2019年6月26日に、BASE Inc.主催「ビットコインは死んだのか?過去と未来を知る」というテーマで、ビットコインの歴史に関する説明と、RSKのミートアップが開催されました。
イベントページ:ビットコインは死んだのか?過去と未来を知る
Bitcoin History 2016-2019
ビットコインの歴史について説明したのは、BASE Inc.のTakara Sano氏です。
Takara氏は、まず会場にいる参加者に質問をしていき、大半は2017年からビットコインを保有した人たちだったことがわかりました。
ビットコインの価格推移を見ていくと、2017年3月は1 BTCあたり1,182 USDだった価格が、12月に19,312 USDという10倍以上の価格をつけています。このときに送金手数料が高騰し、日本円にして300円以上の送金手数料になりました。
Takara氏は、ビットコインの価格推移の現象について、YouTubeチャンネル「ビットコイナー反省会」が経済学の視点で解説しているので、是非とも見ておくべき動画であると紹介しました。
※以下の動画です。
そして、ビットコインの大きな問題がハードフォークです。バードフォークはコミュニティにとって死活問題になります。
Takara氏は、ビットコインの経済圏は3つであるとし、それを保有者&開発者、取引所、マイナーに区分しています。ハードフォークが起きると、これらがそれぞれの派閥をつくってしまうため、混乱を招く要因になります。
また、国内においてビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)に対して、規制が整いつつあります。
2017年に資金決済法が改正されてから、2018年に自主規制団体ができました。マネーロンダリングの懸念からKYCが厳しくなり、取引所によっては最大6回もKYCチェックをしているところがあるといいます。2019年6月28-29日に開催されるG20やLibraは注目だろうといいます。
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RSK ミートアップ
RSKミートアップでは、アジア圏のビジネス開発責任者Henry Sraigman氏が、アルゼンチンからビデオ通話で説明しました。
Henry氏らは、ビットコインのことをトラストマシンと捉えています。RSKは、トラストマシンであるビットコインのインフラのセキュリティと整合性、イーサリアムの柔軟性を兼ね備えているといいます。
RSKは、2015年にアルゼンチンで設立され、67名のメンバーがいて、世界5箇所(ウルグアイ、シンガポール、中国、アルゼンチン、サンフランシスコ)に拠点をかまえています。銀行口座を保有していない人たちにもオープンな金融インフラを提供していくことをビジョンとしています。
RSKはイーサリアムと互換性があり、イーサリアム向けに作ったスマートコントラクトをRSKで実行すると、同じ動作結果を得ることができます。
また、RSKはビットコインのサイドチェーンとして動作します。ビットコインをRSKネットワークにおけるのネイティブ通貨にして、GASとして使用することができます。
例えば、スマートコントラクトを実行したいときに、特別なアドレスにビットコインを送ると、RSKチェーン上で動作するビットコインがリリースされます。それを使い、スマートコントラクトを利用することができます。RSKチェーンにおけるビットコインは、RSKフェデレーションという仕組みにより一括管理されます。
つまり、RSKとはビットコインを扱えるスマートコントラクトプラットフォームということになります。
RSKでは、ビットコインのマイナーを利用したマージマイニングが行われます。Proof-of-Workのブロックチェーンのセキュリティの高さはハッシュレートの大きさであり、ビットコインがブロックチェーンの中で最も高いセキュリティを誇ります。つまり、RSKはビットコインのセキュリティの高さの恩恵を受けることで、自身のセキュリティの高さを確保することができます。
また、RSKではRIF OSと呼ばれる分散型のブロックチェーンインフラのサービスも提供します。これは、RSKの2nd-3rd Layerにあたるもので、オープンフレームワークで提供されています。
RIF OSは5つのプロトコルで構成され、名前解決やライトニングネットワークのようなオフチェーンの支払い機能、分散型ストレージ、コミュニケーションやデータフィードを備えています。
これらのプロトコルにより、いかなる人や会社でもビットコインベースの自分のサービスを作ることができるようになります。
RSKに関する情報
公式情報
日本語情報
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