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Game×Blockchainの最新動向とDappsGame体験会キックオフ イベントレポート

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「Game×Blockchainの最新動向とDappsGame体験会キックオフ」イベントが開催され、既にブロックチェーンゲームに取り組む会社の講演が行われました。

イベントには大手ゲーム会社の人も参加し、関心の高さを伺うことができるイベントとなりました。

イベントページ:Game×Blockchainの最新動向とDappsGame体験会キックオフ!

Game×Blockchainの最新動向とDappsGame体験会キックオフ!

Dappsゲーム最新動向とゲーム市場におけるブロックチェーンの捉え方

登壇者の岡本伊津美氏は、会場BINARYSTARのインキュベーションマネージャーを務めており、かつてはbitFlyerでカスタマーサポートの体制構築を行っていました。

現在、世界のゲーム市場規模は日本が第3位ですが、プレイヤー単価は日本がトップです。

現在主流のソーシャルゲームは、スマートホンを使うためゲームができる環境が近く、場所にとらわれず、SNSで拡散が容易です。また、直接知らない人とも友だちになれるという、ソーシャルゲームならではのメリットがあります。

そのようなソーシャルゲームは、デバイス変化のタイミングで新たなUXを確立しているタイトルが上位にランクインし、しかも長い間その立ち位置をキープしている傾向があります。

ソーシャルゲームの変遷

ソーシャルゲームの変遷

現在のソーシャルゲームは、プレイヤーがハマったゲームに大量課金したあとに、アイテムやキャラクターをRMT(リアルマネートレード)を行うことがあり、これがチートに繋がっているという問題があります。

一方で、ブロックチェーンを使ったDAppsゲームは、プレイヤーがゲームを楽しみながらお金を稼ぐことができます。ブロックチェーンを利用することで、データの改ざんやチートを防ぐことができます。

DAppsゲームでは、キャラクターやアイテムの所有権がユーザに帰属し、それらをトレードすることができます。トレードの仕方によっては、稼ぐことができるようになります。また、ゲームや運営の透明性を確保できるため、コンプガチャ問題のようなことが起こらなくなります。

DAppsゲームとソーシャルゲームの違い

DAppsゲームとソーシャルゲームの違い

現状のDAppsゲームで、よく遊ばれているのがMyCryptoHerosとEOS KNIGHTSになります。特にMyCryptoHerosでは、紹介コードでゲームを始めるとヒーローをもらうことができ、紹介した側は20%のGEM(独自通貨)がアフィリエイトとして自分の手元に入ってきます。このような仕組みにより、無課金でも遊べるようになります。

現状は、EthereumとEOSをベースにしたゲームが多くリリースされており、最近はEOSベースのゲームが増加傾向にあります。これは、EOSのトランザクション数が速い(4,000TPS)からになります。

DAppsゲームは、現在競合が少ないために、市場シェアを長期的におさえられる可能性があります。また、ブロックチェーンを使うことで、グローバルにプレイヤーを獲得できる可能性があります。

岡本氏は、DAppsゲームの新規事業のポイントは、プレイヤーが稼げるようにしなければいけないことだとし、先行投資型でユーザを引き寄せる仕組みが必要だといいます。ただ、トークン流通が絡むため、犯罪収益移転防止法や資金決済法などの把握が不可欠だとしています。

DAppsゲーム 新規事業立案のポイント

DAppsゲーム 新規事業立案のポイント

ブロックチェーン開発の最前線とDAppsゲームビジネスモデルについて

現在DAppsゲームを開発中のSun*(Sun Asterisk)の呂相吾氏が登壇しました。Sun*は、ベトナムに1200人程度を抱え、日本には100人を有する企業です。

呂氏は、まずMyCryptoHerosについて触れ、今までであれば運営が一方的にイベントをするものだったものが、運営とは関係ないTokenPocketやユーザがイベントを開催していることに言及、これからはコラボレーションが大事になってくるであろうと語りました。

ユーザの熱量については、既存のゲームだとインセンティブユーザがほぼ存在しておらず、いたとしてもそのゲームをあまり大切に思っていないといいます。DAppsゲームだと、ユーザはそのゲームで儲けたいので、ゲームを盛り上げたい思うようになります。呂氏らは、そのような理由でDAppsゲームのインセンティブユーザに注目しています。

現在のDAppsゲーム市場におけるターゲット

現在のDAppsゲーム市場におけるターゲット

まだDAppsゲームは、ユーザの新規獲得が難しいのが現状です。そのため、Sun*では、文化の成熟度が必要としないゲームに焦点を当て開発をしていきます。

現在のSun*では、CIPHER CASCADEというゲームを開発しています。重たい世界観に対し、内容はカジュアルだといいます。CIPHER CASCADEのリリースはこれからになります。

開発中のゲーム画面

開発中のゲーム画面

CIPHER CASCADEはLOOM Networkベースで作られており、GAS代がかからない特長があります。しかし、パブリックブロックチェーンとの連動性がないと、ゲームを停止した瞬間に終わってしまうので、LOOM上のデジタルアセットをイーサリアム上に移せるようにする仕組みを用意しています。

LOOM Netoworkを使ったシステム構成

LOOM Netoworkを使ったシステム構成

国内DAppsゲームの現況とDAppsゲーム体験

登壇者の竹村也哉氏は、20年以上のゲーム開発経験があり、現在はゲーム開発会社のプラチナエッグの代表を務めています。プラチナエッグは、既にブロックチェーンゲームに2年も取り組んでおり、委託されて開発しているものを含めると4本の開発経験があります。

プラチナエッグでは、自社ブランドゲームとして競馬ゲームのクリプトダービーをリリースしています。

DAppsゲームは、収益分配モデルがある点が今までのゲームと違い、プロジェクトファイナンスに近いものだといいます。収益配当がETHで出るような仕組みがゲームに組み込まれています。

クリプトダービーのビジネスモデルでは、JRAのようなものを目指しています。つまり、競馬のイベントが開催されるごとにお金が動くようなゲームです。

馬券を入れて賞金付きレースを開催したり、優れた種馬と交配すると馬主に交配料が入り、競馬を開催すると競馬場主に収入が入るようになります。

クリプトダービーのビジネスモデル

クリプトダービーのビジネスモデル

また、クリプトダービーではイーサリアム以外のブロックチェーンを繋げる方針を採っています。その理由として、正直どこのブロックチェーンが伸びてくるかわからないため、見込みがあるブロックチェーンには全部対応させてしまうことが現時点での最良な判断であるとしています。

マルチチェーンへの対応

マルチチェーンへの対応

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、呂氏と竹村氏が、岡本氏や会場から出る質問に答えていきました。

1.ブロックチェーンは法規制が絡んでくる。規制対応はどのようにしているのか?

呂:当初は交換業だけを気にしていたが、賭博業にあたると弁護士から指摘された。現実的に、都度対応するしかないのではないかと感じている。

竹村:必ず絡むのは、賭博法、景品表示法と仮想通貨関連の法律になる。ゲームはその範囲を微妙にすり抜けることができてしまう。例えば、NFTは仮想通貨には当たらないので、NFTをパブリックセールするのは法律上は問題ない。

2.DAppsゲームのターゲット層についてはどう考えるか?

呂:今のDAppsは稼ぐゲームになっているので、初期に入った人たちがアフィリエイトで煽るという感じになっているが、カルチャーが成熟していけば新しい層を取り込めるのではないか。

竹村:ブロックチェーンゲームは、プロジェクトファイナンスと既存のゲームがくっついたものになりる。つまり、プレイヤーと投資家を巻き込んだものがブロックチェーンゲームだ。おそらく、プレイヤーと投資家の垣根がなくなり、2年後には投資家もゲームを遊んでいる人としてカウントされるようになるのではないか。

3.会社のPRをどうぞ。

呂:会社はクライアントワークをメインでやっていて、あまりセールスをガンガンしているわけではない。もし、ブロックチェーンについて何をやってよいかわからない場合は、中長期目線でに共に何かができればいいと思う。

竹村:冗談のように聞こえるだろうが、我々はブロックチェーンゲームで世界トップになろうと目指している。なので、ブロックチェーンゲームであれば何でも受けるようにしている。我々はブロックチェーンの知識とゲームの知識が両方あるので、ゲーム業界の人がブロックチェーンを使う上で詰まるポイントが分かるし、ブロックチェーン業界の人がゲームで詰まるポイントもわかる。

イベント主催者について

イベント主催者のBINARYSTAR(バイナリースター)は、日本最大級のブロックチェーン専用のコワーキングスペースです。既存の技術特化型のブロックチェーン専用のコワーキングスペースとは異なり、ブロックチェーンを社会実装することをミッションに、ブロックチェーン企業と一般企業が同居できる環境を提供します。

BINARYSTARでは、今後も積極的にブロックチェーンに関するイベントを主催していきます。是非、Peatixの「【バイナリースター】イベント事務局」をフォローして最新のイベント情報を入手してください。



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Junya Kato

TOKEN ECONOMISTの管理人、ブロックチェーン専門誌「月刊仮想通貨」「CRYPTO CROWD」の執筆陣。ブロックチェーンプロジェクトでは、QURASのコミュニティマネージャー。 より多くの人にブロックチェーンの未来を感じてもらうべく、先進的なブロックチェーンプロジェクトやイベントのレポートをお伝えしています。 ブロックチェーンの素晴らしさを世に広げたい!!

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