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【インタビュー】第3弾:QURAS Shigeki Kakutani氏 ー今後の展開や意気込み(4/4部)

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一般の人々から見ると、仮想通貨とは怪しいものであり、ブロックチェーンに関するプロジェクトのICOにお金を投じるのは単なる投機行為と見られがちです。しかし、その背景には人々が挑戦するドラマが秘められています。

インタビューの第3弾では、QURAS(キュラス)プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めるShigeki Kakutani氏にお話しを伺いました。

このインタビューは私自身がQURASメンバーになる前に行ったものになります。インタビューは長時間にわたり行われ、全部で4部構成になります。第4部では、細かい採用技術のこと、そして今後の展開や意気込みについてご紹介します。

第3部がまだの方は、先に「第3弾:QURAS Shigeki Kakutani氏 ースマホアプリで仮想通貨を広げる(3/4部)」をご覧ください。

QURAS Kakutani氏インタビュー 第4部

コンセンサスアルゴリズムProof of Importance

なぜProof of Importanceを採用したのですか?

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まずはマイニングのコストやハッキングのことを考えると、Proof of WorkやProof of Stakeはハッキングの点で危険だな。今マイニングネットワークを作るのはみんなにやってもらうのは無理があるのかなと。

ハッキングを考慮した背景というのは?

51%攻撃もそうですし、僕が実際にXRPハッキングされましたし、Proof of Workだから安全というわけじゃないんですよね。ビットコインだからProof of Workができた。新しい通貨でこれをやったら危ないです。それでハッキングリスクが低いPoIを選びました。

Proof of Stakeと比較した場合の優位性はどう考えていますか?

PoIとPoSはだいたい似ていますが、PoSはちょっと中央型になってしまうのが問題点ですね。

僕らの場合は10億枚の35%をロックアップしようと思っているのですが、みんなの所有枚数に応じて送金手数料が分配されていくようにしようと思っています。ある意味平等なのですが、35%は僕らの開発費やメンテナンス費に充てていこうと思います。

10億枚に設定するのは何か根拠があるんですか?

これも減らすかもしれませんが、ICOの計画やマーケットメイク、開発に必要な予算やエアドロップなど、いろんなことを計算した結果です。

発行枚数を決めるとき、本当に慎重しなければいけないですね。ここの設計は本当にムズいです。

QURASの拡大方針

QURASのスケーラビリティはどうでしょうか。

これはまだ確定でないでしょうけれども、将来的にSmplified Paymentなんですけれども、アプリケーションのユーザが増えた時に、承認作業を簡略してよりスケーラブルな匿名プラットフォームにしようと思っています。

スケーラビリティを求めるのは段階があると思って、いきなり大きなスケーラビリティは難しいかなと。

確かホワイトペーパーみると計測値で1000TPS、チューニングで10000TPSという書かれ方をしていましたね。

スケーラビリティのあげ方に段階があると思います。プロジェクトの進捗でノードの数であったり、調整が必要ですね。

QURASを使った時にこういうのを使えるようになる具体的なサービスのイメージってありますか?

さっき言ったところですとストレージですね。ストレージ系コインはあるのですけれども、結局DAppsとの連携をどうするのってのがあって、ただ僕らのやつだとスマートコントラクトができるようになって、そこでデータをプロジェクトごとにユーザのデータベースを共有できることも将来的にできるようになります。

なるほど。

これはまだ先になるんですけれども、k-匿名性ってのを入れようと思っています。個人情報の共有ってことですね。例えば、ここからここの部分までは共有したい、ここから先は共有したくないなどを設定することによってサービス向上をできるようにします。他のプロジェクトとコラボレーションする時に、出せる情報を調整できるようになりますね。

ユーザからするといちいちサービスごとに情報を入力する必要がなくなりますね。世の中ひとつのIDでいけるのに、しかも匿名になっているので勝手に情報を使われないということですね。

そうですね。今の僕らの考えとしては分散もですし、いかにどうやってコラボレーションしていくか。周りにどうコラボレーションさせるかということですね。共有できる部分は共有すればいいんです。

そこはプラットフォームを作っているところの強みですね。他のサービスとは視点が違うように感じます。

やっぱりそうじゃないとうまく行かないと思っています。競争って大事だと思うんですけれども、蹴落とす競争じゃないとダメだと思うんです。女の子を口説くにも、口説く前に自分の準備をしていかなければならない。身だしなみだったり自分の仕事の状況だったり、ちゃんとした上で口説かなければいけない。しかも、女の子と自分だけの関係より友達がいると口説きやすくなったり(笑)

第三者に推してもらうってことですよね。

そう。「お前俺の女になれよ」じゃダメだと思います。これは蹴落とすイメージですね。昔はそれで行けたかもしれませんが、今は蹴落とす自体じゃないですね。

今は企業でも競合が協業する時代ですしね。

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DAG版もリリースされるQURAS

QURASはDAG版もリリースするようですが、これについて教えてください。

基本はブロックチェーンですけれども、早ければ来年にDAGが付いた別のコインをリリースしようと思います。例えば、100コイン持っていれば、100DAG-QURASを貰えるようにしようと思っています。エアドロップですね。

まず9月に完成するチェーンはブロックチェーンベースです。そのあとDAGですね。ガチで面白いエアドロップにしますから!

QURASコインはICOしますけれども、自分が買い占めたいくらいです(笑)それくらい可能性を感じています。

プロジェクトの愛を感じますね。

海外マニアうけがいいQURAS

なぜQURASは海外から評価されているのでしょうか?

まず匿名な点が評価されていますね。あとアプリの話がすごいうけますね。

あのポケモンGOみたいなやつですよね。

あと、やっぱり相対取引(笑)それと仮想通貨をタダでもらえるのも面白いですし。みんな面白がるのはそこですね。早くアプリ早く出してくれと言われています。

面白い話が、ドバイで体重が1キロ痩せたらゴールドあげますってキャンペーンやってたの知っていますか?

知らないです。面白いですね。

これと同じ感じですね。アプリのアイデアはこれに影響されましたね。

仮想通貨よくわからない人でも、アプリの話をしたら面白いといってくれます。ブロックチェーンだけだと難しいのですが、アプリの話をするとみんな分かりやすいんです。アプリの魅力って色々なプロジェクトを巻き込んでいけますからね。

健康系企業を巻き込みやすそうですね。

そうですね。これから話していく企業や業界がいくつか候補にあります。

ブロックチェーンとして面白いですが、アプリとしても面白いですね。あと、アプリは店の集客としても使えますね。

QURASのこれからのマーケティング

2人のラッパーの他に、マーケティングはどのようなことをしていくのでしょうか?

色んなプロジェクトと絡めていきます。コラボレートのメリットって僕らは彼らを宣伝していくし、彼らは僕らを宣伝していきます。

まだ言えないですけれども某有名漫画(※本当に有名タイトルです!)のプロデューサーがバックについていて、アプリを使ってアニメとコラボレーションすることをします。キャラクターの着せ替えをして、その利益をアニメ会社に折半することを考えています。

この業界としては異色の攻め方をしますね。

ゲームプラットフォームが自分たちのゲームでそういう展開するならわかるんですが、プラットフォームそのものを押さえている人達がそういうのをやるというのは聞いたことがないですね。

そうですね。これはアプリができるからできることですね。どうなるかわくわくしています。アイデア次第でいかようにもなりますから。

これから起業する人達はとにかくブロックチェーンを学んで、アイデア1つで何でもなると思うんです。本当に思うんですけど、アイデアと知識と技術で何でもできると思います。

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角谷さんにとってこれはすごいというプロジェクト

角谷さんにとってこれはすごいなと思うプロジェクトはありますか?

興味あるのだとTezosですね。

あと好きなのはVergeですね。あそこのコミュニティ作りはすごいなと思います。

Vergeは51%攻撃を受けた時でも、思ったより価格下がらないですよね。

ファンが多いと思うんですよ。大企業との提携がありますと、発表されていて、ふたを開けてみたらどっかのアダルトサイトとか。なんやねんって思いますよね(笑)

率直に思いますが、Vergeは匿名通貨の正しい使い方をしていると思います。匿名化して個人の性癖が見られないというのはプライバシーの観点からして大事ですね。

エロに使えるのもそうなんですけれども、マーケティングがめっちゃ面白いんですよ。コミュニティの雰囲気が愛されている感じがしますし、Twitterでのツイート数がすごいですね。僕が理想とするコミュニティの雰囲気がそんなのになればいいと思いますね。

コミュニティ30万人ですね。

マジすか!?

ブロックチェーンは楽しい

今ブロックチェーンで起きているのってまさに革命ですよね。

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革命かはわかりませんが、個人がATMになるってのだけでも十分これまでの考えを覆しますね。

ちょっと前はスーパーのレジがATMになるという話がありましたが、もうそれをすっ飛ばして個人ですからね。個人まで行けばもう先はないでしょうね。相対になったら金融庁や税務署は嫌でしょうね。

もう追えないでしょうね。

おとなしく税率少なくして税金払いやすくするようにした方が良いと思いますけどね。

今のQURASの内容ってのは、僕がブロックチェーンを通じて感じたことを入れているので面白いですね。だってこれQURASの発想はブロックチェーンで色んなことをやっていなきゃ思いつかないと思うんですよ。投機だけだったら分からないですね。税務署にも怒られたし、相対の面白さも知っているし、純粋に面白いですね。

テクノロジーとして面白いし、ブロックチェーンはサーバの代わりにもなるかもしれない。あと、やっぱり時代にマッチしていると思いますね。企業から個人の時代になってきていると思っているので。最近は昔の権威と言われていたものが軽くなってきているように感じます。その最たるものがブロックチェーンだと思います。

なので、これからの起業も変わっていくと思います。会社という概念よりはプロジェクトという概念で立ち上げていく。会社は契約する時にあると便利ですが、それ以外のメリットってそんなにないかなと感じますね。

本当に今回のQURASをやっていると面白くて勉強になりますね。やることの目的を明確にして、それに対して人がついていく感覚は面白いですね。それこそ何か起業する時のあり方なんじゃないかなと思います。

僕が旧来のやり方でプロジェクトを立ち上げると力づくで来いってなる。

どこかで破綻してるんでしょうね。

言われたから来る、角谷だから来るという風になるかもしれない。でもそうじゃないと思うんですよ。

究極は、サトシ・ナカモトがいなくても回っているじゃないですか。そうならなきゃアカンと思うんです。

ブロックチェーンの競争が激しくなっているので、純粋にそうもいかないようには思います。どこかしら戦略や差別化を図っていなかないといけないですから。本当はここも中央集権だってなるので、分散の限界があるんですけれども。

ビットコインも誰かが作ったわけじゃないですか。誰かが指示してああしろこうしろって。結局はそうなってマイナーが分散されて分散化されていった。中央型の部分も仕方がなくあるんですけれども、僕が匿名なのを設計したのも中央型かなと思ったりするんですよね、究極を言えば。

だけど、ヴィタリックも書いてましたけど、分散の力はすごいなと。僕もビットコインやイーサリアムがなんで成功したところを勉強している。中央的な部分は残ってきますけれども、みんなが参加してくれるような分散の仕組みというのはどんどん取り入れていかないと難しいなと思います。

いかに、中央のやつがどんだけすごくても限界があるじゃないですか。

確かにそうですね。私は大企業にいたので肌でわかりますね。

あとはコミュニティが楽しくないと!ロナウジーニョだったり、ラッパーだったり(笑)

歌でアプローチするのはブロックチェーンではQURASが初だと思いますよ。

そうですか?

よくそういう方にお会いしてラップに入れ込む渉をできたなと(笑)

結構自由な発想でやってるので、プロジェクトに参加して絶対面白いと思っています。色んな人とも繋がるんで。

私は色々なプロジェクトの方を見て、角谷さんにお会いして、一番楽しそうにしているようには見えますよ。

一番楽しんでるんじゃないですかね(笑)

ブロックチェーンってICOをやっていくにしても、描いているものが違くて、多くのプロジェクトさんは自分たちのサービスから見える特定のエコシステムを描いているんです。角谷さんたちがやっているのは世界を描いているのかなと。

そうですね、仮想通貨を全体で考えています。

そう、アプローチの仕方が違うので、見える視野が違うのかなと感じます。

純粋にブロックチェーンを愛していますから。面白いですよ。だってビットコインをインド人に送金したら約10分ですよ。これはすごいですよ。

ブロックチェーンは技術を使ってみたらめっちゃ面白いですね。投機じゃなくて、使わなければ絶対分からない。

不思議ですよね。ビットコインなんかは、データがコピーできるというデジタル世界において、コピーできない価値移転ができるということをしただけなのに、それがすごいってなっちゃうんですよね。

それがすごいですよね。多分ビットコインができて、あーでもないこーでもないとなっていますね。昨年末には手数料が上がりすぎて、使えねーと(笑)

そうなんですよね。私は年末に4日待たされましたから。私はそこでビットコインへの気持ちが離れましたね。さすがに分散型で手数料が安いという世界からはかけ離れてしまったように感じましたね。私から見ると、Proof of Workで適切な手数料が読めないのは決済通貨として致命的だと思いますね。

たしかにそれはないわー。マイナーは儲かるかもしれないですね。

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角谷さんにとってブロックチェーンとは?意気込み

改めて角谷さんにとってブロックチェーンとは何かというのを教えてください。

すごいと思うんですよ!だってホワイトペーパーが法律を変えるわけですよ。本当にすごいと思いますよ!

ビットコインは、ICOなしで、ホワイトペーパーで勝手に人が集まって開発されていって、プロセスもすごいし、そこから勝手に麻薬に使われたりあったでしょうけれども、勝手に取引所ができたんですよ。そこからハッキングまであって、仮想通貨を規制しようですから。国の法律を変えるわけですから。すごいことですよ。

そこから色んなコインが生まれて、資金調達方法まで変えてしまった。

あれは革命ですよね。

ほんとすごいです。もちろん、決済や海外送金に使われて使ってみたら感動しますけど、根本はすごいですね。こんなのでこんな変わるのって。オープンソースの力、その設計をしたというのがすごいなと。本当にブロックチェーンは革命ですね。

イーサリアムを初めて聞いた時も衝撃でしたし、本来のブロックチェーンってそうだと思うんですね。やるならそういうのを作りたいですね。

最後に、QURASへの意気込みを教えてください。

ほんまに面白くやっています。楽しんでいます。

今までプレゼン何回か聞かせてもらいましたが、本当に楽しそうですよね。惹きつけられるものがあります。

本当にブロックチェーンの面白さを伝えたいですね。

長い間ありがとうございました!

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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