NANJCOIN (NANJ) は気が付いたら、日本で一番コミュニティが強い仮想通貨になってしまいました。そのため、多くの人が取引所で売買して保有している事かと思います。もしかしたら、NANJで海外取引所デビューという方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、海外取引所にそのまま放置していると、NANJが盗まれるかもしれません。
なぜ海外取引所に放置すると危ないのか
[the_ad id=”7860″]日本で最も記憶に新しい仮想通貨の流出事件といえば、コインチェックのNEM流出事件になります。コインチェックでは、約580億円相当のNEMが不正送金されました。
不幸中の幸いなことに、コインチェックはぼったくりと言っても良いほどのスプレッド(実質的な手数料)を取っていたため、結果的に現金を豊富に持っており、補償をすることができました。
しかし、海外の取引所はそうはいきません。今回は敢えてNANJに特化して書いているので、NANJが売買できる取引所の手数料体系を見てみましょう。いずれも売買手数料になります。
- CoinExchange:0.15%
- HitBTC:0.11% (指値注文) / 0.10% (成行注文)
- Mercatox:0.25%
コインチェックのビットコイン販売所の場合、4.16%の実質的な手数料が課されるため、これと比べると海外の取引所がいかに安いかがお分かりになるかと思います。
つまり何が言いたいかと言うと、仮想通貨が流出した場合に(日本の取引所のように)補償できるほどの体力がない可能性があるということです。
まだ、NANJの場合は単価が安いので取引所が補償できる可能性はありますが、将来的に価格が高騰するとその可能性も消えてしまうかもしれません。
つまり、将来に備えて仮想通貨の流出事件に巻き込まれないように自衛する必要があるのです。
今のうちに将来に備えましょう!
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仮想通貨が盗まれるパターンを確認しよう
これはNANJに限ったことではありませんが、仮想通貨が盗まれるパターンは主に3つあります。
- その1. 流出したIDとパスワードでログインされ不正出金される
- その2. APIキーが盗まれ不正出金される
- その3. 秘密鍵(プライベートキー)が盗まれ不正出金される
これらの詳細は、私が過去に書いた記事「仮想通貨はなぜ盗まれることがあるのか?」をご覧ください。
その1とその2は、取引所のセキュリティ設定をきちんとしていれば回避できます。
しかし、セキュリティ設定をきちんとしていても回避不可能なのがその3になります。コインチェックのNEM流出事件もその3になります。
秘密鍵が盗まれ不正送金される仕組みを知る
ということで、前述のその3「秘密鍵(プライベートキー)が盗まれ不正出金される」の仕組みを見てみましょう。
この仕組みを知ると、仮想通貨の流出事件については、専門家のようなそれらしいトークができるようになります。仕組みを覚えて、是非お知り合いのNANJホルダーに得意げに語ってみてください。
仮想通貨をウォレットから送金するためには、秘密鍵を使ってウォレットをオープンにします。ウォレットをオープンにして、送金先を指定することで、送金ができるわけです。言い換えると、第三者に秘密鍵が握られると自分以外でも送金できてしまうのです!
取引所は常にインターネットにつながっています。そのため、ハッカーが何らかの手段を使って秘密鍵にアクセスできる可能性はゼロではありません。困ったことに、秘密鍵方法の保管については利用者が自分でコントロールすることができません。
となると、インターネットにつながっていないところに秘密鍵を保管しておけば不正送金されないということになります。
世の中にはそういうウォレットが存在します。
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ウォレットの種類を把握しよう
ここでいったん、世の中に存在しているウォレットの種類を把握してみましょう。例に挙げているウォレットは、必ずしもNANJに対応しているわけではないのでご注意ください。あくまでも一般例として書いています。
オンラインで秘密鍵を管理するタイプ
「仮想通貨取引所のウォレット」「ウェブウォレット」
手軽さ:◎ セキュリティ:×
ウォレットのサービス業者が秘密鍵を管理するタイプになります。
アクセスする端末に依存せずにどこでも使えるという利点はありますが、サービスがハッキング被害に遭うと秘密鍵が流出して不正送金されるリスクがあります。コインチェックのNEM流出事件はこのパターンに該当します。
- 仮想通貨取引所のウォレットの例:bitFlyer、bitbank
- ウェブウォレットの例:BLOCKCHAIN WALLET
ソフトウェアで秘密鍵を管理するタイプ
「デスクトップウォレット」「モバイルウォレット」
手軽さ:◎ セキュリティ:○
PCやスマートフォンにソフトウェアウォレットをインストールし、端末上で秘密鍵を管理するタイプになります。PCの場合はデスクトップウォレット、スマートフォンの場合はモバイルウォレットと呼びます。
オンラインで秘密鍵を管理するタイプのウォレットよりセキュリティは高いですが、端末がハッキング被害に遭うと秘密鍵が流出して不正送金されるリスクがあります。
- デスクトップウォレットの例:Bitcoin Core、Electrum、MyEtherWallet、MyCrypto
- モバイルウォレットの例:imToken、HB Wallet
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物理的に秘密鍵を管理するタイプ
手軽さ:△ セキュリティ:◎
物理的なモノで秘密鍵を管理するタイプになります。
ペーパーウォレットは、ウォレットのアドレスと秘密鍵を紙に印刷したものになります。保存媒体が紙であるため、紙の紛失や劣化により使い物にならなくなる可能性があります。
ハードウェアウォレットは、USBでPCと接続するものやBluetoothでスマートフォンと接続できるものがあります。
ハードウェアウォレットの中に秘密鍵が格納されており、ウォレットは送金時にだけ使用するので、秘密鍵がハッキングで流出することはありません。
しかし、最近はハードウェアウォレットと連携するソフトウェアが改ざんさせることで不正送金される事件も出ており、ハードウェアウォレットだからと言って100%安全というわけではありません。
とはいえ、セキュリティの観点ではベストな選択です。
- ペーパーウォレットの例:MyEtherWalletからウォレットアドレスと秘密鍵を印刷する
- ハードウェアウォレットの例:Ledger Wallet、Trezor
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NANJの保管にベストなウォレットは
ウォレットの種類の確認ができたところで、今度はNANJの保管がベストなウォレットの個別製品を見ていきます。
ここまでくると、何となくどの種類のウォレットを使うべきか見えてきたのではないかと思います。
NANJのトークン規格を知る
どの種類のウォレットを使えば良いか決めるためには、NANJのトークン規格を知る必要があります。
NANJは、ERC223という規格に対応したトークンになります。
ERC223のトークンはEthereumというプラットフォームで使えるトークンになるため、EthereumウォレットがあればNANJを扱うことができます。ただし、ERC20(ERC223の互換規格)に対応していることが条件です。
通常、Ethereumウォレットといえば、取引所のETH用のウォレットを思い浮かべる方もいると思います。しかし、取引所の場合はETH用はETH専用として扱われるため、ここにNANJを入金するのはNGになります。
ERC20及びERC223に対応しているEthereumウォレットがあれば、同一のウォレットでETHを扱うことができるし、NANJも扱うことができます。同じウォレットに複数種類のトークンを詰め込むことができるのです。
ERC20に対応しているセキュリティが高いウォレット
となると、NANJの安全な保管に必要なウォレットはERC20に対応したEthereumウォレットであることが最低条件になります。そして、そこからセキュリティが高いウォレットを選択する必要があります。
以下はERC20に対応している代表的なEthereumウォレットになります。下の項目ほどセキュリティが大きくなります。お金を出せるのであれば、将来を見越してハードウェアウォレットの購入を強く推奨します。
- [デスクトップウォレット] MyEtherWallet、MyCrypto
- [モバイルウォレット] HB Wallet (iOS, Android)
- [ハードウェアウォレット] Ledger Wallet、Trezor
ここから先は、上記のウォレットのいずれかを入手後に読み進めてください。
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NANJを安全なEthereumウォレットに移動しよう
最もNANJの売買高が大きいCoinExchangeにおける送金を例にします。
CoinExchangeでは、NANJの送金手数料は1 NANJ(およそ0.3円)で済みます。たった0.3円でNANJを安全なところに移せるのであれば、やらない選択肢はないのではないでしょうか。
CoinExchangeにログインしたら、残高画面(Balances)より、NANJの「Actions」→「Withdraw NANJ」をクリックします。
送金の画面が表示されます。以下の項目をすべて入力して「Submit Withdrawal」をクリックします。
- Amount to Withdraw:Ethereumウォレットに送るNANJの数量を入力します。
- NANJ Withdrawal Address:送金先のEthereumウォレットのアドレスを入力します。(自分のウォレット)
- Account Password:CoinExchangeのログインパスワードを入力します。
- Google Authenticator Code:2段階認証の6桁の数字を入力します。
この後、CoinExchangeの登録メールアドレスに「CoinExchange.io: Withdrawal Confirmation」というタイトルのメールが来るので、メールに書かれているリンクをクリックします。これで送金処理自体は完了になります。
ここで、Ethereumブロックチェーンを参照して、きちんと送金が行われているか確認します。
「Withdrawals」より送金履歴を表示します。「トランザクションID」(下段側)をコピーします。
Etherscanにアクセスし、検索欄に先程コピーした内容を貼り付けて検索を実行します。
トランザクション結果が表示されます。送金後すぐにこの画面が出ない場合は、時間を置いてから試してみてください。
「TxReceipt Status」が「Success」になっていれば送金は成功しています。
今度は、きちんと残高が反映されているか確認します。
先程のEtherscanで、検索欄に送金先のウォレットのアドレスをを貼り付けて検索を実行します。
「Token Transfers」を表示させ、送金したNANJの数量がValueの欄に反映されていることを確認します。
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まとめ
この記事のまとめになります。
- ウォレットの秘密鍵が第三者に握られてまうと、第三者が勝手に送金できるようになってしまう。
- 秘密鍵が第三者に握られてしまうリスクは、使用するウォレットを変更することで抑えることができる。特にハードウェアウォレットのセキュリティは一番高い。
- NANJはERC223(ERC20の互換規格)のトークンなので、ERC20に対応したEthereumウォレットに送金することができる。
- CoinExchangeからのNANJ送金は激安(たったの0.3円)。
是非、ご自身でERC20に対応したEthereumウォレットを入手して、そこにNANJを送金してみてください。
ここまで長々と読んでくださり有難うございました。NANJは、ファンの方が多いので、大事な資産を失ってほしくないとの想いで本記事を書きました。
0.3円のコスト(+できればハードウェアウォレット代)をかけて、ガチホしたいNANJを安全に保管してみませんか?以上、私からのご提案でした。
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