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結局のところリップル(XRP)の価値はいくらなのか?

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自分の持っている仮想通貨の値段は気になるものです。しかし、通貨の本来の価値と言うのは、株式と違い指標になるものがないためわかりづらいものになります。

[the_ad id=”7860″]そしてリップル(Ripple, XRP)は、金融機関をメインに使われるという特性上、将来的な価値が大きく気にされている仮想通貨の1つであることでしょう。

ここ最近になりますが、海外のリップル専門ニュースサイトRipple News Techの「ANALYSIS XRP: How Much Will it be Worth?」の記事がリップル愛好家の間で共有されていました。

どうやら、この記事の元ネタはMoonLamboio氏の「XRP: How Much Will it be Worth?」とのことです。せっかくなので内容を読み解いていきたいと思います。

本記事は、元ネタ記事の要点部分と筆者の捕捉を交えた内容となっています。英語に抵抗がない方は、元ネタ記事も一緒にお読みになることをお勧めします。

この考察は、現時点でXRPに関する価格予想は十分ではないとしながらも、決済の橋渡しをするブリッジ通貨としての使用される性格上、ある程度の妥当な価格予測を行うことが可能であるとしています。

国際送金の市場規模を把握する

現状における国際送金の規模は、以下の額と言われています。以下は、送金システム別の送金規模になります。

  • SWIFT:1250兆ドル/年
  • CHIPS:400兆ドル/年
  • Fedwire:900兆ドル/年

これは、まとめると2550兆ドルの送金額ということになり、営業日ベースで毎日9.8兆ドルの国際送金が行われているという計算になります。

ちなみに、2550兆ドルを日本円の為替レートに直すと、27京2850兆円という、感覚が良くかからない桁になります。(1ドル107円計算)

そして、国際送金を金融機関が直面する最大の課題はこうした取引を可能にするための流動性を確保することになります。

現在は、その解決策としてノストロ口座という口座に資金を準備しておくことになります。ノストロ口座とは、金融機関が現地通貨建てで決済するために口座のことで、予め外貨を入れておくことで流動性を確保できるようにします。ノストロ口座には、2015年末の時点で計27兆ドルが確保されています。

XRPは、ノストロ口座に外貨を用意しなくても国際送金が可能になる解決策なのです。

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数字から計算する

国際送金の市場規模から見えてきたのは、毎日9.8兆ドルの決済を行う為に、27兆ドルの資金を口座においておかなければいけない非効率性でした。

XRPは最終的に100%の国際送金シェアを達成するとすると、毎日の決済で使える9.8兆ドル分のXRPがあれば国際送金が成り立つということになります。

国際送金の支払いがすべてXRPになるというのは合理的ではありませんが、これが理論的な最大価値ともいえます。

現在判っている数字から計算します:

  • XRPは、現在 38,739,144,847 XRPが流通しています。計算簡略化のため、流通量は390億XRPとします。
  • ノストロ口座にある27兆ドルが、XRPに置き換わると仮定すると、27兆ドルを390億で割ると1XRPあたりの価値が算出されます。”1 XRP = 692.30 ドル”になります。

“1 XRP = 692.30 ドル”が、判っているデータに基づいて算出できる価値となります。この数値は、あくまでも金融機関が国際送金をする場合のみの条件です。しかし、この数値はあまりにも多くのことが判らないため、XRPの本当の価値を判断することにおいては役立つものではないとしています。

MoonLamboio氏は、27兆ドルがノストロ口座にある理由は、取引が決済されるのに5日以上かかることと、決済需要の増減があるからだと考察しています。XRPは取引完了までに4秒で済むため、27兆ドル分のXRPは必要ではなく、1日あたりの決済に必要な9.8兆ドルの国際送金を捌くXRPがあれば良いだろうとしています。

上記が真だとすると、XRPの価値は692.30ドルよりも下回ることになります。

しかし、XRPが送金の標準規格となった場合、より新しい需要が生まれ、結果的にXRPの価値が引き上げられることになるだろうと予想しています。

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価値の保存手段が個人から金融機関へ

前の章では、あくまでも国際送金だけで計算したXRPの価値になります。

現在流通しているXRPの大部分は、まだ金融機関が保有しているわけではなく、個人が保有しているのが実態になります。

個人は、Bitcoinと同様にXRPを金のデジタル版として扱っています。もし、規模が大きい金融機関がXRPを一括して採用した場合、時価総額はBitcoinを超えて1位になる可能性があります。

そのようになると、XRPの認知度が劇的に上がり、XRPの導入が促進されると考えられます。

XRPが金と同様に扱われるようになると、以下の想定ができます。

  • 金の時価総額は7.8兆円。
  • 今日の金の価格とXRPが一致するとして、コインの流通度合いに基づくとXRPあたりの価値は200ドル上昇。

XRPの価値があがるアプリケーション

XRPの使用例は無数に考えられます。

数週間前にブロガーのCrowd Conscious氏がVisaとMastercardがXRPを採用すると、XRPの価値に何が起こるかを書きました。詳しくは、氏のブログの記事「Opinion: Ripple’s Price With Visa or Mastercard Integration」をご覧ください。

結論だけを抜き出すと:

  • VisaがXRPを採用した場合、XRPの価値は229.742ドル増加する。
  • MastercardでXRPを採用した場合、XRPの価値は90.35ドル増加する。

さらに、最近リップル社は、世界の5大送金会社のうち3社がXRPの使用を決定したことが発表されました。

現実的には、決済を行う会社はすべてXRPを支払い手段として使うことができます。そのため、本文における内容は氷山の一角にしかすぎません。仮に、AmazonやWalmart, Uber, eBayなどの企業がXRPを使い始めたとすると、論理的には1XRP=1000ドル以上になる可能性もあります。

「XRPがどれくらいの価値があるか?」という問いに対しては、リップルの技術者David Schwartzが「あなたがどれだけ夢をみたいかにかかっている」と述べています。

リップルを購入できる取引所

日本だとリップル(XRP)が購入できる2つの主要取引所をご紹介します。

仮想通貨交換業者の登録業者になり、コインチェックのようなみなし業者ではありません。

筆者は、bitbankの利用を推奨しています。XRPの取引において、売買代金が日本国内で一番多い取引所だからです。

売買代金が大きいということは流動性が高いということを意味します。売り買いしたいときにすぐ売買できる利点の他、買う時に高値掴み、売る時に安く売却になるリスクが他の取引所よりは少なくなります。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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