コラム

拝啓、暗号資産で一攫千金したい方々へ(from F)

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TheDigitalArtist / Pixabay
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つい先日、BTCが100万ドルを突破したことで大幅な上昇を見せたが、私としては思ったより早かった印象がある。BTCが改めて息を吹き返し早3ヶ月を迎えるわけだが、今回の件をキッカケに仮想通貨投資に参入してくるユーザーは増えていくだろう。

以前の億り人の続出もあり、入梅のような、FOMOの煽りも兼ね合って更なる加速を見せる筈である。現に100万ドルを超えてからの上昇は例を見ないほど、目を見張るものがあった。おそらくここ一週間ほどで100万ドル突破のニュースを見た投資家は徐々にBTC投資へと流れてくるだろう。

衣替えを迎え、新たに仮想通貨投資に参入してくるユーザーが増えれば、我々取引所の立場としては嬉しい限りであるが、仮想通貨投資に当たって注意すべき点がいくつかある。

ウェブ上で記事やブログなどを見ていると、良くも悪くも一般層も含め色んな方が評論しているのが伺える。この記事を読んでいるということは、ある程度は仮想通貨に精通している、もしくは内容に興味がある方が大半だろう。今回は新規参入者だけでなく、我々も含め全体的な注意喚起としての題材で進めていきたいと思う。

危機と機会

今回私が全体を通して言いたいのは、世に出回っている情報に関しては一定の疑いを持つべき、ということである。

今現在、私もメディア媒体を通して発信させていただいていて、私自身は独自見解を混ぜながら流している訳だが、オリジナルである見解を作り出す前に何らかの形でインプットはしているので、100%オリジナルという訳にはいかない。

情報というのは当事者以外が知る由もない訳で、それをコピーしメディア媒体など第三者を通じて伝わっているということになる。つまり、作り上げられた見解の中にインプットした虚偽の真実が紛れ込んでいた場合、この情報というものは存在価値がなくなる訳だ。

何が言いたいのかというと、当然の話なのだが、インプットした情報は自身で咀嚼し解釈することを再確認すべきということをある。BTCが100万ドル突破までの話題一つに関しても各アナリストの間では予測が一人一人違うように、専門家でさえ当てることが出来ないのだから、話半分に聞いておくくらいで丁度良いだろう。

それを信じてしまった日には資産が減少していくことは目に見えている。受け取る側が悪いと言えばそれまでなのだが、自分の身を守れるのは自分だけなので慎重に行動していくべきだ。

ニュース一つ一つに突っ込んでいてはキリがないので、自身を危険に晒す可能性のあるものに関しては注意すべきである。だが、普段から疑いを持ち事象に関しての疑問を持つことによって、ある程度の危機回避や、逆にチャンスを掴むといった意味でもかなり有利に立ち回れるのではなかろうか。

 

煽動と動揺

さて、120万ドルを優に突破し130万ドルに到達しようとしている訳だが、投資家にとっては暴落を心配してそろそろ撤退しようか、などと思っていることだろう。

BTCに関しては未だ注目すべき投資対象な訳だが、投資対象に関してはトレンドだから投資してみようというのは案外危険かもしれない。美味しい話など有りはしない、美味い話は裏があって・・・などと、私自身は直球で信用出来ない何とも残念な感性なのだが、案外これは的を得ていると思っている。疑ってかかることで慎重になり、危機管理をした上で物事を円滑に進められるので生産的に向かえる。

最近になり、またVUCAというワードに火が付きつつある。VUCAとは、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性という意味の英単語の頭文字から作られたワードで、不安定な経済環境に指されたものである。VUCAは1990年代からあるワードだが、予測不能な状態という意味である。

確かにここ最近では、不安を煽るニュースが多かった印象はあるが、麻生財務大臣の2000万円貯金発言により、投資信託など新たに投資する人が増えたそうだ。その兼ね合いでBTCの100万円越えのニュースもあり、仮想通貨に投資する人は増えてきただろう。仮想通貨関係の法案でも税制や法規制によるもので、より一層煽り立てている印象だ。

世界の人口が中国に次いで多いインドでは、仮想通貨を全面的に規制する流れがあるようだ。ルピーに影響があると踏んでの規制だろうが、仮想通貨取引を行った場合の対象者には最大懲役10年というから驚きである。

結び

ここまで終始不安を煽り立てる内容だった訳だが、結論から言うと注意して投資をすれば今は絶好の投資チャンスという訳だ。来年の春にはBTCの半減期もある、デジタルゴールドとしての認識が進んでいる、税制面も含めた規制緩和もある、などと少々明るい話題もあるので、率先してチャンスを掴んで欲しいということは言っておきたい。

なぜ、政府が暗号資産と呼ばせたいのか。私は仮想通貨というワードが染み付いてしまって暫くとれそうにはないが、BTCは暗号資産と呼ばれるにふさわしい存在に成り代わるだろう。そして今後、BTCを含めた仮想通貨は大々的に認識が変わっていくだろう。ある意味、色んな分野の統一ということも考えられるだろう。

今後、期待を込めて、私はもっと更なる投資に励もうと思います。  敬具。

 

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この記事を書いた人

ブロックチェーン業界であれば誰もが知るグローバル取引所のメンバー。
職務上様々なプロジェクトと接する中で、プロジェクトを見る目が洗練されており、業界や市場のトレンドに非常に敏感な立場でもある。

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