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Interop Tokyo 2019 / AWS Summit Tokyo 2019 イベントレポート(ブロックチェーン企業編)

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2019年6月12日から14日にかけて、大規模なIT産業の展示会が幕張メッセで開催されました。1つが、インターネット産業の展示会Interop Tokyo 2019、もう1つが、Amazon Web Services(AWS)の展示会のAWS Summit Tokyo 2019です。展示会の来場者規模はInteropは3日間で15万人が、AWS Summitは3万人になります。

その中で、ブロックチェーン企業が3社あったので取材してきました。

Interop Tokyo 2019

ポイントマーケット

ポイントマーケット

ポイントマーケットは、ChronoCoin(旧:TimeInnovation)における日本のポイント事業会社です。

ポイントマーケットが扱うChronoPointは、世界初の時間を紐づけたポイントサービスになります。店舗にBeacon(ビーコン)を設置し、消費者の滞在時間によってポイントを付与します。滞在時間が長くなるとポイントを付与、逆に回転率を上げるために滞在時間が短くなるとポイントを付与することもできます。

今回の出展は、来場者にアプリケーションのダウンロードを促したり、ポイントサービスの販売や代理店の募集していくという狙いがあります。

ポイントマーケット担当者によると、来場者の反応は上々で、面白いといってもらえるとのことです。サービス内容に独自性があるため、旅行業やショッピングモール、美容サロンや飲食チェーンの問い合わせが多く、企業のアポも取りやすいとのことです。

展示会の最終日から、横浜で開催されているアンチエイジングフェアでChronoPointの初導入が行われています。

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QURAS

QURAS

QURASは、スマートコントラクトの機密取引を実現するパブリックブロックチェーンになります。

スマートコントラクトはブロックチェーンの社会実装に不可欠になります。ブロックチェーンの社会実装が進んでいったとき、それが企業間の取引に使われることが想定されます。その際に、現状のスマートコントラクトを持つブロックチェーンの透明性の高さがかえって仇になってしまうといいます。コードが透明だったり、取引を追跡できることにより、本来であれば機密で当たり前の企業間取引で情報流出が発生するリスクがでてきます。QURASでは、ブロックチェーン上にVPNを張るようなイメージで、パブリック環境でも企業間の取引を安全に行うことを実現せ覚ます。

QURASは、現在テストフェーズにあり、今回はブロックチェーンで新たなソリューションの可能性を共に見いだせるパートナー探しにきたといいます。QURASのブロックチェーン自体は、テストフェーズが終了し、コード監査が終わって修正が完了した時点でメインネットに移行し、オープンソース化される見込みです。

担当者によると、大企業としか名刺交換していないくらい大企業のブロックチェーンへの関心が高く、その一方で何をすればよいか分からずどこも使い方を模索しているようだと感想を述べました。

また、担当者により6月21日のミートアップの告知が行われていました。

AWS Summit 2019

テックビューロ

テックビューロ

テックビューロが展示をしていたのは、特定の人のみがブロックチェーンに参加できるプライベートブロックチェーンの「mijin」です。

mijinは、NEMベースのブロックチェーンになります。競合のHyperledger FabricがQuorumがスマートコントラクトにより機能を作り込むのに対し、mijinにはスマートコントラクトがありません。そのかわり、既に標準機能で多くのユースケースに対応できるように機能が盛り込まれており、ブロックチェーンのエンジニアリングが不要というメリットがあります。検証事例を含めると、300社以上への導入実績があります。

mijinはNEMのコア開発者が開発しており、2日前にmijin Catapult v2の提供が開始されました。Catapult v2により、クロスチェーン機能や複数取引の一括承認機能が追加されています。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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