プロジェクト解説

【ICO】EXMO Coin:世界の大手取引所の取引所トークン

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取引所トークンのROIがやたらと良いというのはもはや定説になりました。

そのため、各取引所が自分のところに利用者を呼び込もうと、取引所トークンを発行するのがトレンドになっています。

そのような中、大手取引所のEXMOEXMO CoinのICOを開始します。

EXMOはどのような取引所か

[the_ad id=”7860″]EXMOは、イギリスのEXMO FINANCE LLPが運営している仮想通貨取引所です。登録している利用者数は70万人、2013年から取引所を運営しており、この業界としては老舗の部類になります。

上場されている仮想通貨は、海外の取引所としては少なめの16種類になります。取引ペアは、BTCの他にUSDやEURなどがが用意されており、取引の柔軟度が高いことが特長です。2018年6月16日現在、EXMOには53種類の取引ペアが扱われています。

またEXMOは、世界の取引所の中では売買高が大きい方になります。売買高が公表されている取引所のうち、本記事執筆時点で第38位となっています(CoinMarketCapにて確認)。

比較対象として、日本の取引所はbitbankが第23位、bitFlyerが第25位、Zaifが第86位になります。EXMOは、日本の大手取引所に規模が近いということがご理解いただけるかと思います。

EXMOの売買高ランキング (2018年6月16日時点)

EXMOの売買高ランキング (2018年6月16日時点)

その他のEXMOに関する数字を見てみましょう。

ホワイトペーパーより引用 – 数字で見るEXMO

  • 5年以上稼働中
  • 世界中の140万人ユーザー
  • 毎日20万人ユーザーがEXMOにアクセス
  • 一日の新登録人数は1万人
  • 月の平均取引量は40万枚BTC48通貨ペアの取り扱い(19種類の取り扱い仮想通貨数)
  • bitcoinity.orgのランキングによりトップ10の世界一取引所に入り
  • 東ヨーロッパの1位で、ヨーロッパで市場支配力を有する

 

なぜEXMOはICOをするのか

EXMOは、ICOで調達した資金を使って業務を拡大させます。

ICOで調達された資金配分は以下のようなイメージになります。調達額は3億ドル。その50%をマージンローン、45%を取引所の開発、5%を保証ファンドに配分します。

EXMO ICOによる資金配分

EXMO ICOによる資金配分

ICOをきっかけに新しくできるサービスがマージンローンです。マージンローンとは、利用者が持っている資産を担保に一定額の融資を受けられる仕組みになります。要は証拠金取引のことを指します。

証拠金取引を導入することで、資金が少ない利用者が大きい額の取引をできるようになります。加えて、空売り取引(ショート)ができるようになるため、利用者は下落局面でも利益を得ることができます。証拠金取引により、利用者の収益機会が増えることにつながるわけです。

EXMOでは、証拠金取引によるレバレッジは2倍と少なめに設定されています。これにより、多くのレバレッジをかけ取引が失敗した時に、利用者が多額の追加証拠金(追証)を支払うことにつながるリスクを低減することができます。EXMOは、レバレッジが低いことが取引所と利用者の双方のメリットになると判断しています。また、将来的にレバレッジは3倍に拡大される予定です。

2018年6月16日時点で、証拠金取引を行っている主要な仮想通貨取引所は8社あり、EXMOでは商売敵としてこれらの取引所に勝つことを目指しています。

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EXMOのロードマップ

EXMOでは、2022年までのロードマップを描いています。

既に達成したロードマップ:

  • 2013年:取引所の開始
  • 2014年:利用者10万人突破
  • 2015年:ヨーロッパ市場のトップ10入り
  • 2016年:利用者40万人突破
  • 2017年:利用者100万人突破

これからのロードマップ:

  • 2018年:PAMM口座のシステム開発、マージンローンの提供(最初はEMI、FCIライセンスの取得。VisaやMasterCard利用のためのPCI DSSに登録。海外のライセンス取得。)
  • 2019年:FIX(金融情報交換)プロトコル実装、先物契約の追加、取引所同士の流動性提供システムとのパートナーシップ
  • 2020年:EXMOが世界の取引所トップ3入り、法定通貨の利用を可能にするツール提供、取引ペア数を300まで拡大
  • 2021年:年間マージンローン高を100億ドルまで拡大、ブラジル事務所の開設
  • 2022年:EXMOが市場のリーダーになる、アクティブなトレーダー人数65万人、マージンローンの利益を200億ドル

ご覧のように、EXMOは世界の取引所のトップ3を目指しています。

今回のICOはそこに至るためのきっかけとなるのです。世界トップ3を宣言するというのは生半可な覚悟ではできないため、このロードマップからEXMOの本気度をうかがい知ることができます。

ICOで発行されるEXMOコイン

ICOでは、EXMOはEXMOコイン(シンボル:EXO)を発行します。

EXMOコインの保有メリット

EXOを保有することによるメリットは、以下の通りです。

  • EXMOのマージンローンの利益の50%が、EXO保有者に毎月配当される。
  • EXMOによる買戻し保証がある。(2020年4月1日以降より受付)

なお、配当を受け取るには、EXOをEXMOの口座に預けている必要があります。

EXMOコインの売り出し条件

EXOのICOに参加する条件は、以下の通りです。

  • セール期間:2018年9月10日 – 10月10日
  • トークン名:EXMO Coin
  • シンボル:EXO
  • プラットフォーム:Ethereum
  • 発行数:300,000,000 EXO (うち、全数量が売り出し対象)
  • トークン規格:ERC20
  • トークン価格:1 EXO = 1 USD
  • 購入可能な通貨:BTC, ETH, LTC, DASH
  • 最低購入可能数:15 EXO
  • ソフトキャップ:設定なし
  • ハードキャップ:300,000,000 EXO
  • 売れ残りトークンの扱い:バーン

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EXMOコインを買った場合のリターン予想

EXMOでは、EXMOコインを1,000 USD(=1,000 EXO)分購入した場合のシミュレーションを出しています。また、1,000 USD以外で購入したい人のために、リターン予測の計算ツールを公開しています。

表中の単位はすべてUSDになります。

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
マージンローンによる配当収入 (USD) 99 1,499 4,815 11,053 21,367
成長予測からの合計レート (USD) 3,080 10,364 21,945 38,905 61,925
年末の口座残高 (USD) 3,179 11,864 26,761 49,958 83,392
EXMOコインのリターン予測

EXMOコインのリターン予測

上記のように、EXOを1,000USD分購入した場合、2022年には83,392USDになる計算です。ROIにすると8239.2%という驚異的なパフォーマンス予測になります。

EXMOコインのICO価格に妥当性はあるのか

当ブログでは、取引所トークンの価格指標を独自に考案し、月次で主要取引所のトークン価格について調べています。

調べた結果は、以下の記事として公開しています。

当ブログの独自指標は「取引所トークンの売買高が取引所トークンの価値に反映される」という考えに基づいています。この指標では、今の取引所の実力から取引所トークンの価格を類推することができます。

取引所トークンの価値

「取引所トークンの価値」=「取引所の売買高(24hあたり)」÷「取引所トークンの発行数」

取引所トークンの価格

「取引所トークンの価格」=「取引所トークンの価値」×倍率(控えめな倍率で3から8倍)

取引所トークンの価格についての倍率は、筆者の調査の経験上、取引所トークンの価値の2倍から8倍程度に収まる傾向があることが判っています。小規模な取引所では、この値が20倍超えになる場合がありますが、大規模な取引所では3から8倍程度に収まります。配当性向が高い取引所ほど、この倍率が高まる傾向にあります。

それでは、上記の独自指標を使って現在のEXMOの売買高から取引所トークンの価格予想をしてみます!

  • 調査時点でのEXMOの取引高(24hあたり):36,438,000 USD
  • EXO発行数:300,000,000 EXO
  • EXOの価値:0.124 USD
  • EXOの価格(8倍計算):0.992 USD

取引所トークンの価格は、取引所トークンの価値の8倍で計算しました。EXMOでは配当が出ることを考慮したためです。

上記より、1 EXO = 1 USDの売り出し価格は妥当であると結論付けられます。

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EXMOコインに関する情報

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グレーなネタや、ICOのプライベートセールの購入枠を含めた情報など、とにかくブログで公表できない情報をご紹介します。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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