2019年9月2日に、ニューヨークを拠点とするブロックチェーンフォーラム企業World Blockchain Forum (WBF)の東京イベントが開催されました。盛りだくさんのコンテンツとなったため、前編と後編に分けてお伝えします。
イベントページ:WBFブロックチェーン・グローバリゼーション・東京
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DUSDのネクストディケイド
DUSDはDigital US Dollerのシンボルで、USDにペグしたステーブルコインです。
プレゼンテーションでは、中国を中心とした通貨の歴史が紹介され、その中でも直近10年はAlipayによるキャッシュレス決済の登場から、世界初のステーブルコインUSDTの誕生までが起き、通貨の重要な転換点にあることが紹介されました。
ステーブルコインは、4世代に分類されます。1世代目がUSDT、2世代目が規制に対応したGUSDやPAX、3世代目が特定産業におけるステーブルコインのLibra、第4世代がGUSDになります。DUSDは、チューリング完全なシステムであり、コンプライアンスや規制に対応することができます。そのため、企業にも安心して使えるものになっているといいます。
DUSDはメインストリームのブロックチェーンでリリースされる予定で、実際に様々な生活に使われていくことが想定されています。まずはアジア市場をターゲットに、バタフライ効果で普及が進んでいくことが期待されています。
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cryptomall「ブロックチェーンによるショッピングモールの仕組み」
cryptomallは暗号通貨を使って決済することができるショッピングモールです。既に商品を買うことができ、偽物を排除しているといいます。
cryptomallはエストニアに会社があり「すべての商品を本物に」をキャッチフレーズにし、自動車や不動産も扱えるようになっています。元相撲力士のバルト(現在エストニアの国会議員)のサポートのもと、プロジェクトに取り組んでいます。
本物をどのように証明するか?cryptomallでは、現在繊維型のマイクロチップを開発しています。ブランド品のデザインを邪魔しないようにマイクロチップを製品に組み込み、マイクロチップと連動したトレース情報をブロックチェーンのスマートコントラクトを使い管理することにより、商品が本物であることを担保できるようにする見込みです。
ブロックチェーンの実装格付の現状と未来のビジョンについて
現在ブロックチェーンはカオスの状態だといいます。ICOは崩壊し、法律等がカオスになっています。また、取引所はコインチェックの事件をはじめとしてセキュリティがカオスになっているといいます。
ブロックチェーンで扱われる暗号資産は投資の性格商品の性格を持ちますが、既存の金融商品と比べて何を買えば良いかがわからないものになっています。そのため、株式のように格付けがあればよいのではないかという声が上がり、一般社団法人ブロックチェーン実装格付協会が発足しました。
協会による格付けでは、実際に社会の役に立つ、ユーザがついてくるなどの要素を総合的に評価していきます。現在は、土地売買のブロックチェーンゲームや、真贋確認のプラットフォーム、コーヒーのトレーサビリティやアイドルのビジュアルカードが格付けされています。
協会では、世界において日本を知識と技術のハブにすることを目指し、活動をしていきます。
主催者に関する情報
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