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SKYHASH ミートアップ レポート

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筆者がJAPAN BLOCK CHAIN CONFERENCEで一番面白いと思ったプロジェクトのSKYHASHのミートアップが開催されました。

色々なプロジェクトのミートアップをみてきた立場から見ても、技術的にとても面白いプロジェクトだと感じます。

それでは、ミートアップの模様をお伝えします。

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SKYHASH ミートアップ

マイニングファーム建設候補地と提携会社紹介

藤井真幸氏はまず最初に、SKYHASHのマイニングファーム建設候補地と提携会社が紹介されました。

説明をした藤井真幸氏は、5年前に儲かるという理由でブロックチェーン業界に参入し、当時はウォレットや取引所をやりたいと考えていたそうです。マイニングを追求していったら、マイニングに特化して業界を良くしようとしているSKYHASHに出会ったといいます。

藤井氏は、マイニングの現状について、いま世界中の投資家がマイニングに投資をしているといいます。その原因として、ビットコインの半減期があげています。

マイニングファーム候補地の紹介では、SKYHASHはエストニア法人なので、エストニアを中心に広げていくとし、間違いなく電力争いになるだろうとしています。

エストニアでは、エストニア最大の開発会社SLOや国営電力会社のEsti Energiaと提携し、総電力200MW、マイニングマシン130,000台分を確保します。

エストニアの電力確保規模

エストニアの電力確保規模

カザフスタンは、電力料金が安くて冬はマイナス30度になるために、マイニングには理想的だとしています。カザフスタンでは、総電力800MW、マイニングマシン500,000台の規模を確保しています。

ちなみに、カザフスタンには世界規模のマイニングファームのMineBest社があります。

カザフスタンはマイニングに理想的

カザフスタンはマイニングに理想的

SKYHASHでは、エストニアやカザフスタン、その他決定済みの国を含め、契約電力量を合計1,330MWの確保が確定しています。東京の火力発電所が1基230MWの発電能力を持つため、これがいかに大規模であるかおわかりいただけることでしょう。

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SKYHASHプロジェクト説明

SKYHASHのプロジェクト説明は、技術担当の新美雄飛氏からになります。プロジェクトのパフォーマンス最適化の話が主な話題になりました。

マイニングは、ビットコインやイーサリアムにとって重要なファクターとなり、SKYHASHは第3世代のマイニングを提唱しています。

新見氏らは、暗号通貨決済の世の中は必ず来ると考えています。なぜならば、自動運転車サービスなどでロボットを対面に決済をする場合に、現金決済だと不便になるからとしています。

第1世代・第2世代マイニング

現在のマイニングは第2世代になります。

第1世代は、CPUやGPUによるマイニングになります。いわゆる”趣味のマイニング”ができていた時代で、CPUでも1日5-10BTCをマイニングすることができました。

第1世代のマイニング

第1世代のマイニング

第2世代は、マイニング専用ハードウェア(ASIC)が用いられる現在主流のマイニングです。ASICでは、第1世代と異なりマイニング効率が飛躍的に上がります。アルゴリズムによっては、第1世代の1000倍もパフォーマンスが確保できるといいます。

ASICのスペックは横並びになるので、ASICで優位性を確保する方法は限られていました。安い電気代を確保することと、他より速くASICを手に入れることです。ASICのメーカーのほとんどが中国にあるため、どうしても中国のマイナーが有利になってしまいます。このような状況だと、電気代が高い日本のような国では競争優位性がなくなってしまいます。

第2世代のマイニング

第2世代のマイニング

新美氏は、第2世代のマイニングは、大きな問題が3点あるといいます。不安定なネットワーク、中央集権化、難解なマイニングマシンのセットアップです。

安定した送金には、ネットワークハッシュレートの安定化が必要です。しかし、現状のマイニングを採用しているブロックチェーンでは、マイナーの覇権争いによるハードフォークが発生し、ネットワークハッシュレートが安定していません。

最近起きたビットコインキャッシュのハードフォークでは、両陣営が1日3000万円の赤字を出し、その状況が2ヶ月続いたといいます。その間もマイニングをしなければネットワークが維持できないため、陣営は保有しているビットコインを売却して事業を続けたため、それがビットコインの暴落を招いた背景だとしています。

ブロックチェーンのネットワークの信頼性を確保するためには、マイナーの分散化が必要です。現状はマイナーの8割が中国に集中しています。また、企業レベルでエンジニアを確保してマイニングをしないと優位性の確保が困難になるため、個人のマイナーは競争に勝てずにどんどん辞めていってしまいました。

そして最後は、マイニングマシンのセットアップの難しさについてです。現状は、マイニングマシンのチューニングができないと、収益性を高めるのが難しくなっています。個人レベルだと、ますます収益性を確保することが困難になります。また、安い電気代の確保など、マイニングに優位性がある環境を整えるのは難しい状況になっています。

第2世代のマイニングのユーザーレベルと収益構造

第2世代のマイニングのユーザーレベルと収益構造(&説明する新美氏)

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SKY-NETを用いた第3世代マイニングの優位性

SKYHASHが提唱する第3世代のマイニングは、今までに存在していた、パフォーマンスが良いマシンと安い電力を確保する競争から脱却することを目指します。

SKYHASHでは、これらを実現するためにSKY-NETと呼ばれるシステムを提供します。SKY-NETを通じて、高い報酬をマネジメントすることができるようになります。

高いハッシュレートの最適化を、既に持っているマイニングマシンを実現することができ、主要マイニング通貨に対応します。

また、マイニング通貨の切り替えが、今までであればマイニングファーム規模で1週間程度かかっていたものを一瞬で切り替えることができ、世界最高峰の採掘報酬を確保することができます。

さらに、AIによるリワードリサイクルにより、報酬をさらに最適化することができます。

SKY-NETの優位性

SKY-NETの優位性

SKY-NETの主な機能

SKY-NETの主な機能は「Optimize」「O2W-AI」「O2W」になります。

Optimizeは、ハッシュレートの最適化技術です。この技術により、今までマイニングの採算性が取れず停止させていたマイニングマシンを復活させることができます。

具体的には、マイニングマシンに対して、ブロックチェーンの計算に特化したドライバーやマイニングソフトを適用させます。その中の独自技術として、L3キャッシュのメモリ構成の最適化が含まれます。

実際にIntel Core i7を使ったCPUマイニングの最適化実験では、通常はハッシュレートが7,882.5 KH/sであったのに対し、Optimizeをすると41,291.56KH/sと、パフォーマンスが5.2倍になった例が紹介されました。

また、実験の回数を重ね、平均5.516倍のハッシュレートが確保できたとしています。

CPUマイニングのL3キャッシュを最適化した例

CPUマイニングのL3キャッシュを最適化した例

この結果は、電気通信分野で最高峰の学会であるIEEE(アイトリプルイー)で発表されました。IEEEで発表する場合、第三者機関の実証実験が必要になるため、この実験結果は確かであるということがいえます。

もちろん、上記はCPUマイニングの場合であり、GPUやASICのマイニングでは倍率は変わってくるそうです。

Optimizeの優れている点は、プロセッサのオーバークロックではなく、ソフトウェアで最適化を実現しているという点です。そのため、一般的なマイナーと比べると、2.5倍のハッシュレートを確保する事ができる上に、消費電力を半減させることが実現できます。

Optimizeによるマイニング効率の比較

Optimizeによるマイニング効率の比較

続いて、O2W-AIはAIによる市場予測になります。SKY-NETを利用しているマイナーは、その時々でマイニングする通貨を切り替えることができます。そこで必要なのは、何の通貨をマイニングするかということになります。

O2W-AIを利用することによって、市場状況やマイナーの動向、ブロックチェーンの状況などのビッグデータを用いて市場予測をすることにより、24時間後に最も収益性が高いであろうマイニング通貨の情報をマイナーに提供していきます。これにより、マイニング収益を30%向上させることができます。

O2W-AIを用いた市場予測のイメージ

O2W-AIを用いた市場予測のイメージ

またO2Wによって、ワンクリックでマイニングする通貨を一括切り替えすることができるようになります。10万台以上の一括切り替えができるため、従来では実現できなかった高速な切り替えが実現します。

このように、SKY-NETでは、マイニングパフォーマンスの最適化から、マイニング通貨の最適化まで、総合的な最適化をすることで高い収益性を確保できるようになります。

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SKY-NETのリワードリサイクル

SKY-NETの技術を利用するためには、マイニングプールのSKY-Poolに参加することが必要になります。現状では、独自技術で最適化したマイニングマシンが他のマイニングプールに参加しても、うまくハッシュレートを認識しないといいます。

SKY-NETのリワードリサイクルを利用することで、3年間で30%程度の投資収益が見込めるとされており、これにより世界最大のマイニングコミュニティができあがるだろうということです。

SKY-NETのリワードリサイクル

SKY-NETのリワードリサイクル

SKY-NET利用時のリサイクル投資収益予測

SKY-NET利用時のリサイクル投資収益予測

SKY-NETでマイニングするRIGcoin

SKY-NETでは、マイニング通貨のRIGcoinを利用します。

一般的に、マイニング通貨で安定したハッシュレートを確保することができるのは、現存するマイニング通貨を見ると難しいといえます。

SKY-Poolに参加したマイニングマシンは、主要なマイニング通貨に加え、RIGcoinを同時にマイニングすることになります。これにより、RIGcoinはハッシュレートが安定した本当の意味で分散化した暗号通貨になるとしています。

RIGcoinのスペック

RIGcoinのスペック

ハッシュレートの高さは、マイニング通貨の価値といわれています。そのため、ハッシュレートと暗号通貨の価格は関係しているといわれています。つまり、RIGcoinはSKY-Poolに参加するマイナーの数が増え、ハッシュレートが上がることで価格が上がっていくと期待されています。

RIGcoinとハッシュレートの関係の予測

RIGcoinとハッシュレートの関係の予測

RIGcoinはマイニングをしなければ手に入れることができません。そのため、マイナー以外がRIGcoinを手に入れられるように、SKYHASHではSKYcoinを発行します。SKYcoinは上場しない暗号通貨であり、保有数に応じて、RIGcoinをもらうことができます。

つまり、RIGcoinを入手するためには、マイナーとしてSKY-NETに参加するか、SKYcoinを入手するかのどちらか、あるいは両方になります。

RIGcoinのマイニング以外での入手手段

RIGcoinのマイニング以外での入手手段

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SKYHASHまとめ

SKYHASHでは、ハッシュレートを最適化する独自技術を持ち、今まで収益が確保できず使えなくなっていたマイニングマシンを活かした上で、収益を確保することができるようになります。さらに、市場予測やマイニング通貨のワンクリック切り替えを実現することで、総合的なマイニング収益の向上を狙います。

また、SKYHASHが提供するマイニングシステムを利用することで、RIGcoinを同時にマイニングすることになります。RIGcoinは高いハッシュレートを確保することが見込まれ、その結果価格が上がっていくことが期待されます。

SKYHASHに関する公式情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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