コイン別

金をトークン化した DigixDAO (DGD)、売買できる取引所は?

コイン別
スポンサーリンク

何か別の資産で価値を担保するトークンは、米ドルを担保にしたUSDTが有名ですが、金を担保にしたDigixDAO(シンボル:DGD)というトークンがあります。シンガポールのDigix社が発行しました。

どのように金をトークン化しているのか仕組みをご紹介します。

DigixDAOとは?

DigixDAO(シンボル:DGD、DGX)は、金(ゴールド)を価値担保として持ったトークンになります。金は当然デジタルにすることができないため、Digix社の保管庫に入れられます。

DigixDAOでは、金の所有権をブロックチェーンに書き込む

[the_ad id=”7860″]Digixでは、Proof of Assetという仕組みを利用して、金の所有権をEthereumブロックチェーンに記録し、PoA Asset Cardを作成します。このカードには、購入証明書や預託証明がつき、恒久的な記録になるようにIPFS(InterPlanetary File System)によって保管されます。カードには、ベンダー(ValueMax Singapore)や保管機関(The Safe House)、独立認証機関(Bureau Veritas Commodities)のデジタル証明が付けられます。

PoA Asset Cardには以下のような情報が書かれています。

  • カード作成のタイムスタンプ
  • ゴールドバーのSKU
  • バーシリアル番号
  • 保管庫のデジタル署名の連鎖(ベンダー、カストディアン、監査人)
  • 購入時の領収書
  • 監査ドキュメンテーション
  • 預託領収書
  • 保存料

DigixDAOでは2種類のトークンを使用

DigixDAOの金の所有権の付与が判ったところで、トークンを見ていきます。

DigixDAOでは、DGDとDGXトークンの2つで構成されます。現在は、DGDのみ流通しており、DGXは2018年の1Qにリリースされる予定です。

金を保有するとDGXトークンが付与される

金が確保できた場合、PoA Asset Cardを受け取ると、スマートコントラクトによりDGXトークンがEthereumウォレットに送信されます。レートは、金1g=1DGXになります。1mgまで表現できます。

DGXトークンには、金の保管の確保に関する手数料が含まれています。以下はDGXと金の現物の比較になります。

DGX (=トークン化された金) 金の現物*1
保管手数料 0.60%/年 1%/年
送金手数料 0.13% 2.5%*2

+市場より2%低い価格

+場合によって本物の金か調査する手数料

*1 金の現物の手数料は、LODEのホワイトペーパー日本語版よりデータを取得。

*2 売買を想定した場合の手数料

金の現物と比較することにより、金をDGXとしてトークン化することによる手数料のメリットがお分かりいただけるかと思います。

DGDトークンはDigixDAOの議決権を保有

2018年2月28日時点で流通しているDigixDAOのトークンはDGDのみになります。

実はこのトークンは、金のトークン化されたものではなくDigitalDAOに提出された提案に経営判断を下すためのアクセス権を持つトークンになります。株で言う議決権に相当するものとして捉えると判りやすいでしょう。提案の経営判断に参加した場合、報酬としてDGXトークンをもらえることになっています。

[the_ad id=”7916″]

DigixDAOのこれまでの値動き

DigixDAOのトークンは、現在DGDのみとなっているため、DGDの値動きを見ていきます。

このチャートはCoinMarketCapにおける米ドル建て表示にしたDGDトークンの値動きになります。チャートは2018年2月28日時点のものになります。

議決権のトークンであるため、必ずしも金の価格と連動はしていませんが、ご覧のように、急激な伸びを見せています。サイトの仕様上チャートはドル建て表示になっていますが、本記事取得時は1DGD=60,802円となっています。

手間の関係で対比グラフは省略していますが、DGDは金の価格とは連動しておらず独自の動きをしています。

DGD 米ドル建て 2018/02/28

DGD 米ドル建て 2018/02/28

現在価格は以下のリアルタイムウィジェットを参考までにご覧ください。

DigitaxDAOを売買できる取引所

DigixDAOを売買できる主な取引所は、以下の通りになります。

上記は流動性が高い順に並んでいます。流動性が高いというのは、買いたいときにすぐに買うことができ、売りたいときにすぐに売ることができるということを指します。また流動性が高い取引所は、他の取引所よりより有利な価格で買い、より有利な価格で売ることができます。

ですので、よほどのことがない限りは一番流動性が高い取引所での売買をお勧めします。

DigitaxDAOに関する情報

[the_ad id=”7916″]

 

スポンサーリンク
この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

Junya Katoをフォローする
TOKEN ECONOMIST(トークンエコノミスト)
タイトルとURLをコピーしました