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DEXON:分散化された未来をエンパワーするブロックチェーンプラットフォーム

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世の中はブロックチェーンプラットフォームで溢れていて、多くのプラットフォームがEthereumの座を狙っています。しかしながら、その座を取れているプロジェクトはまだなく、EOSが比較的健闘している段階です。

今回は、そのようなポジションを狙っているDEXONというプロジェクトを紹介します。

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DEXONとは

DEXONは、今までのブロックチェーンプラットフォームの問題点を解決を目指すブロックチェーンです。DEXONでは、既存のブロックチェーン技術はDAppsを実用的なレベルまな性能要件を満たせていないとしています。

DEXONでは、既存のブロックチェーンの以下の問題を解決します。

  • スケーラビリティが低い
  • レイテンシが高い
  • 低容量による取引手数料が高い
  • マイニングが中央集権化する
  • ランダム性が偏っている
  • エネルギー効率が悪い

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DEXONの特徴

ブロックラティス技術でスケーラビリティを無限に拡張可能

ブロックチェーンプラットフォームの話題でしばしば登場するのがスケーラビリティです。例えば、ビットコインでは7TPS、イーサリアムでは15-20TPS程度になります。

従来のブロックチェーンでは、ブロックを線形で処理していくため処理が遅く拡張が困難でした。

そこで、DEXONでは、DAGベースのチェーン構造を採用し、さらに並列のチェーンをつくり処理することができるようになります。ハッシュリングロードバランサーという仕組みを取り入れ、すべての並列したチェーンの間でトランザクションを均等に分散することができるようにします。

DEXONのデータ構造

従来のブロックチェーンのデータ構造(左)とDEXONのデータが構造(右)の比較

DEXONでは、承認ノードが増えれば増えるほど並行処理できるノード群が増えていくため、論理的には無限に拡張することができます。

すべての承認ノードはブロックを生成できる機会が平等に割り当てられます。DEXONではこの仕組みをProof-of-participation (PoP)と呼んでいます。これにより、低い通信オーバーヘッドを確保しながら、数百万の承認ノードで動作することができます。

スケーラビリティの比較については、DEXON Comparison to Other Blockchainが載っていたので引用します。

 

プロジェクト スループット (TPS) レイテンシ (秒) データ構造 コンセンサス スマートコントラクト
DEXON 1M+ 2 blocklattice(n) total ordering O
Algorand 875 < 60 chain Byzantine agreement
Bitcoin 7 3600 chain longest chain rule X
Cardano 250 300 chain Ouroboros O
Dfinity 500 ~ 1000 5 ~ 10 dual-chain Dfinity
EOS 100K 165 chain longest chain & Byzantine fault tolerance O
Ethereum 20 360 chain longest chain O
Hashgraph 200K 20 blocklattice(2) Hedera O
Hyperledger 4K < 1 chain pluggable O
IOTA 500 ~ 800 > 180 tangle(2) longest chain rule X
NANO 7000 1 blocklattice(2) DPoS X
Omniledger 6K 10 chain ByzCoinX
Phantom NA NA blocklattice() greedy selection algorithm
Snowflake 1300 4 blocklattice() Avalanche
Spectre NA 1 ~ 10 blocklattice() block voting algorithm X
Stellar 1K ~ 10K 2 ~ 5 chain Stellar Consensus O
Tendermint NA 1 ~ 3 chain PBFT

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スマートコントラクトのための独自機能を持つ

DEXONでは、他の競合のブロックチェーンプラットフォームと異なる独自のスマートコントラクト機能を搭載しています。

  • ソフトウェアトランザクショメモリ:スマートコントラクトを並列実行できる機能
  • スマートコントラクトが更新できる:コントラクトのオーナーによって既存の契約を更新することができます
  • 偏らないランダムなオラクル:DAppsの実用を踏まえた実装になります
  • 資産発行契約:資産はDEXONネットワークでネイティブ発行されます
  • チェーン間のブリッジ契約:異なるブロックチェーンカンのトランザクションを橋渡しすることができます

デジタル資産取引のプロトコルを搭載

DEXONは、トランザクションが高速で攻撃耐性が高く、チェーン間のブリッジ機能を備えているため、様々なブロックチェーンシステムの資産取引の決済レイヤーの用途として最適とされています。

そのため、DEXONではアトミックスワップを用いたデジタル資産取引プロトコルが搭載されています。

DEXONネットワークでは、各ユーザーはデジタル資産を取引するために指値を出すことができ、その注文はチェーン上のユーザーのアカウントに記録されるようになります。どのユーザーもその注文をマッチングさせることができ、マッチングさせた人には取引手数料がもらえるような仕組みを取り入れます。

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DEXONで想定される利用用途

DEXONは、スケーラビリティを無限に拡張でき、低レイテンシ、ビザンチンフォールトトレラント性があるため、あらゆるアプリケーションを取り込めるとしています。ホワイトペーパーでは、以下のようなものを取り込めるとしています。

  • IoT
  • サプライチェーン
  • フィンテック
  • 個人認証
  • 決済ネットワーク
  • デジタル資産の取引所
  • 予測マーケット
  • P2Pマーケット

 

DEXONのユースケース

DEXONネットワークの基軸通貨

DEXONでは、イーサリアムプラットフォームにおけるETHのように、主要通貨としてDEXを使用します。

2018年1月24日現在、DEXはプライベートセール段階で最低10,000USDで入手することができます。

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ロードマップ

2018年Q3

  • DEXON合意アルゴリズム、シミュレーション結果、DEXONコンセンサスエンジンSDKおよびPoC
  • アメリカ、アジア、ヨーロッパ各地でDEXON開発者ミーティング開催

2018年Q4

  • DEXONテストネット、エクスプローラ、ウォレットのローンチ
  • アメリカ、アジア、ヨーロッパ各地でDEXON DAppsのハッカソンと開発者会議を開催
  • 既存のブロックチェーンシステムからのDApps取得と新しいDAppsの立ち上げ支援
  • スケーラブルなブロックチェーンソリューションを求めている企業との戦略的パートナーシップ構築

2019年Q1

  • DEXONメインネットとDEXON分散型取引所のローンチ
  • DEXONネットワークでステーブルコインを発行
  • 世界の主要取引所でDEXONトークンを上場
  • 戦略的パートナーによる数百万のユーザに向けたDAppsをローンチ

DEXONに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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