29%になります。

ただし、FJトークンの価格がこれ以上下がった場合は、当然のことながら利回りは悪化します。

それでも、ここまで高い投資パフォーマンスを得られる投資商品というのはなかなか存在しないため、FJから得られた利益をひたすら再投資してリターンを狙うというのは投資戦略上悪いものではないと判断することもできます。

最後に断っておくと、本記事はあくまでもデータを統計的に用いただけであり、FCoinJPへの投資を勧誘しているものではありません。

投資とは最終的に自己責任なので、FJトークンに投資する場合はその点をご了承ください。

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TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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