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PumaPay Asia Roadshow/東京ミートアップ イベントレポート

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2年前にICOで128億円を調達したことでも話題になったPumaPayが、決済システムのプロダクトの完成報告会で来日しました。

イベントページ:【デジタル時代の革新的決済ソリューション】 PumaPay Asia Roadshow/東京ミートアップ

PumaPay Asia Roadshow/東京ミートアップ

CEOによるプレゼンテーション

プレゼンテーションの冒頭で、PumaPayとPornhub(世界大手のアダルトサイト)のコラボ動画が流されました。PornhubはPumaPayの支払いを利用できる事業者の1つです。

動画は、以下よりご覧になれます。

PumaPayはキプロスにあるフィンテック会社で、2年前の5月に128億円を調達しました。CEOのYoav Dror氏含む創業者は、決済分野の経験があり、決済とブロックチェーン革命をどう統合できるかを考え、今に至ります。

アジアツアー中のPumaPayは、日本をマーケットの1つとして重要視しており、今回はその一環として東京に来ました。今回の来日は、PumaPayシステムが完成したお知らせになります。

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既存の決済・暗号通貨決済の問題点

PumaPayのビジネスのコアは決済になります。ブロックチェーンの利点とクレジットカードの柔軟性を統合し、さらに進化した決済手段を提供します。

PumaPayの特長

PumaPayの特長

現在のオンラインビジネスの課題は大きく3つあります。手数料が高く2-15%も取られてしまう点。決済完了まで数日から数週間待たされてしまう点。そしてチャージバックが発生する点です。チャージバックとは、顧客のキャンセル分を店舗がカード会社に支払う仕組みです。キャンセルが正当であれば良いものの、中にはその仕組を使い顧客が不正に商品やサービスを無料で利用する場合があり、このような損害は世界で7000億ドルあるといいます。

暗号通貨の決済は、プッシュ型決済で、原則は自分から送金することだけしかできません。しかし、世の中にはサブスクリプションや従量課金、オートチャージなどの様々な形態があります。しかも、暗号通貨決済は暗号通貨の価格変動や流動性リスクがあります。

PumaPayのプル型決済プロトコル

PumaPayはプル型決済プロトコルを採用しています。プル型決済はプッシュ型と異なり、引き落とし型の決済となります。スマートコントラクトを使い、ウォレットからの引き落としの事前承認を受けることにより、決済が行われます。プル型決済ではPMAとよばれる独自のトークンが使われます。

ブロックチェーンを使った送金の場合、手数料を支払うのがユーザーになります。しかし、引き落としをするのは事業者側の都合であるため、本来は事業者側が手数料を負担すべきです。PumaPayでは、そのような手数料負担形態を採用しています。

PumaPayでは、ビジネスの取引の1つ1つがスマートコントラクトで決済されます。そして、様々な引き落とし方法に対応します。例えば、金額変動引き落としでは、引き落としの都度に金額が変動するものを想定しています。また、サブスクリプションモデルでは、定期的な一定額の引き落としができるほかに、無料トライアルや有料トライアルを組み合わせて引き落とすことができます。

PumaPayが対応している請求モデル

PumaPayが対応している請求モデル

また、9月中にオートチャージの引き落としが実装される見込みで、ウォレット残高が一定額を切ると自動で引き落とされます。さらに先では、サービス利用時間に応じた従量課金をできる支払い方法への対応も予定されています。

PumaPayウォレット

スマートフォン向けのPumaPayウォレットは、現在独自トークンのPMA、BTC、ETH、LTC、DASH、すべてのERC20トークンに対応しています。数週間後にBCHにも対応する見込みで、年内に時価総額トップ10の暗号通貨に対応できる見込みです。

PumaPayウォレットの特徴

PumaPayウォレットの特徴

PumaPayウォレットは、現在出回っている暗号通貨ウォレットとしては幅広い請求モデルに対応している唯一のウォレットになります。さらにAPIが提供され、他のウォレットとAPIで統合することができます。

また、Chrome拡張機能のウォレットも提供され、スマートフォン向けのウォレットと秘密鍵を共有することで、デバイスの壁を気にせずに支払いが行えるようになります。

ビジネスコンソール

ビジネスコンソールは、事業者向けに提供されたWeb画面で、様々な決済方法を一括管理することができます。

ビジネスコンソールでは法定通貨決済レイヤーが提供されます。顧客が支払ったPMAトークンが自動的に法定通貨に変換され、事業者の口座に振り込まれます。PMAトークンのレートは市場価格になります。この仕組みは、暗号通貨決済に存在する価格変動リスクや流動性リスクに対する事業者の懸念からできあがったものになります。

ビジネスコンソールに組み込まれる法定通貨決済レイヤー

ビジネスコンソールに組み込まれる法定通貨決済レイヤー

PumaPayはあくまでも事業者ファーストで考えており、大衆にアプローチする前にPumaPayの価値を理解した事業者と共にサービスを広げていきます。そのために、PumaPayではできるだけツールを使いやすくするべく改良を重ねています。

PSP 決済サービス提供者向けのソリューション

PumaPayでは、PSP(決済サービス提供者)向けのソリューションを提供します。

PSPは、何千と存在していますが、PumaPayのソリューションを統合することで、自社のサービスに暗号通貨決済を加えることができます。オフライン環境でも、POS端末に表示されるQRコードを通じて暗号通貨決済が扱えるようになります。

これにより、事業者は既存の顧客に向けて暗号通貨決済を取り入れることが実現します。

PSPソリューションの流れ

PSPソリューションの流れ

既にWOO COMMERCEとshopify developersがこのソリューションを率先して採用しており、他にも5つのPSPの採用が確定しています。

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現状の導入済み事業者

現在は、既に100以上の事業者がPumaPayを取り入れる同意を取っており、既に稼働中のサービスが増えています。

既にPumaPay決済が利用できる事業者

既にPumaPay決済が利用できる事業者

ビジネスコンソールは申し込んで事業者のKYCを提出をすれば利用できるようになるため、興味がある方はビジネスコンソールの登録リンクより申し込むことができます。

今後の計画

PumaPayでは、引き続きサービス内容を強化していきます。

複数の暗号通貨に対応

すべての暗号通貨ホルダーがPMAを直接保持したいと思うことはないため、複数の通貨対応を進めていきます。また、スマートコントラクトがないBTCやLTCでもプル型決済ができるように対応をしていきます。

処理ノード

現在PumaPayは、中央集権型のサーバでプロトコルを動かしています。これをPumaPayでは、処理ノードを導入させることで分散型で取引できるようにします。処理ノードはPoSで承認を行い、PMA払いを受け入れることになります。

プーマペイプライド

事業者はプーマペイプライドをすることにより、PumaPayウォレット内で宣伝でき、さらなるビジネスチャンスが生まれる。ユーザーはウォレットの中で広告をみたりPumaPayに対応した店舗を検索して探すことができます。

プーマペイライド

プーマペイプライド

また、PMAトークンを直接カードで購入できる機能を設け、最終的には法定通貨をPumaPayウォレットで扱えるようにして、事業者に支払いできるようにします。

ショートデモ

プレゼンテーションの最後には、ショートデモが披露されました。

デモでは、料金プランを作成し、サブスクリプションで引き落とし周期や額、回数を指定し、実際に引き落としができるようにするまでが見せられました。また、ユーザーがカスタマーサポートに問い合わせなくても手元で契約をキャンセルできる利便性の良さも紹介されました。

サブスクリプションの設定画面

サブスクリプションの設定画面

PumaPayに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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