仮想通貨の新規発行であるICO(Initial Coin Offering)は、そのプロジェクトへのベンチャー投資に参加する醍醐味を味わえると共に、もし仮想通貨が取引所に上場されてうまく上昇すると爆発的な利益を生む可能性を秘めています。
[the_ad id=”7860″]私の周りは最近ICOに注目している人が増えてきています。と同時に、基礎知識が全く伴わないままトークンを購入している危ないケースが散見されます。これは大問題です。カモにされる可能性があるかもしれませんし、その後トークンをきちんと売買することができない可能性だってあります。
だからこそ、まずは正しい知識を抑えることが必要です。そのためには、まずは用語からです。
ICOでは、ICO特有の用語が多く登場します。情報をスムーズに読解することができるように、私の経験からこれは押さえた方が良いなと感じている用語を紹介します。
セールの形態に関する用語
ICO
略:Initial Coin Offering 読み:アイシーオー
何らかのプロジェクトを遂行するために、主に仮想通貨を用いて資金調達をする行為を指します。
出資者は、資金を投じた見返りとしてそのプロジェクトのトークンを得ることができます。トークンが取引所に上場した場合、トークンが値上がりすると売却益を得ることができます。
株式のIPOと似ていますが、ICOの場合は詐欺が多く、そもそも上場しない可能性もあるためIPOよりリスクは大きいです。また、株式と異なりICOでは多額の資金を投じたとしても原則議決権を得ることができません。
TGE
略:Token Generation Event 読み:ティージーイー
TGEもICOに意味合いがかなり近い用語になります。ざっくりと書くと、質の良いICOになります。
TGEでは、技術開発案の段階で審査機関が審査を行い、プロジェクトが有望であれば資金調達の場を作ります。
Airdrop
読み:エアドロップ
トークンを無料で配ることを指します。無料で配るのはトークンの認知度を上げるための宣伝目的です。
ICOの前や実施中にトークンをエアドロップすることもあれば、ICOが終わって上場後にトークンをエアドロップする場合もあります。
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セールの段階に関する用語
Pre-sale
読み:プリセール
ICOを複数段階に分けて行う場合の初期段階のセールになります。
プリセールでは、早期特典として購入割引やボーナスを付与していることがあります。また、最低購入価格を高めに設定し、大口投資家限定にしている場合があります。
Main-sale
読み:メインセール
ICOを複数段階に分けて行う場合のメインのセールになります。
メインセールでは、プリセールと比べるとボーナスが少ないものの、販売トークン数を多めに設定していたり、最低購入価格が低めになっていたりと、買いやすくなっています。
Crowd-sale, Crowdfunding
読み:クラウドセール、クラウドファンディング
トークンを公募で売り出すことを指します。
ICOのサイトによっては、Main-saleの場合を指す場合があります。
Private-sale
読み:プライベートセール
クラウドセールとは真逆で、トークンを一部の人に限定して売り出すことを指します(私募)。
プライベートセールは、プリセールの前に行われることがあり、大口投資家や機関投資家に売り出されます。
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セールの情報に関する用語
White Paper
読み:ホワイトペーパー
日本語では白書とも表現されます。
ICO対象のプロジェクトの事業計画が記載されています。主に以下の情報が記載されます:
- プロジェクトの概要
- プロジェクトの背景、問題点
- 問題点に対する解決策
- プロジェクトのロードマップ
- 資金調達方法(ICOに関する内容)
きちんとしたプロジェクトでは、ホワイトペーパーがテーマ別に存在する場合があります。例えば、プロジェクト方針を書いたホワイトペーパーの他に、技術的な内容に特化したテクニカルホワイトペーパーを発行しているプロジェクトがあります。
Soft cap
読み:ソフトキャップ
ICOにおいて、ICOが成功と言える最低ラインの調達額になります。
良心的な運営元であれば、ソフトキャップに達しない場合は返金されます。
Hard cap
読み:ハードキャップ
ICOにおいて、調達額の上限になります。
Burn
読み:バーン
ICOでトークンが売れ残った場合、そのトークンを消却することを指します。
売れ残ったトークンをICO主催者が保有したままにするのと比べ、投資家が保有するトークンの価値が上昇します。
トークンが売れ残った場合、バーンの他には売れ残りのトークンを投資家にあん分して配る場合もあります。
Total Supply
読み:トータルサプライ
トークンの発行上限数になります。これが少ないと、需要と供給のバランスでその後の価格が上がりやすくなります。
Platform
読み:プラットフォーム
発行されるトークンがどのブロックチェーン上で使われるかになります。
多くのICOでは、プラットフォームとしてEthereumかNEOが用いられます。プラットフォームがEthereumの場合、トークンの受取にはERC20(ERC223含む)規格のトークンを扱えるEthereumウォレットが必要になります。プラットフォームがNEOの場合、NEP-5規格のトークンを扱えるNEOウォレットが必要になります。
また、独自のプラットフォームの場合は、いったんERC20などでトークンを配布しておき、その後独自トークンに対応するウォレットができた時点でスワップする措置が取られる場合があります。
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