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Katana Special Event レポート

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令和元年6月1日に、Katana Projectのお披露目イベント「Katana Special Event」が開催されました。プレスとして招待いただいたので、Katana発表の模様をご紹介します。

イベントページ:Katana Special Event

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Katana 発表

今回Katana発表で告知されたのは、Katanaの全貌です。

丸山氏の紹介

Katanaの全貌を披露したプロジェクトマネージャーの丸山曜平氏は、小学校時代に経営を学び、大学でデザインを学びました。デザインの観点から、経営をどうできるかということを考えていました。そこから、デザインの会社で世界をとりたいと思うようになったそうです。

丸山氏は、その前にネットワーク革命と金融革命をおこし、その影響力でメディアのあり方を正しくしていきたいという想いを持っています。彼にとってのKatanaは、想いを実現するためのネットワーク革命、金融革命を担うものになります。

Katanaのコンセプト

丸山氏は、かつての日本刀を例にしました。刀は、文化文明経済の調和を担っていたといいます。現代社会でそれらの3つの調和は難しくなっており、Katanaでは、この調和をブロックチェーンやそのエコシステムに呼び戻すことを目指しています。

丸山氏は、産業の歴史を振り返り、金融革命はネットワーク革命と同時に起きるものだと述べました。その上で、ネットワーク革命の最後のピースがサトシ・ナカモトが残したブロックチェーンだと語りました。

Katanaでは、現状のブロックチェーンに決定的に足りてないものは体験だとし、その体験ができるための実用化を、ブロックチェーンの第三者を通さないという根底思想を徹底させる形でブロックチェーンを実現していきます。

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Katanaが開発した3つのネットワーク技術

Katanaが開発したネットワーク技術は「IoT Blockchain」「Cross Chain」「Payment Blockchain」の3つになります。

Katanaのネットワーク技術

Katanaのネットワーク技術

 

IoT Blockchainは、ブロックチェーンを実用化するための技術です。センサーデバイスから発生するデータをリアルタイムにブロックチェーンで処理することができるようになります。

Cross Chainは、異なるコインやブロックチェーンをつなぎます。現状は、それぞれのブロックチェーンが独立している状態で、本来はそれらがつながっているべきだといいます。

Payment Blockchainは、決済に特化したブロックチェーンです。従来の決済システムのような第三者を通すことなく、分散型環境で法定通貨の決済を実現します。ブロックチェーンにより、よりセキュリティの高い決済環境を確保することができます。

これらの技術を使うことにより、Katanaでは決済の通貨を自由にして、決済のインフラを整えていきます。Katanaでは、3つのネットワーク技術を単体ブロックチェーンKatana Blockchainで成し遂げます。

丸山氏は、これはブロックチェーンの再発明だと力強く述べました。

アクションとお金が連動する世界

Katana Blockchainにより、サービスとお金が連動するようになります。例えば、サッカーゲームをしただけで、予め登録しておいたウォレットに勝手に入金されるといったことができるようになります。また、Katana BlockchainではIoTとつながっているので、人々のあらゆるアクションがお金と連動することができます。例えば、サッカーボールにセンサーチップをつけた状態でゴールをすると、ビットコインがもらえるといったこともできるようになります。

さらにCross Chainのおかげで、多くの人が認知しているブロックチェーンのコインを決済で使うことができるようになります。決済コインは、BTC, XEM, XRP, ADAでも、どれでも使うことができます。。見ず知らずのトークンを使うのは現実的に難しいため、十分知られたコインを決済で使えることができるのはブロックチェーンの実用化において非常に重要になります。

また、アトミックスワップを使うことで、取引所の第三者すら介さずにコインを直接交換することができるようになります。この他、スマートコントラクトの組み合わせることで、複雑な条件の決済を実現することができます。

スマートコントラクトの組み合わせ例

スマートコントラクトの組み合わせ例

最終的にKatanaが実現しようとしている経済圏は、クリプトエコノミーになります。

クリプトエコノミーは、トークンエコノミーと異なります。トークンエコノミーは、トークン発行に特化しているのに対し、クリプトエコノミーではコインの種類に限らず決済をすることができます。

Katanaでは、クリプトエコノミーによりトークンの乱立に終止符を打ち、ブロックチェーンが便利だなと思われる世界を目指します。

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安定した支払いの実現

Katanaでクリプトエコノミーが実現したとしても、実利用の観点では価格変動があるコインだと企業が安心して決済に使うことができません。

そこで、Katanaは仮想ドルを発行する仕組みを作りました。ステーブルコインだと微妙な価格変動がある上に、取り付け騒ぎが起きる場合もあるため、決済通貨としてはやはり不安定だからです。

Katanaでは、米ドルが入金される都度に仮想ドルを発行します。消費者は好きなコインで決済し、それが仮想ドルに変換され、お店側は仮想ドルを受け取ることにより、コインの価格変動リスクを完全に回避することができます。

Katanaによる電気の再発明とより優れた通信技術

Katanaでは、ブロックチェーンにとどまらず電気も再発明します。KatanaのブロックチェーンがつながるIoTに必要なものはセンサーデバイスです。しかし、センサーデバイスの位置まで必ずしも電源ケーブルが届いているとは限りません。

そこで、Katanaでは非接触型の給電技術も提供します。それがWPT(Wireless Power Trancefer)と呼ばれる技術です。従来の非接触給電技術のQiと異なり、給電装置から完全に離れていても給電することができます。厳密には、給電装置のコイルの半径の高さまで給電することができます。

QiからWPTへの変革

QiからWPTへの変革

WPTの技術により、センサーの設置の柔軟さが飛躍的に向上し、動かしていても充電することができるようになります。

また、Katanaではスペクトラム拡散という技術を提供します。スペクトラム拡散とは、対応デバイスがバケツリレー方式で通信できる技術になります。これにより、そのままだとインターネットに繋がらない環境でも、センサーを数珠つなぎに配置することで末端まで通信することができるようになります。

センサーの通信範囲が広がることにより、IoTをより有効に使うことができるようになります。

スペクトラム拡散

スペクトラム拡散

WPTとスペクトラム拡散により、電気自動車が道路走行中に充電しつつ、車同士で通信をして道を譲り合う。そして、相手が譲ってくれたことにお礼の投げ銭ができる未来が実現するかもしれません。

なぜ従来のブロックチェーンではブロックチェーンが実用化できないのか?

なぜ従来のブロックチェーンで、ブロックチェーンが実用化できずクリプトエコノミーが達成できないのか?丸山氏は、その理由は従来のブロックチェーンの性能が低いからだといいます。

従来であれば、ブロックチェーンで実用的なサービスを作るためには専用のメインチェーンを構築するか、自由度の高いサイドチェーンを作る必要がありました。これには第三者機関が介入し、膨大な労力や資金もかかってしまいます。これに比べ、メインチェーンのみであればコストをゼロにできます。

そのために、Katana Blockchainでは、承認を1秒以内に抑え、最速0.037秒で決済することができるようにします。1秒間に捌けるトランザクション回数を1-10万回にすることで、世界中の決済を捌けるようにします。また、Katana Blockchainでサービスを開発する場合のプログラム言語は何でも可になるため、開発者の自由度が高まります。

Katanaのトランザクション性能

Katanaのトランザクション性能

Katanaでは、ブロックチェーンと電気を再発明し、スペクトラム拡散でIoTの通信範囲を高めることにより、自律分散型社会(DAS)の実現を担っていきます。

Katanaに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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