2019年11月10日、XRPコミュニティ主催のミートアップ「XRP MEETUP JAPAN」が、ブロックチェーンビジネスハブBINARYSTARで開催されました。
このミートアップは日本のXRPコミュニティ主催で開催され、それににも関わらず、リップル社からもメンバーが駆けつけ、業界著名も登壇するなど、豪華な顔ぶれとなりました。
今回は当メディアもプレスとして取材してきたので、その模様を何部かにわたりご紹介していきます。
今回は第4部としてXpring プラットフォームのミニローンチと、XRP基軸の取引所Bitrueの講演をお伝えします。第3部がまだの方は以下の記事も併せてご覧ください。
▼第3部はこちら
Xpring プラットフォーム ミニローンチ
Xpringプラットフォームについて説明したのは、リップル社のProduct ManagerのWarren Paul Anderson氏です。Anderson氏は、Xpringの前にRapidとよばれるプログラムを作りました。
リップル社は、問題をひとつの技術や会社だけで解決しようとしていません。そのためのXpringプラットフォームは、リップル社が開発するお金のオープンプラットフォームになります。現在は、リップル社内にXpringをサポートする人員が100人がいます。
現在のお金の流通は、一部の企業によって専有されています。お金を流通させたければ、彼らの許可を得なければいけません。しかも、お金の流通は遅く、週末には動きません。しかし、週末にお金を受け取りたいという人もいます。これはありえないことです!
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今日のお金は、初期のメールのように分断されており、同じドメインにいる必要があります。これによる代償が高いコストです。毎年1兆5千億米ドルの支払い手数料、平均で30セントの手数料になるといいます。これらは誰が負担するかというと、それは皆さんになります。
現在、米国では2,400万人の米国人が、世界では17億人が銀行口座を持っていません。これは、銀行口座を持っていない当事者だけではなく、開発者にとっても大変苦痛な状況だといいます。決済ネットワークが分断されているので、エンジニアが自身のサービスに決済を組み込む場合、分断された250以上もの決済ネットワークに頼らざるを得なくなるからです。
リップル社がやることは分断された決済ネットワークをつなげ、優れた国際送金を実現することです。そして、それに則る形でXpringがやることは、開発者のためにそのネットワークを活用しやすくする状況を整えることになります。
Xpringの特徴はオープンであるということです。それは、オープンスタンダードである、オープンソースでオープンネットワークということです。つまり、エンジニアはXpringを使うことで、自身のサービスに決済の機能を簡単に組み込むことができるようになります。Xpringでは、暗号通貨やトークン、さらには法定通貨も扱うことができます。
Xpringは、アプリケーションレイヤーとコア技術のレイヤーの間に位置します。コア技術はXRP Ledgerになります。さらに法定通貨を扱うためにはInterledgerプロトコルが利用されます。
Xpringの構成要素は大きく3つにわかれています。
1つ目がツールになります。SDKや開発者ポータル、関連資料が用意されています。ツールがあるおかげで、たった27行のコードで送受金ができるようになります。また、開発者ポータルは日本語訳が完了しており、日本語が開発者ポータルにおけるローカライズの最初の言語になります。
2つ目がXpringネットワークになります。開発者用のテストネットワークXRPDevnetやILP Testnetを利用することができ、XRP状況の可視化ツールのXRP Explorerが用意されています。
そして3つ目がプログラムになります。リップル社からの啓蒙活動やサポートがあり、開発者がいつでも質問ができる体制が整っています。また、出資を受けることができます。既に、2018年時点で20社以上に5億ドルが投資されています。投資先の会社は、コンテンツやゲーム、ウォレットや取引所のユースケースを作り出しました。
XRPコミュニティには新しいメンバーが加わりました。ウォレットや取引所、ノードサービスや分析企業です。また、Interledgerのテストネットにも7社の新しいパートナーノードが参加しました。
このように、Xpringはあらゆる開発者とすべて通貨に向けています。暗号通貨市場はまだ1日に20億ドルのしかありませんが、リップル社は1日5兆ドルのFX市場を見据えています。また、6800人しかいないブロックチェーン開発者の市場ではなく、2,000万人の開発に対して提供されます。Xpringは成長余地が非常に大きいものになります。
リップル社では、一緒にお金のインターネット化を実現するために、オープンソースプロジェクトに貢献する人、コアネットワーク運用支援の人など、Xpringに貢献するあらゆる人を歓迎していきます。
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XRP基軸取引所Bitrueの紹介
おそらく世界で最もXRPを愛している取引所、BitrueのCo-Founder&CEOのCuris Wang氏がプレゼンテーションしました。
Bitrueの最も特徴的なのが、XRPを基軸にした取引所になります。Bitrueは「ファーストであれ」をモットーにビジネスに取り組んでいます。
Wang氏は、過去20年で物事がものすごい速度で変化し続けているのに、銀行だけは何も変わっていないといいます。バンキングはインターネットのように自由ではなく、速くもありません。
Wang氏は、仮想通貨は銀行を改善したり置き換えとして飛躍すると信じています。これにより、今日の情報と同じように価値の移動を速くすることができるようになります。
そして、Wang氏からBitrueが今に至るまでのストーリーが語られました。Wang氏が昨年2月にフィンテックのイベントに出席したときに、リップル社のEmi Yoshikawa氏に出会いました。そこで、リップル社がこの世界をどうしようか話を聞いた時に、Bitrueのビジョンに大変寄り添っていると感じたそうです。
その後、Wang氏は2月19日にXRPを基軸にした取引所を立ち上げることに決めました。しかし、人々からはXRPを基軸にした取引所をジョークだとわれたそうです。
当初XRPのペアは13から始まりました。そして、その後すべての通貨に対してXRPのペアを拡充することにしました。2019年の第1週から5個ずつXRPのペアを増やしていました。
その結果、XRPからのSNSコミュニティから1,648ものいいねをもらったそうです。ここが転換点になり、人々はジョークといわれなくなったそうです。
どれだけBitrueがXRPに貢献しているのか?それは、XRPの全取引高の6%にものぼるといいます。これにより、Bitrueは多くのメディアに注目されることになりました。そして、メディアからBitrueはシリコンバレーの有望なスタートアップトップ5として取り上げられました。
現在は、Bitrueに50のXRPペアが上場しています。Bitureがここまで大きくなれたのは、リップル社と同じビジョンを持ち、多くの人を巻き込むことができたからだといいます。
現在の仮想通貨の問題点として、持っていても何の利息ももたらさない点があります。そこで、Bitrue Power Piggyという機能が追加されました。また、暗号通貨のレンディングサービスを作りました。XRPを担保にして、他の仮想通貨の融資を受けることができます。
つまり、Bitrueはただの取引所ではなく、金融サービスを提供するプラットフォームということです。Bitrueでは、トレードや送金の他、ローンや利息を得ることができます。また、トレードについては、数ヶ月以内に法定通貨のペアも解禁される予定です。
第5部の予告
最後の第5部は、インターネットで事前に募集された質問にリップル社のメンバーとBitrueのCuris氏が答えていく質疑応答が行われました。
リップル社の人たちがどのような想いで取り組んでいるのか、是非続きをご覧ください。
▼第5部はこちら
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