プロジェクト解説

【ICO】Photon:取引所のための取引所

プロジェクト解説
スポンサーリンク

Photon

仮想通貨の中央集権取引所は日々登場しており、現在はその数が数百にも上ります。そのため、利用者にとっては流動性が分散してどんどん使いにくくなっています。

Photonはそのような状況を解決するための唯一無二のプロジェクトです。とにかくすごいです!

Photonとは

[the_ad id=”7860″]Photonとは、世界発のパーミット型分散型取引所になります。

仮想通貨取引所には、通常は一般の利用者が接続します。Photonではそれもできますが、接続する顧客のメインは中央集権型取引所になります。

つまり、Photonは取引所のための取引所なのです。

実はこのインパクトはめちゃくちゃ大きく、既存の取引所の勢力図を変えるポテンシャルを持っています。

以降で詳しくご紹介していきます。

Photonは仮想通貨業界の東証を目指す

Photonは仮想通貨業界の東京証券取引所(東証)を目指します。

東証とPhotonの接続形態の比較

それではPhotonの位置づけを証券会社と東証を例にとって説明します。

まずは、図の左側のパターン「証券取引所と東証」の関係をご覧ください。

利用者は証券会社を通じて証券を取引することができます。一部の証券会社では私設取引所(PTS)を設けています。PTSとは、証券会社の中のみで利用者のマッチングを行う取引のことで、取引時間に捕らわれない反面、流動性が極めて低い状態になります。

つまり、利用者にとってはすぐに売ってすぐに買う、希望価格の沿った売買がやりにくいということを意味します。これだとかなり不便なので、東証がオープンしている時間帯は、利用者はPTSではなく東証経由で証券を取引します。PTSと比べて東証の方が圧倒的に流動性が高いからです。

勘が良い方ならこのあたりでPhotonがどうなるか気が付いたかと思います。それでは、続きを見ていきましょう。

続いて、図の右側のパターン「仮想通貨取引所とPhoton」の関係をご覧ください。このパターンの仮想通貨取引所は、中央集権型取引所の前提になるのでそれを念頭にご覧ください。

一般的に仮想通貨取引所は、取引所の中で利用者のマッチングを行っています。これだと小さい取引所では、そもそも利用者が少ないため、流動性が極めて低い状態になります。

そこで、Photonを仮想通貨取引所の間に入れ、取引所同士で仮想通貨の取引をできるようにします。これにより、Photonにより高い流動性が供給され、利用者のマッチングが格段にやりやすくなります。

Photonと東京証券取引所の位置づけ比較

Photonと東京証券取引所の位置づけ比較

[the_ad id=”7916″]

なぜPhotonは東証と同レベルの信頼性を確保できるのか?

 

今までは、取引所同士を仲介する役割は絶大な信頼がないと担うことができませんでした。東証は、今まで培ってきた信頼とノウハウがあるからこそこのような役割ができていたのです。

それにも関わらず、なぜ歴史が極めて浅いPhotonが東証と同じことを実現できるのでしょうか?それはPhotonが分散型取引所だからです。

分散型取引所では、取引所自身はウォレットを保有しません。ウォレットはその保管者のセキュリティ強度に依存します。

そして、取引の記録はすべてブロックチェーン上に記録されるため、ブロックチェーンが改ざんされない限りは取引の信頼性は担保できます。

ここまでは分散型取引所の一般的な話になります。ここからPhotonに特化して見ていきます。

Photonでは、取引の記録をプライベートチェーン上に記録します。パブリックチェーンにすると手数料がかかり、ブロックチェーンに記録する速度が遅くなるからです。ブロックチェーンに記録する速度が、Photonの取引速度とイコールであるため、ブロックチェーンへの記録速度は極めて重要な要素になります。また、そもそも取引所同士の取引履歴をパブリック上に出すのが望ましくないという理由もあります。

プライベートチェーンの承認ノードは、接続している取引所の中に配置されます。仕組み上、承認ノードの過半数が攻撃されなければプライベートチェーンの改ざんはできません。クローズな環境に配置されている承認ノードの過半数を同時に攻撃するのは現実的ではないため、取引履歴を改ざんするのは事実上不可能になります。

以上の理由から、Photonではブロックチェーンの信頼性を利用することにより、東証と同レベルの信頼性を確保することができるのです。

[the_ad id=”7916″]

Photonを使うメリット

前述の話だけでも、Photonの優位性がいかに凄まじいものであるかをご理解いただけたかと思います。

それではPhotonの特長を個別に見ていきます。

中央集権型取引所から見たメリット

Photonのメインとなる利用者は、中央集権型取引所になります。中央集権型取引所から見たPhotonのメリットは以下の通りになります。

高い流動性が確保できる

取引所にとって最も重要なのが流動性です。流動性とは、その取引所における仮想通貨の流通量の多さになります。

流動性は高ければ高いほど良いです。逆に、流動性が低い場合に利用者が被る不利益を見てみましょう。

  • 直ぐに売りたくても売れない。最悪売れない。
  • 直ぐに買いたくても買えない。最悪買えない。
  • 売りに出しても高い価格で売りにくくなる。
  • 買いを入れても安い価格で買いにくくなる。

つまり、取引所の利用者にとっては機会損失と金銭的な損失が発生します。このような取引所は最終的に利用されなくなるため、取引所にとっては流動性の低さは致命的になります。

Photonでは、接続された取引所が増えれば増えるほど流動性が高くなるため、中堅取引所と比べても格段に上の流動性の高さを確保することができます。

取引所のエンジニア採用の負担が減る

ブロックチェーンは絶えずアップデートされており、そこで使われている技術はチェーンにより異なることから、取引所では取り扱う仮想通貨の種類に応じてエンジニアを雇う必要があります。

しかし、すべての取引所が通貨の種類に応じたエンジニアを雇う余裕があるわけではありません。

Photonでは、自社取引所にエンジニアがいない仮想通貨に関しては、すべてPhoton上でマッチングをさせることができます。自社にエンジニアがいないために取り扱いをすることができない仮想通貨については、Photonにアウトソーシングすることができるわけです。

これにより、取引所は従来よりもエンジニア採用の負担が減らすことができます。

極端な例ですが、取引所は利用者が接続するインターフェイスだけを作っておき、マッチング部分はすべてPhotonにアウトソーシングする運用をすることもできます。

利用者に見せる部分は今まで通りで良い

取引所から見ると、利用者に見せる部分は今までと変わらないままにできます。

なぜなら、取引所にとってはPhotonは単に流動性を供給するためのシステムであり、Photonと接続しても利用者ができることに変化はないからです。

つまり、取引所はPhotonと接続するための一工夫をするだけで、利用者に提供するサービスを変えることなく、高い流動性を手に入れることができます。

[the_ad id=”7916″]

一般利用者から見たメリット

Photonでは、一般利用者がPhotonに接続して取引に参加することができます。一般利用者から見たPhotonのメリットは以下の通りになります。

ウォレットの選択肢がある

一般的に分散型取引所は、取引所自身で利用者のウォレットを管理しません。それはPhotonでも同様です。そのためPhotonでは、外部のウォレットサービスを使うことになります。

Photonでは、外部のウォレットから直接取引を行うことができるため、わざわざ別のウォレットに仮想通貨を送金する手間を経なくても、Photon上で直接取引を行うことができるようになります。

ただし、マネーロンダリングを防ぐ運用するために、Photon側でパーミット(許可)したウォレットサービスのみがPhotonに接続できるようにします。つまり、ウォレットは何でもOKというわけではありません。とはいえ、一般的な取引所はウォレットの選択肢すらないため、利用者から見るとこの優位性は大きいと言えます。

Photonに接続できるウォレットが何種類もあることで、Photonでは分散型取引所でありながらもより高い流動性を作り出せるようになります。流動性が高くなることで、すぐに売る・すぐに買うということができ、不利なレートで取引するリスクを極力抑えることができます。

なお、2018年7月15日時点で判明している利用可能なウォレットは、MyEtherWalletとPhotonが独自に提供するウォレットになります。

安い手数料を実現

現在主流となっているEthereumベースの分散型取引所では、パブリックブロックチェーン上に取引情報を書き込むための手数料(GAS)が驚くほど高額になってしまう場合があります。GASの価格はブロックチェーンの混雑具合で変動するため、利用者にとっては手数料の価格が分からないという大きなデメリットがありました。

対してPhotonでは、取引情報を書き込むのはプライベートブロックチェーン上になります。そのため、GASが不要になります。

これにより、Photonに接続する一般利用者はGASの価格まで払わずに済むようになります。ただし、手数料を取らないとPhotonのシステムが維持できなくなるため、ほんの少しだけ手数料が取られます。

パスワードを紛失しても大丈夫なウォレットが用意されている

分散型取引所で最も怖いのが、パスワードの紛失になります。分散型取引所では利用者のデータベースを管理しないため、パスワードの復旧が不可能だからです。

つまり、パスワードを紛失することによって、分散型取引所で使っていた自身のウォレットへのアクセスが永久に失われてしまい、実質的に資金を失ったのと同に状態になるのです。

この一発アウトな状態が、分散型取引所の普及を妨げる要因の1つでした。

PhotonではPhoton取引所とシームレスに繋がる公式ウォレットの提供を行う予定です。公式ウォレットを利用することで、万が一のパスワード紛失時でもウォレットへのアクセスを復旧することができるようになります。

公式ウォレットのサンプル画像をいただきました。

Photonのウォレット

また、公式ウォレットでは、利用者が自分自身で仮想通貨をコールドウォレットに移動させることができます。

コールドウォレットは、インターネット上から隔離されたウォレットのことで、ウォレットの秘密鍵がインターネット上に晒されていないため、秘密鍵の不正取得による仮想通貨の盗難リスクを防ぐことができます。

[the_ad id=”7916″]

従来の仮想通貨取引所との比較

今までの内容を踏まえ、従来の取引所(中央集権型、分散型)とパーミット分散型取引所(Photon)のメリット・デメリットの比較は以下の通りとなります。

Photonと従来の取引所との比較

セキュリティに関しては、分散型とパーミット分散型(Photon)を比べると、パーミット分散型の方が落ちます。なぜならば、Photonと接続するAPIがの脆弱性が狙われる可能性がゼロではないためです。

ロードマップ

2018年7月15日時点で、Photonのロードマップは2019年まで公開されています。

  • 2018年Q2:プレICO開始、開発開始
  • 2018年Q3:台湾の取引所DBCへ上場、アルファ版取引所完成&デモアプリリリース(売買不可)、ICO実施
  • 2018年Q4:ベータ版取引所完成&本番アプリリリース(売買可)、SCO実施
  • 2019年1-2Q:接続取引所拡張、対応通貨数追加、対応言語数追加、二段階認証ログイン実装
  • 2019年3-4Q:接続取引所拡張、対応通貨数追加、対応言語数追加、マルチシグログイン実装

Photonの成功は、Photonに接続する取引所増えるかどうかにかかっています。

2018年7月15日現在で、Photon代表の土井氏から聞いた話によると、検討中も含めて十数社の取引所が接続に名乗りを上げているそうです。

[the_ad id=”7916″]

Photonの「PHOTON GOLD」トークン

Photonでは、取引所トークンとしてPHOTON GOLDというトークンを発行します。

PHOTON GOLDは、既に台湾の仮想通貨取引所Dragon Ball coinへの上場が決まっています。上場は2018年の3Qになります。

トークンスペック・特徴

PHOTON GOLDは、取引所Photonのユーティリティトークンになります。PHOTON GOLD建ての取引が可能になります。

PHOTON GOLDのスペック:

  • 名前:PHOTON GOLD
  • シンボル:PTG
  • 規格:ERC20
  • 発行総量:25,000,000,000 PTG (うち、17,500,000,000 PTG が売り出し対象)

PHOTON GOLDを保有することによる得られる特典については、現在公表されていません。現状は、期待権型のトークンとしてのICO扱いになります。これは、取引所トークンによくある配当を謳ったりすることで法律に抵触する可能性があるためで、今のところは敢えて何も特典を明示しない形をとっているそうです。

Photon代表の土井氏に聞いたところ、ある程度具体的な特典は検討しているとのことです。

ICOの法的位置づけについて興味がある方は、他サイトの「Initial Coin Offering(ICO)の法的位置付け」(BUSINESS LAWYERS)をご覧ください。

ICOスケジュール

PHOTON GOLDは3回に分け売り出され、スケジュールは以下の通りとなります。

もちろんICOへの参加はすべてにおいて自己責任となります。Photonのサイトとホワイトペーパーを熟読し、最終的に投資するかの判断を行ってください。

ICOに参加するにはERC20に対応したEthereumウォレットが必要になります。取引所のウォレットはNGです。

詳細は、過去の記事「ICOに参加する際に必要なEthereumウォレットのMUST条件」をご覧ください。

プレICO (2018/05)

プレICOでは、取引所許可手続き、プロトタイプ版アプリを作成するための資金調達となります。

  • 発行数:2,500,000,000 PTG
  • 発行額:1 PTG = 0.8円

ICO (2018/08)

ICOでは、本番アプリを作成し、ベータ版リリースするための資金調達となります。

  • 発行数:7,500,000,000 PTG
  • 発行額:市場価格から5%オフ

SCO (2018/11)

ICOでは、接続先取引所の拡充や、通貨数・対応言語数を増やすための資金調達となります。

  • 発行数:7,500,000,000 PTG
  • 発行額:市場価格から5%オフ

なぜ台湾の取引所に上場するのか

一般的にはICO直後のトークンは英語圏のグローバルな取引所に上場する場合が多くありますが、今回は台湾の取引所にDragon Ball coin(DBC)なります。

なぜ台湾の取引所になるか聞いたところ、アドバイザーのつながりでICOのマーケティングをDBCにお願いしている関係から、DBCに上場が確定しているということだそうです。

[the_ad id=”7916″]

私の所感

Photonを使うことで、そこに接続した取引所の流動性は横並びになってくると考えられます。そうすると、取引所の注力していくポイントは流動性ではなく、利用者に対する付加価値にシフトしていくことでしょう。Photonにより、本当に価値がある取引所が生き残っていくようになると思われます。

実は、この記事を作成するにあたり、プロジェクト代表の土井氏と何往復か質疑応答のやり取りをさせていただき、さらに対面でインタビューを行いました。

Photonのホワイトペーパーや公式ページに書かれていない内容は、すべてこのやりとりの内容を反映させたものになります。

土井氏の返答は大変早く、しかも適確な内容をいただくことができました。ちなみに、土井氏の実績はこちらになります。

私個人の所感ですが、やり取りの過程からは綿密な検討がなされ、きちんとプロジェクトが進行していることを伺い知ることができました。Photonのアドバイザーに関しても、業界内で実績がある人がついており、バックアップ体制は良いと感じています。

もちろん、きちんとしているプロジェクトとはいえ、必ずしもそのプロジェクトが成功するとは限りません。ICOに参加する際は、くれぐれも自己責任でよろしくお願い致します。

Photonに関する情報

さらに良い情報をキャッチするために

当ブログでは、情報発信用にLINE@を用意しております。

グレーなネタや、ICOのプライベートセールの購入枠を含めた情報など、とにかくブログで公表できない情報をご紹介します。

友だち追加

[the_ad id=”7916″]

スポンサーリンク
この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

Junya Katoをフォローする
TOKEN ECONOMIST(トークンエコノミスト)
タイトルとURLをコピーしました