プロジェクト解説

【ICO】Torusプロジェクト:電力を非中央集権化するプラットフォーム

プロジェクト解説
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ごく一部の人たちの間で話題になっているTorus Project、マネーの虎の南原竜樹氏がプロジェクトの代表になっていることで注目が集まっています。はたしてどのようなプロジェクトなのでしょうか。

Torusプロジェクト概要

[the_ad id=”7860″]Torusプロジェクトは日本人メンバーが中心になって進めているプロジェクトになります。Torusではエネルギー格差による貧困問題の解決を目指しています。

日本では送電網が十分に整備されていますが、開発途上国では電気が届かないところが多くあります。電気の供給は中央集権ですが、Torusでは、電気が届かないところに電気を届くようにするために、非中央集権の力を活用します。

第1段階は、電気自動車(EV)を利用して、電気が届かない場所に対して電気を供給します。電気自動車は、電気を使うだけでなく電気を放電して電源替わりに使うことができるようになります。つまりは、電気自動車が送電網の役割を果たすことになります。

そして第2段階と第3段階はワイヤレス送電、次世代電源デバイスの開発フェーズとなります。

Torusプロジェクトの一番のポイントは、プロジェクトの内容よりテレビ放送「マネーの虎」に出演していた南原竜樹氏かもしれません。

詳しくは、日本語ビデオをご覧ください。

三段階に分かれたプロジェクト

第1段階:電気自動車(EV)の活用

Torusプロジェクト EV活用Torusプロジェクトの第1段階では、電気自動車(EV)を活用して送電網がない地域に電気を届けます。

やることは非常にシンプルで、フル充電されたEVを送電網がない地域に持っていきます。このようなソリューションの恩恵を受けるのは、アフリカや中南米など、電源が不安定な開発途上国になります。

EVを電源として使うという発想は、Torusプロジェクト特有のものではなく、最近のEVに備わっている機能になり、アウトドアや震災時の非常電源として使う活用法が想定されています。例えば三菱自動車のOUTLANDER PHEVにはそのような機能が備えられています。

電気の利用者は、その対価をToruscoin(シンボル:TORUS)で支払うことになります。TORUSはEthereumのスマートコントラクトを使い決済されるため、プロジェクトチームにより資金を不正利用されることを防げるとしています。

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第2段階:ワイヤレス電力伝送

Torusプロジェクト ワイヤレス送電Torusプロジェクトの第2段階では、ワイヤレス送電による送電網の研究開発を行います。

エリアに送電ステーションを配置し、ステーションから電気を利用する箇所にワイヤレスで送電を行います。電気の受給管理はIoTの技術により行われ、ブロックチェーンを使い利用データ等を機密性が高く安全に、かつ改ざん不能にします。

ホワイトペーパーでは、ワイヤレス電力伝送の研究開発は2020年から開始予定となっており、まだまだ先になります。

第3段階:次世代エネルギー装置の研究開発

Torusプロジェクトの第3段階では、次世代エネルギー装置の研究開発を行います。

ホワイトペーパーでは、次世代エネルギー装置の研究開発は2022年から開始予定となります。

ロードマップ

Torusプロジェクトのロードマップは以下の通りになります。ステップが多いため、代表的なものをご紹介します。

  • 2018年3月:ICO
  • 2019-2020年:電気自動車の充放電技術の確立
  • 2020年から:ワイヤレスグリッド伝送インフラ構築のための研究開発支援
  • 2022年から:次世代電源デバイスの研究開発支援

Torusのロードマップ[the_ad id=”7916″]

ICOに参加するには

ICOに参加するには、ERC20に対応したEthereumウォレット(MyEthereumWalletやLedger Nano Sなど)から、ToruscoinのコントラクトアドレスにEthereum(ETH)を送金します。取引所のウォレットからの送金はNGなのでご注意ください。

また、あらゆるICOに確実性があるわけではないものの、筆者は特にTorusについては強い疑問が残りました。念のため気になる内容を次項にコメントしました。ICOに参加する場合は、それを見てた上で、さらにご自身でホワイトペーパーを見て完全に納得した上で資金を投じるようにしてください。

  • ICO期間:2018年3月16日-31日
  • コントラクトアドレス:0xefc6d9D05D41134b1f44B379e319079eF2855edb
  • トークン名:Toruscoin
  • シンボル:TORUS
  • 発行枚数:7,000,000,000 TORUS
  • ソフトキャップ:設定なし
  • ハードキャップ:設定なし
  • 支払い可能通貨:Ethereum (ETH)
  • レート:1 ETH = 350,000 TORUS
  • 売れ残った場合:一度ロックされ、後日再びICOを実施

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有名人が実施しているがプロジェクトが怪しい

筆者は普段ICOの紹介に主観を入れないものですが、ホワイトペーパーを見ていて疑問に感じたところがいくつかあったので、念のためコメントを残します。

プロジェクトの具体性がない

ホワイトペーパーでは、通常プロジェクトで実現することの内容に大半を割くものですが、Torusでは28ページ中3ページがその実質的な中身となります。

扱うテーマの大きさの割には、第1段階ですらやることが具体的に決まっていないという印象で、実現性については疑問が残ります。

また、マーケット活動にはこれから研究機関と提携してしていくとあります。扱うテーマの性格上、産学連携が不可欠な分野であるものの、提携先も全く決まっていないことから、今回のICOはとりあえずお金を集めているようにすら見えてしまいます。

展開の仕方に疑問

ロードマップでは2021年より、日本から海外に横展開する計画があります。これは第2段階に移行した時期に行われるものになります。すなわち、プロジェクトの第1段階は日本で行われていると読み取れます。

第1段階はEVを活用した電源確保策になるため、電力網が既に整備されている日本でプロジェクトを実施する妥当性には疑問が残ります。(研究開発を日本で行うということ?)

ICOの基準が不明瞭

Torusのサイト内にはソフトキャップとハードキャップの情報が載っておらず、ICOの成否の判断ができない状態となっています。

ICO SlotというICO情報サイトには、ソフトキャップとハードキャップの情報が出ていますが、おそらく間違っています。ICO Slotでは、ソフトキャップ・ハードキャップ共に 170,000,000 USD となっています。TorusのICOでは、20,000 ETH分のTORUSしか発行されません。これは、2018年3月22日のETHのレートにすると 10,606,540 USD 分となり、ICO Slotの情報と大きく乖離します。

Torusプロジェクトに関する情報

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グレーなネタや、ICOのプライベートセールの購入枠を含めた情報など、とにかくブログで公表できない情報をご紹介します。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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