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Filecoin(ファイルコイン)でベストな投資パフォーマンスを得るための方法

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Filecoin(ファイルコイン)は、2020年10月15日にメインネットを稼働開始し、現在に至るまでそのネットワーク規模は順調に成長しています。本コラムでは、開始してから4ヶ月経ったFilecoinにおいて、おそらく最も有効だと考えられる戦略をFilecoinの仕組みの観点も織り交ぜながら説明していきます。

Filecoin(ファイルコイン)とは

今さら説明する必要はないかもしれないので、Filecoinについて簡単にご紹介します。

Filecoinは、世界全体のクラウドにおけるデータ容量の需要増加に少しでも対応すべく対応した、クラウドストレージのシェアリングエコノミーです。2017年に米国で適格機関投資家に向けたトークンセールが実施され、約282億円が集まりました。投資家の中には、世界最大のベンチャーキャピタル、セコイアやアンドリーセン・ホロヴィッツ(a16z)、Coinbaseキャピタルが名を連ねており、他のブロックチェーンプロジェクトと比べても、機関投資家から大きな関心を寄せています。

Filecoinでは、コンピューター上の空きストレージ容量をネットワークに提供することによって、巨大なストレージネットワークを形成します。その基礎技術には、IPFS(Inter-Planetary File System)が採用され、従来のHTTPと異なり、場所に依存しないデータ保管が実現します。データは、世界各地に分散されて保管されるため、国家権力などよる検閲や削除を回避することができます。これらのデータ保管を確かにする技術としてブロックチェーンが利用されています。そのため、マイナーはデータを正しく保管した見返りとして暗号資産のFILを得るようになっています。

Filecoinは、2020年12月15日にメインネットを稼働開始させ、2021年2月23日時点でネットワークに提供されたストレージ容量は2.721 EiBになりました。EiBは、慣れ親しまれている容量単位ギガの230倍の容量単位を示します。

Filecoin(ファイルコイン)のマイニングの仕組みとマイナーにとっての問題点

Filecoinのマイニングの仕組み

Filecoinのマイニングは、ビットコインやイーサリアムのマイニングと性格が異なります。ビットコインやイーサリアムのマイニングは、単に取引を承認して新しいコインをもらうだけです。一方で、Filecoinはデータを預けるためのストレージネットワークなので、マイニングの仕組みそのものが異なっています。

例えば、マイナーが10TiBのストレージ容量をマイニングしたいとします。マイニングを始めるために、まずマイナーは担保となるFILを確保しなければいけません。確保しなければいけないFILの数量は、保有するストレージ容量に比例して増加します。この額は非常に高く、2021年2月26日時点において、1TiBあたりのストレージをマイニングするための担保は9.4432FIL、GASのコストは6.3868FILになります。担保は540日後にマイナーに返却されるとはいえ、初期コストとして合計15.83FIL(約57,400円分)がかかることになります。

Filecoinのネットワーク統計

Filecoinのネットワーク統計(ソース:Filfox、2021年2月26日時点)

最初に担保のFILをデポジットすると、マイニングがスタートします。マイニングの過程で、ストレージにデータが溜まっていきます。このことを、Filecoinの世界ではシーリング(日本語で「封をする」という意味)と呼びます。Filecoinでは、シーリングしたデータ容量に対してのみ、マイニング報酬のFILが払い出されるようになっています。例えば、最初に1TiB分のストレージを用意して、そこに500GiB分のデータがシーリングされている場合、500GiB分のみに対してマイニング報酬が払い出しされます。このように、データを溜めてそれに封をするとFILの報酬がもらえる、というのがFilecoinのマイニングの仕組みになります。

当然ながらデータが溜まっていくのはタイムラグがあるため、シーリングはゆっくりと進行していきます。つまり、マイナーが得られる報酬は最初は少ないところからスタートし、時間経過とともに増えていきます。

マイニングの仕組み由来の問題点

一般的なFilecoinのマイニングサービスでは、シーリングがゆっくり進行するので、マイニング報酬はゆっくりと右肩上がりになっていきます。しかし、ここで厄介な要素が1つ存在します。それはシーリングがゆっくり進行すると、将来的に得られるであろうFILの報酬が大きく減ってしまう可能性があることです。

Filecoinのマイニングでは、ビットコインと同様に単位時間あたりの報酬の払い出し額が決められています。例えば、単位時間あたりで報酬が100FIL払い出される場合、そこに10のマイング参加者がいれば参加者あたりの取り分は10FILになります。もし、マイニング参加者が100に増えると、参加者あたりの取り分は1FILになります。このような現象が、現在のFilecoinネットワークで起きています。

現に、マイナーのマイニング報酬は減少傾向で、以下のようにマイナーの平均報酬は緩やかに減っています。

マイナーの平均報酬の推移

マイナーの平均報酬の推移(ソース:Filfox – Stats、2021年2月26日時点)

以下は、上記グラフの丸箇所の値を取得していき、それぞれ前回の丸からどれだけマイニング報酬が増えたかを示したものになります。メインネット開始直後は、新規マイナー参加の勢いがあるため報酬の下落速度は速いですが、直近では7-8日おきに3%台の報酬下落が起こっています。

日付 平均マイニング報酬/TiB 前回の丸からの下落率
10月18日 0.2385
10月25日 0.2246 -5.828%
11月2日 0.2098 -6.589%
11月10日 0.1973 -5.958%
11月17日 0.1797 -8.920%
11月25日 0.1695 -5.676%
12月3日 0.1648 -2.773%
12月11日 0.1562 -5.218%
12月18日 0.1493 -4.417%
12月26日 0.1419 -4.956%
1月3日 0.1379 -2.819%
1月10日 0.1334 -3.263%
1月18日 0.129 -3.298%
1月26日 0.1249 -3.178%
2月2日 0.1203 -3.683%
2月10日 0.116 -3.574%
2月18日 0.1124 -3.103%
2月26日 0.1087 -3.292%

グラフや表からわかることは、シーリングがゆっくり進行してしまうと、マイナー増加による報酬下落で、マイニング報酬が増加していく速度が抑えられてしまうリスクがあるということです。

Filecoinのメインネット稼働前からマイニングを提供しているマイナーの多くは、シーリングがゆっくり進行するマイニングサービスを提供しています。そのため、長期的に報酬が期待されているものより下がることは念頭に入れておく必要があります。

マイニングでベストパフォーマンスを得る

前述のように、シーリングがゆっくりと進行するマイニングサービスでは、マイナー増加に伴う報酬下落速度が影響し、最終的なマイニング報酬が十分に上昇せずに終わってしまう可能性があります。これについてできることは限られ、フルシーリング済みのマイニングサービスを契約して、多くマイニングできるうちにたくさんマイニングしてしまうという方法があります。

実は、シーリングがゆっくり進行するマイニングサービスのマイニングと、フルシーリング済みのサービスのマイニングは大きなパフォーマンス差があります。例えば、RRMineは初期にシーリングがゆっくり進行するサービスを販売し、現在はフルシーリング済みのサービスに切り替えています。そして、従来サービスの利用者は、アップグレードによりフルシーリング済みに切り替えることができます。

この画像は、実際に筆者が2TiBの契約を行い、従来サービスからのアップグレード前後日のパフォーマンスを比較したものです。アップグレード前は1日あたりのマイニング数量が0.0263123FIL/2TiBに対し、アップグレード後は0.1661921FIL/2TiBになります。すべてのストレージがシーリングされているだけでパフォーマンスは6倍程度になるということです。

アップグレード前後の比較

RRMineでは、従来サービスと比べると契約日数が720日から540日に減るものの、初期のマイニング効率が5-6倍になるため、トータルで大きな収益を得られると見込まれます。

FILの時間軸と収益イメージは、以下の図の通りです。シーリングがゆっくり進行するマイニングサービスが従来商品になり、フルシーリング済みのサービスは本商品になります。現在は、すべてフルシーリング済みのサービスになっています。

詳細:RRMineのサービスページ

RRMineの従来品と現行品の比較イメージ

RRMineの従来品と現行品の比較イメージ

また、不定期ですがBinanceCoinlistなどがFILのレンディングサービスを募集している場合があり、一定期間預けるとFIL建てで年利10%程度の利息を得ることができます。レンディングを併せて併用することで、より高いパフォーマンスを得ることができます。

参考:RRMineについて

RRMineは、中国XnMatrix Limitedグループが提供しているIPFSマイニング事業です。2020年11月には、氷河ラボと共同で、日立リーシング中国を含む6社と協力し、分散型ストレージに関する商品開発や投資に800億円規模の投資を行うことを発表しました(詳細記事)。

RRMineのFilecoinマイニング規模は、既にマイナー界ではトップになっており、またマイナー報酬平均より高い報酬獲得状況を維持しています。もともと、RRMineはマイニングのホスティングでビットコインマイニングのノウハウがあり、安い電力や機器の調達を行う事が可能です。そのため、高いパフォーマンスを確保しつつも安い初期価格かつ低い管理費(他社より5%安い)でサービスを提供することができます。

マイナーランキングトップ10(2021年2月26日時点)

マイナーランキングトップ10(2021年2月26日時点)

また、RRMineはXnMatrix名義でFilecoin Plusの北米エリアの公証人として採択されています。Filecoin Plusは、認証済みユーザーがデータを預けると、預け先のマイナーのマイニング報酬が10倍になるというもので、マイナーの報酬を10倍にできる権限は公証人が有しています。公証人になるのは、Filecoinコミュニティから支持を集める必要があるため、RRMineはFilecoinコミュニティから認められたマイナーとも言えます。

RRMineのサービスページ

この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTオーナー。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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