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BitForex、ウェルネストークン ミートアップ ーBitForex主催特別セミナー レポート

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2019年12月14日、BitForexが初めて日本の公の場でプレゼンテーションをし、ウェルネストークンと合同でミートアップを実施しました。当日の取材内容をご紹介していきます。

イベントページ:BitForex主催 特別セミナー in Tokyo

BitForexプレゼンテーション

BitForex - Jason Luo氏今回のBitForexのプレゼンテーションは、日本における公の場としては初めてになります。BitForexのBD統括を担うJason Luo氏が、グローバル取引所としてのBitForexの取り組みを説明していきました。

BitForexは2017年に事業を開始し、既に世界有数の仮想通貨取引所となり、グローバルなマーケット展開を行っています。現在、現物取引とデリバティブ取引が提供され、現物取引では200以上の仮想通貨を取り扱い、ビットコインのデリバティブ取引では100倍のレバレッジをかけることができます。

BitForexの提供サービス

BitForexの提供サービス

これらのサービスは、安全性や技術が重視されています。安全性の1つの指標でもある顧客資産の保管では、98%がコールドウォレットで扱われています。一方の技術面では、マッチングエンジンが重要視され、秒間160万件の注文を処理できる性能が確保されています。また、メジャーな仮想通貨に対しては、業界の中でもトップクラスの流動性を提供しています。

BitForexは中国人がメインで利用する取引所と思われがちですが、その実態は大きく異なっています。最も多い利用者はロシア、次いで日本、韓国、中国という順になっています。中国からの利用が少ない点について、これまでの過去の経験とチーム戦略が深く関わっているといいます。BitForexがやろうとしていることはユーザーに対して取引を提供することであり、それを達成するには、中国からの利用者の規模のメリットを多少犠牲にしてでも、中国規制当局のリスクを回避することが優先事項だったといいます。実際に、BitForexでは中国のプロジェクトの仮想通貨をほとんど上場させていません。

BitForex利用者の国内訳

BitForex利用者の国内訳

この後、Jason氏は従来の金融市場とクリプト金融市場の違いを説明し、ICOやIEOが低迷してしまった今でも、クリプト金融市場の可能性は大きいと述べました。これからの資金調達市場では、株式とトークンを組み合わせることで、資金の流動性を確保することができ、そのために資金をエスクローするシステムがあれば実現できるのではないかと予想しています。

今後のクリプト金融市場のトレンド予測

今後のクリプト金融市場のトレンド予測

BitForexでは、引き続き現物取引をメインにし、これからはデリバティブにも注力していきます。また、FXトレーダーが参入しやすくなるようにMT5のシステムを用意し、コモディティなどを扱えるようにしていきます。BitForexは、取引所が提供しているトレードをより洗練させる形のサービスを展開しようとしています。

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ウェルネストークン

ウェルネストークン - 大竹圭氏

ウェルネストークンは、12月13日にBitForexでIEOを実施しました。CEOの大竹圭氏は、複数の取引所を比べる過程で、取引所の代表と話し、システムや顧客層を確認して、最終的にBitForexに決定したと述べました、また、Jaeson氏と出会って彼の哲学や未来に感銘した点もBitForexの選択理由だといいます。

ウェルネストークンの事業を理解するためには、そのベースになっている株式会社マイクロブラッドサイエンスが行う事業を理解する必要があります。

従来の医療は、病気になってから治すことにフォーカスしているため、医療費が高騰し社会にとって大きな負担になっています。そのような状況を少しでも緩和していくため、マイクロブラッドサイエンスでは、事前にリスクを把握して病気を未然に防ぐ対策を明確にできるサービスを提供しています。

具体的には、指先から少量の血液を採取し、検査を行い、その結果をスマートフォンに通知します。従来の血液検査にある病院に行く煩わしさを解消でき、簡単な定期検査がやりやすくために、健康の変化を見える化することができるようになります。

マイクロブラッドサイエンスでは、医学顧問に相川直樹氏を迎え、採血施設や製薬会社、大学、医療機関などと展開をしています。会社の事業内容をわかりやすくするために、会場ではビデオが流されました。

ウェルネストークンでは、これら既存のサービスが更に進化した形になります。血液採取をして得た検査データや個人情報、健康データをデータベース「ウェルネスプール」に蓄積していきます。蓄積された医療データは、より良いサービスをする企業に利用されます。その際の販売益の一部はWELLトークンに替えられ、情報提供者に還元されます。

ウェルネストークンのスキーム

ウェルネストークンのスキーム

普段健康を意識している人は、健康なこと自体で得はしているものの、医療費を節約して社会に貢献している点において直接的な経済リターンを得ているわけではありません。ウェルネストークンでは、そのような人たちにも利益を与える事ができるようになります。

これからの日本国内の医療データ市場は、2025年には8259億円規模になると予測されていることから、ウェルネストークンのポテンシャルは大きいといいます。

医療データを提供する他にもWELLをもらうことができます。バウンティに参加し、参加すればするほどランクアップしてより多くのWELLがもらえるようになる見込みです。また、WELLで血液検査を優待価格で受けられるようになり、栄養相談や運動のインストラクターなどのサービス、健康商品の購入などへの用途拡大も計画されています。

WELLをもらう・つかう

WELLをもらう・つかう

質疑応答

質疑応答では、BitForexのJason Luo氏とウェルネストークンの大竹圭氏が会場からの質問に回答しました。

Jason氏への質問

1.今回どうして日本に来たのか?日本には何を期待しているのか?

日本はかつてICOマーケットとして最大の市場の1つだった。また、FX売買高が世界の60%を占めている。このようなことから、日本はオープンマイインドで開かれた市場だと思っている。今は日本のユーザーが仮想通貨市場について疑念を抱いているが、私は成長性がないとは思っていない。これからは、デリバティブのような商品を普及させていきたいと思っている。

日本では、今回のウェルネストークンのような高品質なプロジェクトを発掘していきたい。品質が担保されたプロジェクトが大切だ。個人的に、来日してBitForexを選んでくれたウェルネストークンの大竹氏に実際に会って感謝を述べたかった。

BitForexの宣伝広告よりも、現状の海外の市場情報を皆様に共有すると同時に、日本の仮想通貨市場を学ぶ目的もある。

2.BitForexの利用者はロシアからが多く、ヨーロッパや米国が少ない理由は?

米国は規制が厳しく、取引レコードの監査が求められる。また、ICOやIEOよりもSTOが重視されているため、SECへの登録が必要で参入のハードルが高い。中国は、前に説明した通り。だからといって、米国や中国は諦めていないが、プロジェクトの選定は慎重にやっている。

自分たちの強みはグローバルな取引所なので、柔軟性と厳しい規制を避けるバランスを見ながら運営している。

大竹氏への質問

1.IEOが45秒で完売したとのことだが、自身はどう思ったのか?ファンコミュニティからはどのような反応があったのか?

IEOが始まる前は不安だったが、実際に始まってみたらあっという間だった。ファンからは反響が大きかったし、嬉しく思っている。

2.自ら進んで血液検査をする人はなかなかいない。どうやって血液を集めるのか?

血液検査をする重要性を知らせて行きたい。WELLでもっと得をすると知ってもらうことで、広がりやすくなるのではないかと思っている。

3.トークン価格はどのように上げて行くのか?

トークン価格についての質問は難しいし、現実的に運営としていいにくいところもある。期待値や需要と供給があるので、明確に言うことはできない。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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