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WBFブロックチェーン・グローバリゼーション・東京 イベントレポート(前編)

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2019年9月2日に、ニューヨークを拠点とするブロックチェーンフォーラム企業World Blockchain Forum (WBF)の東京イベントが開催されました。盛りだくさんのコンテンツとなったため、前編と後編に分けてお伝えします。

イベントページ:WBFブロックチェーン・グローバリゼーション・東京

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WBFブロックチェーン・グローバリゼーション・東京 イベントレポート 前編

Rexx「Rexxチェーンを活用した社会貢献を可視化するプラットフォーム「actcoin」のご紹介」

ブロックチェーンのRexxでは、主にRexx上のアプリケーションサービスactcoinが紹介されました。

Rexxは、コンソーシアム型のブロックチェーンで日本と中国のメンバーにより共同開発されました。利用者は、JavaScriptを使いアプリケーションを開発することができ、高速なトランザクションを実現できる特徴があります。Rexxを使ったアプリケーションプロジェクトとして、社会貢献プラットフォームのactcoinや、IoTとアミューズメントを活用したAMATERAS、マイニングプールの運用にブロックチェーンを用いたEICがあります。

actcoinは、国連の開発目標であるSDGsの活動に沿った活動を、Rexxブロックチェーンを使うことで見える化していきます。システムではactcoinが2030億枚ストックされ、SDGsに貢献するNPOや企業、行政に配られていきます。ユーザがSDGsに関するアクションをすることで、actcoinが配られた団体から付与されていきます。

actcoinがテーマとするSDGs

actcoinがテーマとするSDGs

actcoinで見える化することは、主に3つあります。「個人の社会貢献の見える化」「企業とNPO活動の見える化」「参加者全員で起こすインパクトの見える化」です。これらのNPO活動については、日本財団のデータベースであるCANPANの信頼スコアが高いNPO法人のみがactcoinに掲載することができるようになっており、NPOの質が担保されます。ユーザはNPOを含む団体の活動に賛同し、アクションすることによってactcoinを得ることができます。これにより、企業やNPO法人の活動、ユーザの活動を定量化することができるようになります。

actcoinによる見える化(NPO活動)

actcoinによる見える化(NPO活動)

また、ユーザが得たactcoinは、社会問題解決のためだけに使えるようになり、直接換金はできないようになっています。

actcoinにおけるコイン配布の方針

actcoinにおけるコイン配布の方針

EMURGO「EMURGOは、カルダノをグローバルに発展させます」

EMURGOは、Cardanoプロジェクトに参加する一企業です。CardanoブロックチェーンをつくるCardanoプロジェクトに参加する企業は、Cardano財団、IOHK、EMURGOの3社で構成されます。

Cardanoプロジェクトの構成企業

Cardanoプロジェクトの構成企業

Cardanoブロックチェーンが最終的に目指すのは、銀行口座を持たない30億人に金融サービスを提供することです。

そのようなCardanoブロックチェーンは、第3世代のブロックチェーンを目指しています。第1世代は、単に価値の移転ができるビットコイン、第2世代はブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行できるイーサリアムになります。そして第3世代のCardanoは、第1-2世代のブロックチェーンで問題になっていた点を解決します。

Cardanoブロックチェーンで解決する主な問題は、スケーラビリティ、相互互換性、永続性です。

スケーラビリティの問題に対しは、Cardanoではブロックチェーンに拡張性を持たせられるようにします。相互互換性の問題に対しては、共存するブロックチェーンとの相互接続性を確保できるようにする他、既存のシステムとの接続生も確保できるようにします。そして、永続性ではブロックチェーンの開発をIOHKからコミュニティに委ね、分散型の世界に移行させていきます。そのために、独自の基金を設け開発者に資金援助できるようにします。

このようなCardanoブロックチェーンですが、まだスマートコントラクトが実装されておらず、ブロックチェーン業界からは遅いといわれています。なぜならば、Cardanoはブロックチェーンの中でも最も慎重なアプローチをとっているからです。具体的には、暗号学会に論文を出して第三者の査読を経るピアレビューアプローチをとっています。これがCardanoが注目されている理由の1つになります。

Cardanoのピアレビューアプローチ

Cardanoのピアレビューアプローチ

EMURGOでは、Cardanoブロックチェーンにおけるシステム開発、教育事業、投資やアクセラレーター、ブロックチェーンアドバイザリーを手掛けています。メタップスの韓国にある子会社と提携し、ADA決済ができるカードを提供しています。また、自社のYOROI Walletの提供し、アクセラレーターのY2Xと提携してセキュリティトークンを扱える準備をしています。

CardanoプロジェクトにおけるEMURGOの担当分野

CardanoプロジェクトにおけるEMURGOの担当分野

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WBFのネクストディケイドー取引所の未来とチャンス

このコーナーでは、主催のWBFが運営する取引所WBFexが紹介されました。

デジタル資産の市場規模は1兆ドルを超えると見られており、取引所の数とビットコインの取引高は年々右肩上がりになっています。現状は、BinanceやHuobi、OKExが有名になっていますが、まだパイが大きく、多くの取引所はその背後にあるユーザへの価値を見に逃しているといいます。優れたプロジェクトが少なく、アクティブユーザが少なく、プロダクトの体験がよくないということです。

WBFexでは、第3世代のデジタル資産の先導者となるべく、2018年3月にニューヨークで設立されました。メンバーは、ウォール街で金融テクノロジーの経験を持ちます。現在は、グローバルでロードショーをしており、2019年5月時点で35万名のユーザを有します。

WBFexが提供するソリューション

WBFexが提供するソリューション

WBFexの強みは、オフラインの活動を含めたマーケットの開拓力にあります。既に世界13箇所にオフィスを構えており、世界中へのメディアリソースを持っています。さらに、1万を超えるコミュニティ、1000を超えるインフルエンサーとの関係を持ちます。

WBFexの強み

WBFexの強み

もちろん、システム面も優れており、特に取引所の安全要素を左右するウォレットシステムは、コールドウォレットとホットウォレットを備え、多段階認証を用い出金の安全性を保証します。また、現物と先物アカウントが連携され、資産の効率的な運用ができるようになっています。

WBFexでは、2019年に450万名の登録者数、225種類のコインの上場、319M USDの総収入を目標としています。スーパーパートナープランを用意し、トップインフルエンサーをマーケティングに関われるようにし、アシスタンスプランを用意してプロジェクトが無料上場できるようにもします。

また、WBFexに上場したプロジェクトには手厚い対応しており、30カ国のロードショーや世界各地で行われる3つのカンファレンスに出展できます。また、中国や海外のグローバルメディアパートナーと提携し大体的な宣伝を行っていきます。

WBFexの2019年の計画

WBFexの2019年の計画

後編

WBFブロックチェーン・グローバリゼーション・東京 イベントレポート(後編)
2019年9月2日に、ニューヨークを拠点とするブロックチェーンフォーラム企業World Blockchain Forum (WBF)の東京イベントが開催されました。盛りだくさんのコンテンツとなったため、前編と後編に分けてお伝えします。 イベ...

主催者に関する情報

World Blockchain Forum (WBF)

WBFex

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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