仮想通貨界隈では分散型アプリケーション(DAaps: Decentralized Applications)が増えつつあります。DAapsは、オープンソースでオペレーションが自動化されており、トークン、データ、レコードにブロックチェーンが使われているアプリケーションを指します。
今回ご紹介するCrowd Machineは、そのDAppsのプラットフォームに関するプロジェクトになります。筆者にとってこのプロジェクトは画期的と思える内容でした。これはAmazonやMicrosoft、IBMのような巨大IT企業の既存ビジネスを食っていくプロジェクトだからです。
それではどのような内容なのか見ていきましょう。
Crowd Machine 概要
[the_ad id=”7860″]Crowd Machineとは、分散型アプリケーション(DAaps)の実行プラットフォームとそれを実行するためのマシンパワーを提供するプロジェクトになります。
世界の余剰デバイスプロセッサー容量を統一することにより、高度な分散型クラウドが実現します。その上に、従来比45倍の速度で動作するブロックチェーンとDAapsの作成が可能になります。
しかもDAapsの開発が簡単にできるようになっており、経験豊富な開発者からコーディング経験のない初心者まで誰でもDAapsを開発できる技術が提供されます。
どんなものなのかは動画をご覧ください。日本語字幕もついています。
技術畑の方であればピンと来た方もいると思いますが、これはAmazonやMicrosoft、IBMの既存のビジネスを食っていくプロジェクトなのです。
しかも、製品の一部はリリースされていてGEのような超大手が採用し、既に実用段階に入り始めています。そのような状況からICOがスタートします。
Crowd Machineのすごいポイント
ここまで書いてまだ「?」マークが浮かんでいる人も多いと思います。もう少しかみ砕いてみていきましょう。
開発者側からみたポイント:開発コストの抜本的な削減
ホスティングからさよならできる
通常クラウドサービスを提供する場合は、そのクラウドを動かすためのサーバー群を確保し、その上でアプリケーションを動かす方法を採ります。サーバー群の確保は、自前でデータセンターに用意したり、Amazon Web Service (AWS)のようなPaaSを利用します。いずれも中央集権化されており、サービス拠点がダウンするとサービス利用不可になるデメリットがあります。
しかしながら、Crowd Machineでは、そのようなホスティングを利用することから解放されます。利用するのは、”Crowdコンピューター”と呼ばれるクラウド上の仮想コンピューターになります。この仮想コンピューターにパワーを提供するのは、我々一般人のPCやモバイルデバイスになります。
提供側は、提供できるパワーを制限できるため、自分のデバイスの利用に支障がない範囲でパワーを提供することができます。
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DAapsの構築が容易
DAapsは新しい分野で、市場において開発できる人が絶対的に不足しています。Crowd Machineでは、そのような問題を解決するために”Cwordプリスタジオ”と呼ばれるDAapsの作成環境を用意します。これにより、経験豊富な開発者からコーディング経験のない初心者まで誰でもDAapsを開発することができるようになります。
Crowd Machineでは、”Crowdシェア”と呼ばれるレポジトリを提供しています。リポジトリとはシステム開発プロジェクトのデータを一元的に保管する場所のことを指します。便利なコードはCrowdシェアのものを使うことができます。また、自分自身もCwordシェアにコードを提供することができます。
ブロックチェーンを選ばない
DAapsでは、特定のブロックチェーンにロックされてしまいます。Crowd Machineを使用してDAapsを作成することで、開発者は必要に応じてDAapsをあるブロックチェーンから別のブロックチェーンに素早く移行することができます。
例えば、Tutellusというプロジェクトは、もともとブロックチェーンとしてEthereumを使っていましたが、主に「高い」「遅い」という理由で、NEMのブロックチェーンに切り替えました。Crowd Machineでは、このような移行を素早く行うことができます。
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収益化側から見たポイント:トークンエコノミーが優れている
Crowd Machineのトークンエコノミーでは、Crowd Machineにリソースを提供した人に対して報酬が入る仕組みになっています。報酬はCrowd Machine Token(CMCT)で支払われます。
マシンパワー提供者に報酬が支払われる
Crowd Machineでは、Crowdコンピューターにコンピューターのパワーを提供した人には、報酬が入る仕組みになっています。
Crowd Machineは、DAaps開発者向けの基盤と言う側面が大きいものの、アプリの知識がない人でもCrowd Machineのトークンエコノミーの恩恵に預かることができるのです。
パワーの提供者は、報酬欲しさにデバイスを稼働し続けるため、結果としてCrowd Machineのネットワーク全体のパワーは保たれ、ネットワークがダウンするということとは無縁になります。
コードが採用された開発者に報酬が支払われる
Crowd Machineでは、開発者がコードをCrowdシェアというリポジトリに提供することができます。提供されたコードが採用され、DAapsが実行されると、採用された開発者には報酬が入る仕組みになっています。
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Crowd Machineのロードマップ
Crowd Machineの一部のプロダクトは2017年に既にリリースされています。超大手企業であるGeneral Electric(GE), AON Hewitt, KONE, AnthemなどのFortune500企業との技術テストを行い、すでに収益を上げています。
その後のロードマップは、以下の通りになります。
2018年1月:
- Crowdアプリスタジオ、Crowdシェア、Crowd Virtual Machineの公開ベータのリリース
- 開発者トレーニングプログラムの開始及び、Crowd Academy認定プログラムのリリース
2018年4月:
- CMCTトークンのパブリックセール(2018年4月1日 UTC 00:00)
- Crowdアプリスタジオ、Crowdシェア、Crowd Virtual Machineの公開ベータ終了
- 技術を生産用に利用できるようにする
2018年5月:
- Crowdコンピューター公開ベータ1のリリース
2018年9月:
- Crowdコンピューター公開ベータ1終了
- 公開ベータ2が必要か、フィードバックを実施して判断
2018年10月:
- Crowd Virtual Machineをオープンソースでリリース
2019年5月:
- CMCTトークンのパブリックセール終了(2019年5月22日 UTC 20:00)
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ICOに参加するには
ICOに参加するには、ERC20に対応したEthereumウォレット(MyEthereumWalletやLedger Nano Sなど)が必要になります。Crowd MachineのWhitelistに登録し、支払いを実施します。
- ICO期間:2018年4月1日 09:00 -2019年5月23日 05:00
- トークン名:Crowd Machine Token
- シンボル:CMCT
- 発行枚数:2,000,000,000 CMCT
- ソフトキャップ:下限なし
- ハードキャップ:上限なし
- 支払い可能通貨:Ethereum (ETH), Bitcoin (BTC) ※但し、BTCはETHレートで計算
- レート:需給により変動 (1 CMCT = 販売期間中のすべての参加者によるETHの総額 / その販売期間に割り当てられたCMCTの数)
- 売れ残り:売り方の仕組み上、売れ残りはなく、投資家全員に配分
ご覧のようにICO期間が1年1カ月もあります。CMCTは、ICO期間の4段階に分かれた期間が終わり次第配布されるようになっています。期間は以下のように分かれています。時間はすべて日本時間に置き換えて表記しています。詳細はCrowd Machine Compute Token CMCT Public Sale Structureをご覧ください。
- Day 1 to Day 10:2018年4月1日 09:00 – 2018年4月11日 05:00
- Day 11 to Day 20:2018年4月12日 09:00 – 2018年4月21日 05:00
- Day 21 to Day 27:販売なし
- Day 28 to Day 416:2018年4月28日 09:00 -?2019年5月21日(時刻不明)
- Day 417:2019年5月22日 09:00 – 2018年5月23日 05:00
気にすべきは、1と5になります。
1は、プリセール段階の最初になります。ここでは唯一50%のボーナスが付与されます。
5は、1年かけて実施したICOの最終日になります。ボーナスはありませんが、4の期間と同数のCMCTが僅か1日で売りに出されるため、一度に大量のトークンを手に入れるチャンスになります。
Cword Machineに期待する方は、今から2019年5月22日 9:00を予定表に入れておきましょう。
Crowd Machineに関する情報
- Crowd Machine公式ページ
- Crowd Machine公式Twitter
- Crowd Machine公式Facebook
- Crowd Machine公式Telegram
- Crowd Machine公式Medium
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