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「Blockchain Unicorns Tokyo: Blockchain Disruptions in China & Japan」レポート

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2019年1月14日に東京丸の内で「Blockchain Unicorns Tokyo: Blockchain Disruptions in China & Japan」が開催され、主に中国のプロジェクトが集まりました。

休み無しの長丁場のイベントだったので、筆者が力尽きる直前のまでの4つのプレゼンテーション内容をご紹介します。特に中国プロジェクトは、通訳精度の関係でうまくメモできていない部分があるので内容が薄めになっています。予めご容赦ください。

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Swissborg

Swissborgは、仮想通貨の技術を用いて資産のポートフォリオ管理や金融サービスのプラットフォームを目指しています。ブロックチェーン技術や機械学習、Swissborgコミュニティの集合知によってフィンテックの専門家チームを強め、誰もが利用できる総合的な試算管理ソリューションを構築しています。

Alex Fazel氏は、多くの人がコミュニティに参加していただくことが重要で、次回は是非知り合いを誘ってほしいと切り出したあと、プロダクトの紹介をしていきました。ちなみに、Alex氏は今回のプレゼンテーションを最後にイギリスに戻ってしまうそうです。

紹介されたのは2ヶ月後にリリース予定のモバイル向けのアプリケーションでした。これは以前のレファンダムの投票により、最初にモバイル向けに出ることが決まっていたものになります。

このアプリでは「リスクなし、実リターン」をキャッチフレーズにしています。多くの人が仮想通貨に悪い印象を持っていて、そういう人にこそこのアプリを使って欲しいと語りました。

Swissborgのアプリは「ゼロリスク、実リターン」

Swissborgのアプリは「ゼロリスク、実リターン」

アプリでは仮想通貨や銀行のサービスを利用できるようになります。仮想通貨では、いくつかの取引所と連携することで顧客に最良のレートを提供できるようにする他、法定通貨面ではドイツ銀行と連携をします。銀行より高速な取引が可能で、1秒あたり10万の取引を処理することができます。

Swissborgのアプリでは顧客に最適なレートや流動性を提供

Swissborgのアプリでは顧客に最適なレートや流動性を提供

Swissborgのアプリは、暗号が強力安全でスケーラブルであり、投資のバランス最適化のスピードが速くできます。

また、各国のライセンスを取得しており、日本は仮想通貨交換業を取得予定としています。

Alex氏はアプリのリリースを楽しみにしていてほしいと語りました。

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NEO

仮想通貨を人より多くかじっている人であれば、NEOは知っていることでしょう。NEOでは、ブロックチェーンの現状とこれからの課題について説明しました。

NEOはスマートエコノミーを目指すブロックチェーンプラットフォームです。NEOでは、Onchainという企業向けのソリューションを提供する会社を立ち上げました。

企業がブロックチェーンを使うための問題点は、仮想空間と現実をうまく繋げられないということがあります。そこで、OnchainではOntologyというブロックチェーンプラットフォームを作りました。

NEOとOntology

NEOとOntology

コミュニティ寄りのNEOとビジネス寄りのOntologyの2つのプロジェクトはうまく行っているとみられています。

ブロックチェーンの時価総額は、数ヶ月前にはビリオンであったものが、今ではミリオン単位まで減ってしまっていました。基盤となるパブリックブロックチェーンの時価総額はNASDAQの上場銘柄と比べてもまだまだ小さいため、今後はさらに伸びる余地があると考えられています。

パブリックブロックチェーンとNASDAQ上位銘柄の時価総額の比較

パブリックブロックチェーンとNASDAQ上位銘柄の時価総額の比較

経済を成長させるためには、技術的な改善や資産配分の改善が必要になります。ブロックチェーンには、この2つを改善することができます。

ブロックチェーンにより、新たな共同の形態が生まれます。狩猟経済の時代では家族単位であったものが、農耕経済の時代には地域単位になり、さらにそれが産業経済となり世界とつながるようになりました。

そしてブロックチェーンがもたらすのがスマート経済になります。スマート経済では、すべてがデジタルレコードを持つようになります。民間のオーナーシップの重要性は薄れ、多くのモノがシェアされていくようになります。今まで以上に共同作業をすることができるようになります。

スマート経済

スマート経済

ブロックチェーンがスマート経済の土台になり、AIやIoT、スマートコンピューティングが必要になってきます。

なお、NEOでは現在拡張性に力を入れていて、レイヤー2ソリューションを取り入れて1秒あたりのトランザクションの制限がなくなる見込みになります。また、プライバシー保護を考慮しつつあり、ゼロ知識証明が強力だと考えています。この他に量子コンピューターへの耐性をもたせるなど、様々な課題が存在しています。

NEOがこれから取り組んでいくこと

NEOがこれから取り組んでいくこと

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Lianguantianxia

Lianguantianxiaは、中国のブロックチェーンテレビです。メディアの立場から中国のブロックチェーン事情が紹介されました。

中国では、政府がブロックチェーンを規制しています。そのため、多くの企業は政府が怖くて表立っては動いていませんが、皆水面下でブロックチェーンの採用を進めています。

北京にある新興企業はブロックチェーンの技術を積極的に取り入れつつある一方、大企業はまだ積極的ではないものの導入の必要性を感じつつある状態だといいます。

現在中国では面白い現象が起こっており、政府は取引所やICOを禁止していますが、広州省政府はブロックチェーンを応援していることです。

Lianguantianxia

Lianguantianxia

AIPorker

AIPokerは、AI、ビッグデータ分析、ブロックチェーン技術を統合した世界初の革新的なオンラインポーカープラットフォームです。従来からあるポーカーゲームのプレイモデルを変革しようとしています。

AIPokerでは、シニアプレイヤーは自分のゲーム戦略に集中してポーカーをすることができます。一方で、初心者はAIPokerのAIを使い、ビッグデータから導かれた情報をもとにゲーム戦略を調整する事ができます。結果的に自らのポーカーの勝率を上げるだけでなく、ポーカースキルも上げることができるようになります。

また、AIPokerではグランドジャックポットというメカニズムを採用し、グランドジャックポットに余剰な資金をプールし、参加者のプラットフォームへの貢献度合いによってトークンを配分するようになります。

AIPokerは、2019年1Qにコミュニティバージョンをリリースし、その後アルファバージョンを2Qに、ベータ版を3Qにリリースし、正式版も年内にリリースをします。

AIPorker

AIPorker

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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