イベント

Ethereumのハードフォーク「Ethercoin」ミートアップ

イベント
スポンサーリンク

2019年7月27日、Ethereumの新たなハードフォーク「Ethercoin」(イーサコイン)のミートアップが行われました。

まだまだ情報が少ないため、どのようなものか話を聞いてきました。

[the_ad id=”13126″]

Ethercoinミートアップ

Ethercoinの紹介をしたのはJack Liao氏です。Jack氏は、Bitcoin Goldを作った経験があり、Ethercoin以外にBitcoin NewyorkBitcoin Cash Classicを手掛けています。

世の中とブロックチェーン業界の情勢

Jack氏は世の中の情勢について取り上げました。トランプ大統領の就任に伴う政治情勢の変換、米中の戦争や日韓の貿易戦争など、経済的にリスクがあります。そのような場合のリスクヘッジはブロックチェーンが最適だといいます。

ブロックチェーン業界についても大手企業の参入が始まり、FacebookはLibraの開発をスタートしました。Jack氏はLibraの実用化は一筋縄にいかないだろうと考えています。

EthereumのリスクとEthercoin

Ethercoinのビジョンは「Smart Cash」になります。そして、一番の特徴は永遠のProof-of-Work(PoW)です。

Ethercoinは、マイニングのアルゴリズムをEthashからProgpowに切り替えました。そのベースとなるEthereumは、現状コミュニティ内にPoSにすべきという人とPoWのProgpowにすべきという人が存在しています。

EthereumにはまだProgpowが実装されておらず、Ethercoinは既にProgpowを実装している分、Ethereumより一歩先をいっているといいます。

Ethercoin概要

Ethercoin概要

また、Jack氏はEthereumのリスクについて語りました。

Ethereumは現在PoWからPoSに切り替えようとしており、切り替えの過程でPoWとPoSのチェーンが並行して存在するようになります。Jack氏はこれは大きなリスクだと見ています。自分が持っているETHがどちらのチェーンのものかわからないし、取引所にはどちらのETHが扱われているかわからないからだといいます。

EthereumのリスクとEthercoin

EthereumのリスクとEthercoin

これらのEthereumのリスクは、Ethercoinにとってはチャンスだと考えられています。そのため、Ethercoinはこれに乗じてPoW派の取り込みを狙っています。

[the_ad id=”7916″]

Ethercoinにおけるビジネスチャンス

ブロックチェーンに関わるビジネスをする場合、Ethercoinのエコシステムでビジネスをするチャンスがあります。

ETE(Ethercoinチェーンの暗号資産のシンボル)を買って値上がりを待つこと以外に、ETEを使った銀行サービス提供や支払い、OTCのようなビジネスを構築できます。また、自分でクラウドマイニングの会社を立ち上げることもできます。

EthercoinがEthereumと比べた場合の現状の一番のメリットは、価格が割安であることです。現在ETEの価格は、ETHの100分の1以下になります。

Ethercoinにおけるビジネスチャンス

Ethercoinにおけるビジネスチャンス

Ethercoinのこれからの動き

Ethercoinでは、現在開発チームがコードを書いているところで、9月からマイニングがスタートします、

また、既にEthercoinが上場調整をしており、Ethereumがコミュニティ対立をすることによる”自滅を待って”いるといいます。上場した後に厚い板をつくり、流動性を価格を形成させることが大事であるため、現在はタイミングをうかがっています。

最終的には、ウォレットや暗号資産ATMの普及活動をしていきます。

Ethercoinチームの動き

Ethercoinチームの動き

[the_ad id=”7916″]

質疑応答

[Q1] EthercoinにASICが導入される脅威はないのか?

Progpowは、ASICよりGPUのほうがパフォーマンスが出る仕組みであるため、ASICは脅威ではない。

[Q2] ETEが上場する取引所と時期は?

韓国の取引所が何社か内定しているが、詳細はまだ出せない。

[Q3] まだEthercoinのWebページがないようだが、いつ公開するのか?

ethercoin.orgのドメインを取得した。10月にWebページを公開する予定になっている。

[Q4] ハードウェアウォレットの対応予定は?

Ledger Walletのような製品に対応させたいと考えている。またAndroidペースのウォレットもリリースする予定になっている。

[Q5] Ethercoinベースのトークンを発行する予定はあるのか?

既に発行が決まっているのはKeibaCoinになる(筆者注:KeibaCoinは、ERC20、EOSベースでも発行されます)。またEthercoinにはスマートコントラクトがあるので、自由にトークンを発行することができる。

[Q5] DApps開発者を増やすための戦略は?

EthereumがこれからPoSに切り替える過程でアクティビティが下がると思っている。PoW支持派をEthercoinで受け入れたい。

[Q6] Ethercoinのコミュニティ活性化の戦略は?

Ethercoinのコーディングをできる人を増やせる施策を取っていこうと思っている。また、Ethercoinを認知できるコミュニティを増やし、ビジネスチャンスを増やすことによるコミュニティ拡大を考えている。

Ethercoinに関する情報

Ethercoin公式サイト:https://ethercoin.org/ ※2019年10月公開予定

Ethercoin公式Twitter:https://twitter.com/ethercoingo

[the_ad id=”7916″]

スポンサーリンク
この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

Junya Katoをフォローする
TOKEN ECONOMIST(トークンエコノミスト)
タイトルとURLをコピーしました