勉強会用

2019年のICO/IEOから見る、リターンが見込まれるプロジェクトの傾向

本記事は、筆者がプレゼンテーションしたものを記事化したコンテンツになります。

「ビットコインだと数倍になるのは厳しくなってきた。だからこそアルトコインで夢を見てみたい!」というのが、多くの仮想通貨投資家が想うことかと思われます。そこで、2019年のICO/IEOを検証し、これからどのようなアルトコインに投資をするとリターンが見込めるのかを見ていきます。

検証に用いたデータは、ICO/IEOの統計情報を扱うICO DropsのICO Statsになります。このうちICO Dropsで扱われている2019年のICO/IEO(実際はほとんどがIEO)は全部で67件になります。その中で、1倍以上の投資パフォーマンスを上げているプロジェクトは、以下の15件になります。比率にすると全体の22.39%になります。

プロジェクト名 カテゴリー 資金調達時期 ICO/IEO価格

※USDベース

市場価格(1/28時点)

※USDベース

倍率
1 Matic Network MATIC Blockchain Service 4月 0.0026 0.0168 6.46
2 Sero SERO Blockchain 6月 0.012 0.0718 5.98
3 GoWithMi GMAT Blockchain Service 5月 0.001 0.0034 3.40
4 THORChain RUNE Blockchain Service 7月 0.038 0.1149 3.02
5 ROAD ROAD IOT 11月 0.0143 0.038 2.66
6 Kava KAVA Finance 10月 0.46 1.09 2.37
7 Elrond Network ERD Blockchain 7月 0.0007 0.0015 2.14
8 Whole Network NODE Mobile 9月 0.0022 0.0045 2.05
9 LTO Network LTO Blockchain 1月 0.03 0.047 1.57
10 Harmony ONE Blockchain 5月 0.0032 0.005 1.56
11 The Force Protocol FOR Protocol 4月 0.02 0.027 1.35
12 V System VSYS Blockchain Service 3月 0.0265 0.0346 1.31
13 Moviebloc MBL Blockchain Platform 5月 0.0012 0.0015 1.25
14 Vidy VIDY Blockchain Service 7月 0.001 0.0011 1.10
15 Beam BEAM Blockchain Platform 1月 0.6 0.6387 1.06

ここからわかるのは、もはや以前のような何十倍というICO/IEOは無くなったということ、そしてBlockchain ServiceやBlockchain (Platform)が投資パフォーマンスの上位にあるということです。

そこで、各プロジェクトがどのようなものかを概要レベルで見ていきます。

プロジェクト名 カテゴリー ひとこと概要
1 Matic Network MATIC Blockchain Service セカンドレイヤーのスケーリングソリューション
2 Sero SERO Blockchain 匿名スマートコントラクトが可能なブロックチェーンプラットフォーム
3 GoWithMi GMAT Blockchain Service アプリケーション用のロケーションベースのサービスインフラストラクチャ
4 THORChain RUNE Blockchain Service 分散型の流動性ネットワーク
5 ROAD ROAD IOT 自動台帳に基づく、データ交換、中古車マーケット、自動車金融などの乗り物のインターネット
6 Kava KAVA Finance クロスチェーンのDe-Fiプラットフォーム
7 Elrond Network ERD Blockchain 10,000 TPSが可能なブロックチェーンプラットフォーム
8 Whole Network NODE Mobile モバイルユーザーの行動に報酬をもたらすネットワーク
9 LTO Network LTO Blockchain 分散型ワークフローを提供するハイブリッドネットワーク
10 Harmony ONE Blockchain 大規模な分散化を実現できるブロックチェーンプラットフォーム
11 The Force Protocol FOR Protocol De-Fiのサービスプロトコル群、及び統合環境(SDK、API)
12 V System VSYS Blockchain Service ブロックチェーンデータベース用の安全なインフラのプラットフォーム
13 Moviebloc MBL Blockchain Platform 分散型の映画およびコンテンツ配信プラットフォーム
14 Vidy VIDY Blockchain Service Webサイトのテキスト埋込み型の分散型広告ネットワーク
15 Beam BEAM Blockchain Platform 新たな匿名化プロトコルMimbleWimbleを採用した匿名ブロックチェーン

見ての通り、特定サービスではなく、何かしらのプラットフォームの性格を持つプロジェクトが占めていることがわかります。

ここで、さらにこの傾向が2019年だけではないことを確かめるために、歴代の投資パフォーマンスを見ていきます。投資パフォーマンストップ20に絞って見た場合の結果は、以下のようになります。

 

プロジェクト名

カテゴリー ICO/IEO価格

※USDベース

市場価格(1/28時点)

※USDベース

倍率
1 Ethereum ETH Blockchain 0.31 172.64 556.90
2 IOTA MIOTA IOT 0.0006 0.2523 420.50
3 NEO NEO Blockchain 0.2 11.2 56.00
4 Cosmos ATOM Blockchain 0.1 4.54 45.40
5 Stellar XLM Blockchain 0.6 14.62 24.37
6 Augur REP Protocol 0.6 14.62 24.37
7 ChainLink LINK Blockchain Service 0.11 2.62 23.82
8 Cardano ADA Blockchain 0.0024 0.0479 19.96
9 Tron TRX Blockchain Service 0.0019 0.0173 9.11
10 Matic Network MATIC Blockchain Service 0.0026 0.0168 6.46
11 Sero SERO Blockchain 0.012 0.0727 6.06
12 0x ZRX Blockchain Service 0.048 0.2313 4.82
13 Waves WAVES Blockchain 0.19 0.8783 4.62
14 EOS EOS Blockchain 0.99 4.04 4.08
15 Ontology Network ONT Blockchain Service 0.2 0.6881 3.44
16 Seele SEELE Blockchain 0.0324 0.1109 3.42
17 GoWithMi GMAT Blockchain Service 0.001 0.0033 3.30
18 Tezos XTZ Blockchain 0.47 1.51 3.21
19 THORChain RUNE Blockchain Service 0.038 0.1148 3.02
20 Lambda LAMB Data Service 0.01 0.0273 2.73

ご覧のように、投資パフォーマンスが優れたカテゴリーは2019年の上位とほぼ変わりません。

上記よりわかることは、プラットフォームの性格を持つテクノロジーに投資をすれば良いパフォーマンスを得られるということです。

テクノロジーの目利きができるようになるのは決して容易ではありませんが、もしあなたがその分野に疎いと自覚があるのであれば、自分にとって内容が理解しにくいプロジェクトに投資をすると投資で良い結果を得られる可能性があります。



  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Junya Kato

TOKEN ECONOMISTの管理人、ブロックチェーン専門誌「月刊仮想通貨」「CRYPTO CROWD」の執筆陣。ブロックチェーンプロジェクトでは、QURASのコミュニティマネージャー。 より多くの人にブロックチェーンの未来を感じてもらうべく、先進的なブロックチェーンプロジェクトやイベントのレポートをお伝えしています。 ブロックチェーンの素晴らしさを世に広げたい!!

ハイライト

Onotology - Andy Ji 1

中国のブロックチェーン企業Ontology(オントロジー)は、先行したブロックチェーンプラットフォームの企業として知られ ...

2

指紋認証の分野において多くの実績を持つAuthenTrend Technology社(以下、AuthenTrend)は、 ...

3

Swissborgは2018年当時、ICOを行ったことで話題となりました。ICOが終わり、Siwssborgではプロダク ...

-勉強会用

Copyright© TOKEN ECONOMIST(トークンエコノミスト) , 2020 All Rights Reserved.