インタビュー

【インタビュー】Bluehelix: Global Managing Director – Tyler Wu氏(後編)- 技術力からくる優位性とは

Bluhelix - Global Managing Director - Tyler Wu 氏 インタビュー
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シンガポールの取引所インフラ企業であるBluehelixは、仮想通貨取引所のBHEXを運営し、また早期から取引所のクラウドサービスBluehelix Cloudを展開しています。さらに、ブロックチェーンを使った分散型資産管理を導入するなど、差別化が難しい仮想通貨取引所界隈において独自の歩みをしています。

そこで、今回はGlobal Managing DirectorであるTyler Wu(タイラー・ウ)氏に、Bluehelixの取り組みをインタビューしました。

インタビューは前後編に分かれています。前編がまだの方は以下の記事を先にご覧ください。

【インタビュー】Bluehelix: Global Managing Director - Tyler Wu氏(前編)- 先進的な取引所の立ち上げ経緯について訊く
シンガポールの取引所インフラ企業であるBluehelixは、仮想通貨取引所のBHEXを運営し、また早期から取引所のクラウドサービスBluehelix Cloudを展開しています。さらに、ブロックチェーンを使った分散型資産管理を導入するなど、...

注:BHEXは、HBTCにリブランドされました。本インタビューは、BHEXの時点のインタビューになります。

Bluehelix: Global Managing Director – Tyler Wu氏 インタビュー(後編)

取引所クラウドサービス Bluehelix Cloud

加藤:Bluehelixの優位性の1つに、取引所クラウドサービスのBluehelix Cloudがあります。Bluehelix Cloudの特徴を教えていただけますか?企業がBluehelix Cloudを使うメリットは何でしょうか?

Tyler:Bluehelix Cloudは、Bluehelixの3つの主要なビジネスの1つです。 Bluehelix Cloudは、Bluehelixの基盤技術に基づいたハイブリッドなクラウド型交換システムです。パートナーには、ブロックチェーン業界における競争力を提供することをお約束します。

Bluehelix Cloudは、セキュリティや信頼性、安定性を備えています。また、流動性の共有や集約された機能を提供します。これらは、ビジネス・スタートアップのパートナーを支援することにつながり、研究開発や流動性の確保、包括的な金融デリバティブ商品開発のコスト削減に貢献します。

また、Bluehelix Cloudは、クラウドシステム取引所向けのホワイトラベルソリューション、個別のビジネス展開ができるUI/UXのカスタマイズやコード購入など、様々なサービスを提供します。パートナーは、ビジネスフェーズと収益性に最適な製品やサービスを選択することができます。

さらに、専門家チームによる24時間体制のコンサルティングサービスが提供されます。これは、パートナーが直面した問題をタイムリーに解決するのに役立ちます。

競合と比べた場合のBluehelix Cloudの優位性

加藤:競合についてお伺いします。最近は、ChainUPやBinance Cloudなど、取引所のクラウドサービスが増えています。彼らと比べた場合のBluehelix Cloudの優位性とは何でしょうか?

Tyler:Bluehelixは、主に取引所ビジネスに焦点を当てています。 Bluehelixは、B2BであろうとB2Cであろうと、デジタル分野のすべての利用者にサービスを提供することをお約束します。我々のパートナーは、利用者にさまざまな資産、およびパーソナライズされたサービスを提供できます。 サービス戦略の観点から、これらがBinanceなどの競合他社とBluehelixとの違いになります。

世間で提供されているクラウドサービスの大部分は、主に仲介サービスです。 これらの取引所の主な目的は、利用者数を拡大してビジネスを発展させ、システムにアクセスできる利用者の裾野を広げていくことです。 さらに、Binanceのような取引所は、他の取引所にサポートを提供せず、競合他社を養成しないとしています。

Bluehelixのビジネスモデルは完全に異なっています。 これは、業界全体に分散型エコシステムを構築することに重きを置いているシステムサービスです。 Bluehelixは、常に技術の向上に努めており、意思決定力を高めるために、パートナーに最先端の技術を提供できるように取り組んでいます。

パートナーは、彼らのビジネスモデルに従ってビジネスを運営することができます。上場通貨、料金の変更、フロントページ、UI/UXのカスタマイズなどを利用することができます。 また、他のトップマーケットプレーヤーと競争するための活動を開始することができます。

BluehelixサービスとBHEX取引所の開始以来、我々はセキュリティ問題ゼロの実績を500万人以上の利用者に共有できることを誇りに思います!

機関投資家に選ばれる理由

加藤:Bluehelixには、ブロックチェーン業界では有名な機関投資家が名を連ねていますが、彼らはBluehelixの何を評価しているのでしょうか?

Tyler:投資家がBluehelixを選択する理由は、次の通りになると考えています。

まず、Bluehelixの開発の見通しが明確だということです。Bluehelixサービスに対する市場の需要は非常に大きく、ビジネスモデルがクリアで、ビジネスがブロックチェーンの専門家で構成されていることです。

第二に、Bluehelixのユニークな技術とビジネスモデルは、多くの競合他社には見られないため、Bluehelixに大きな優位性があるとういことです。

最後に、創業者(※筆者注:Bluehelixの創業者は、Huobi Globalの元CTOになります)の評判が、投資家が投資判断を下すための主要な基準の1つでもあります。

投資の観点からみたBHTトークン

加藤:BHEXにはBHTトークンがありますが、投資の観点からみたBHTのメリットとは何でしょうか?

Tyler:BHEXでは、BHEX取引所やクラウドサービスの取引所、また将来の分散型資産管理ビジネスから得られた収益の80%を使い、発行された21億のBHTトークンの50%が無くなるまで、四半期ごとに市場から買い戻してバーンしていきます。 残りの10億5,000万BHTは、エコシステム内のビジネス開発をサポートするために流通することになります。

現在クラウドサービスの取引所には、BEEXBobooCoCoCoin、韓国のHanbitcoなど、世界中に200のパートナーがいます。 パートナーからの発生した収益も、BHTの買い戻しに割り当てられます。

Bluehelix Chainが開始した後は、BHTトークンはプラットフォームのGASやサービス料金として使用され、BHTトークンのユースケースがさらに拡大します。BHTトークンの価値は、需要が増加した時に評価されることでしょう。

近い将来、Bluehelix分散型ホスティングサービスを使用するすべての利用者は、BHTを使用して、サービスの料金を支払うことになります。

Bluhelixのマーケティング戦略

加藤:マーケティングについてお伺いします。現在計画しているマーケティング計画があったら教えてください。またフォーカスエリアはどこになりますか?

Tyler:我々は、世界中の顧客にサービスを提供することができます。現在、我々はシンガポールと韓国に営業拠点を持っています。次に、ブロックチェーンビジネスが急速に発展していて、規制遵守が厳しいエリアに焦点を当てていきます。現在の状況を見る限りでは、規制遵守する地域と急成長している地域に分かれているように感じます。

Bluehelixが日本市場に期待すること

加藤:日本のマーケティングについてお聞きします。最近は、日本のブロックチェーンメディアでBluhelixのプレスリリースを目にすることがあります。日本市場に対して何を期待しているのでしょうか?また、どのようなビジネスパートナーを求めていますか?

Tyler:我々は、アジアにおいて日本市場を重要視しています。早期から、ビットコインに関する多くの活動が日本で行われました。また、日本は店舗に支払い方法としてデジタル通貨を受け入れ始めています。さらに、仮想通貨交換業を世界で最も早く導入した国でもあります。日本政府と金融庁は、ブロックチェーンとデジタル通貨の開発を積極的に支援しています。

我々は、日本のブロックチェーン技術について楽観視しており、日本のすべてのブロックチェーン企業と長期的かつ信頼できるパートナーシップを達成できることに自信を持っています。

既に我々は、日本でいくつかのパートナーと協力しました。 次に、日本の仮想通貨交換業を取得した事業者や、交換業の申請を予定している企業との緊密な関係の確立に焦点を当てていきます。

当社の利点は、セキュリティ、信頼性、安定性、低コストな点です。 日本のパートナーに技術サポートを提供し、運用コストの削減と競争力の向上を支援していきたいと考えています。

読者へのメッセージ

加藤:最後に、これからの意気込みと、日本の読者に向けたメッセージをお願いします。

Tyler:Bluehelixは、テクノロジーを通じて世界を変える企業です。 分散化は、デジタルの世界で仲介者を大幅に排除することができると確信しています。そして、 セキュリティ、オープン性、透明性を世界に提供していきます。

日本では、ビットコインは日常の取引で一般的に使用されており、ビットコインなどのデジタル資産の所有が増加しています。

我々は近い将来、誰もが、どの組織にも管理されない分散型プラットフォームにデジタル資産を保管できる選択肢を用意する予定です。 このテクノロジーが、すべての人のデジタル資産を強固に保護し、安全かつ効率的で自由な保管手段となることを願っています。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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