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SafePal Wallet & SafePal S1製品解説とレビュー

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SafePal Walletについて、ハードウェアウォレットSafePal S1を入手したので詳細に使い勝手を検証しました。

本記事では、SafePal WalletとSafePal S1を組み合わせた場合にどのようなことができるのか、その優位性についてご紹介します。

SafePal Walletとは

SafePal Walletは、Binanceから出資を受けているウォレット企業SafePalが出している、ソフトウェアウォレットです。SafePal Wallet 単体でも機能する他、ハードウェアウォレットのSafePal S1と連携することでよりセキュアに資産を保管・運用することができるようになります。

SafePal Walletの特筆すべきは、Binanceエコシステムとの濃密な連携になります。Binance ChainやBinance Smart Chainに対応しているのはもちろんのこと、アカウント開設なしでBinanceの中央集権取引所にSafePal Wallet上から直接アクセスすることができます。

ハードウェアウォレットのSafePal S1は、ハードウェアウォレット製品としては他社と比べても格段に安い価格で販売されています。さらに、本体画面がカラー表示で日本語対応しており、視覚的にも操作的にも分かりやすい作りになっています。

SafePal Wallet と SafePal S1の特徴

ハードウェアウォレットのSafePal S1は、SafePal Walletと連携動作するすることができます。SafePal Walletは、iOS及びAndroidに対応しており、PCには対応していません。

SafePal Walletの特徴

Binaceをアカウント登録なしで利用することができる

SafePal Walletでは、Binanceをアカウント登録なしで利用することができます。

この仕組みでは、SafePal Wallet上のBinance ChainアドレスをキーにしてBinanceアカウントが自動生成されるようになっており、自動生成されたアカウントでBinanceにログインできるようになっています。SafePal Wallet上から利用できるのは現物取引のみです。

ここで注意したいのが、Binanceで扱われているすべての暗号資産がSafePal Walletで扱えるわけではないという点です。そのため、Binanceを利用する際は、最初に自動生成されたアカウントのウォレットに入金する必要があります。入金方法は、一般的な取引所と同様の方法が提供される他、SafePal Wallet上の残高からも入金することができます。また、出金はSafePal Walletそのもので認証することになります。出金額の制限は、BinanceのKYCなしの額に準じます(1日あたり2 BTC相当)。

SafePal WalletのBinance連携

スワップ機能を利用することができる

前述の機能では、Binanceが中央集権取引所になるため、Binanceのカウンターパーティリスクがつきまといます。一方で、スワップ機能は、カウンターパーティリスクを極力排除することができます。

スワップ機能は独自のものになり、ビットコインやERC20, BEP2, BEP20, TRC10/20のトークンを相互に交換することができます。交換の際には、それぞれのチェーンに対応したGASが必要になります。

それぞれのトークンにはスワップできる最低額が設定されており、特にERC20トークンは高めに設定されています。例えば、ERC20 USDTの交換は、最低100USDTからになっています。その理由をSafePalに問い合わせたところ、ERC20トークンを扱う場合のGAS価格が高いため、ユーザーがある程度恩恵を感じられる額に設定しているとの回答が得られました。

また、ユーザーから見るとスワップ機能はDEXのように動きますが、Uniswapのように流動性を提供できる仕組みになっているわけではありません。この件もSafePalに問い合わせたところ、スワップ機能ではBinanceの流動性を利用しているとの返答がありました。

さらに、親切な機能として、ビットコインのようなトランザクション時間がかかるチェーンのために、交換完了までの目安を視覚的に表示するようになっています。

SafePal Walletのスワップ機能

10種類のチェーンに対応

SafePal Walletでは、10種類のチェーン、それらチェーンのトークンにも対応しています。そのため、現時点で流通の大半を占めているコイン及びトークンには対応することができます。

SafePal Walletの対応チェーン

SafePal Walletの対応チェーン

トークンは、主に5つのチェーンに対応しています。

トークン:

  • Ethereum:ERC20
  • Binance Chain:BEP2
  • Binance Smart Chain:BEP20
  • Tron:TRC10, TRC20
  • NEO:NEP5
  • EOS
  • XLM

NFT(Non-fungible token Token):

  • Ethereum:ERC-721, ERC-1155
  • Binance Smart Chain

たまにソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットで扱えるコインやトークンに差がある製品がありますが、SafePalでは特に差はありません。また、今後対応チェーンが増えた場合でも、ハードウェアウォレット側はファームウェアのアップデートで対応できるようになっています。

ビットコインでは3種類のアドレスに対応

SafePal WalletのBTC対応状況多くのウォレットでは、利用できるビットコインのアドレス種類がどれかに固定される傾向にありますが、SafePal Walletでは以下の3種類全てに対応しています。

  • Legacy(1から始まるアドレス)
  • SegWit(3から始まるアドレス)
  • Native Segwit(bc1から始まるアドレス)

2021年2月現在、ビットコインの平均手数料は10ドル程度になっており、ここ2年は上昇傾向にあります。

未だにLegacyタイプのアドレスのみを使用しているウォレットもあり、今後ビットコインのネットワークが混雑した場合、手数料の高騰で一番痛手を負うのがこのタイプのウォレットになります。そのため、SafePal WalletでSegwitやNative Segwitの選択肢があることは、将来的な手数料負担を抑えることに繋がります。

主要DAppsに簡単にアクセスできる

SafePal Walletでは、ウォレット上のDAppsメニューから主要なアプリへ1タップでアクセスできるようになっています。

また、DAppsによっては自動的にウォレットと接続されるようになっており、毎回DAppsにログインする手間を省くことができます。手動で接続する場合、WalletConnectを利用します。

アクセスできるアプリの例:

  • 分散型取引所:PancakeSwap, 1inch, Binance DEX, Uniswap, SushiSwap, Kyber
  • 中央集権取引所:Binance
  • レンディングサービス:Compound, Aave
  • 暗号資産購入:Simplex
  • その他:CoinMarketCap, CoinGecko, Etherscan, Tronscan

SafePal WalletのDApps画面

SafePal S1の特徴

※光沢性がある商品の実物を撮影したため、写真には映り込みがございます。

画面がとにかく見やすい

SafePal S1の画面表示SafePal S1は、カードサイズになりますが、この手のハードウェアウォレットの多くは、とりあえず情報が表示できるレベルの画面がついており、多くの場合は白黒です。

SafePal S1は、カラー画面になっている上に解像度が高く、さらに日本語表示が可能です。

単体で暗号資産の受取が可能

SafePal S1の暗号資産一覧SafePal S1は、解像度が高い液晶画面を搭載しているため、ハードウェアウォレット本体にQRコードを表示して暗号資産を受け取ることが可能です。

表示される暗号資産は、SafePal Walletアプリ側で表示されているものと同じものになります。

コストパフォーマンスが絶大

SafePal S1は、定価59.99ドルで販売されており、直近では39.99ドルで割引販売されています。もともとの定価でも、ハードウェアウォレットとしては業界最安値レベルにあたります。

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SafePal S1の外観と使い勝手

外観と梱包

SafePal S1は、厚紙で作られており、簡単には曲がらないようにできています。

SafePal S1外観表

ハードウェアウォレットの重要なポイント、細工されていないかどうかを担保するための封印シールは2箇所に貼られています。また初期セットアップにおいて、製品が正規品かのチェックができるため、ウォレットの安全性を二重で確認することができます。

SafePal S1外観底

箱の中身は、他のハードウェアウォレットと大差ありません。本体と充電ケーブル(microUSB)、リカバリフレーズを書き写すための紙が添付されています。

SafePal S1中身

初期セットアップの使い勝手

初期セットアップは、他のウォレットと同様にリカバリフレーズのメモ、そしてスマホのアプリ(SafePal Walletのこと)とペアリングするという順序で進めていきます。ここでは、特筆する点、注意すべき点について取り上げます。

ウォレットの初期設定時、Safepal S1では複数の言語を選択することができます。日本人にとってありがたいことに、日本語が用意されています。

SafePal S1のセットアップ1

言語を選択した後に、デバイスが本物であるかを認証します。下記画面の後に表示されるQRコードを、アプリ側でスキャンし、その後に表示される6桁の数字を入れることによって認証をすることができます。

SafePal S1のセットアップ2

続いて、アプリ側でハードウェアウォレットのセットアップ手順を実行し、SafePal S1でアプリ側に表示されるQRコードをスキャン、その後はアプリに表示されるQRコードをSafePal S1側でスキャンすることで、アプリとSafePal S1のペアリングが完了します。

SafePal S1のセットアップ3

最後に、PINの設定及びリカバリフレーズのメモと確認を行います。SafePal S1は、リカバリフレーズの確認が非常に楽で、以下の画面のように該当の単語を選択していくだけです。

SafePal S1のセットアップ4

普段使いのシーンにおける使い勝手

SafePal S1は、SafePal Wallet上で扱うコインの追加、送金実行時の認証やBinanceへのログインで使用します。

送金する場合、送金時にSafePal S1でアプリ上に表示されたQRコードをスキャンします。その後SafePal S1上で表示されている内容を確認し、さらに表示される画面でPINを入力します。

SafePal S1上の送金確認

最後に、スマホ側でSafePal S1に表示される動的QRコードをスキャンすることで、送金を実行します。

SafePal S1のQRコードをスキャン

筆者の所感

筆者の率直な感想を申し上げると、久々に暗号資産を扱う製品で感動しました。

当サイトでは、過去の記事で様々なハードウェアウォレットの検証結果を紹介していますが、その中でもSafePal WalletとSafePal S1の組み合わせは、最もパワフルであると感じました。それは、ハードウェアウォレットという多少手間がかかる製品にも関わらず、暗号資産に関する多くのことが手元で完結できるためです。

特に、Binanceとの連携部分は、他のウォレットでは絶対に真似ができないものであり、これだけでも十分にSafepalの優位性があると断言することができます。しかし、連携しているサービスすべてが分散型というわけではないため、サービスのリスク所在について把握する必要性も感じました。

また、機能不足と感じたのは、CardanoやCosmos、Tezosなどの人気が高いブロックチェーンの対応やステーキング機能がない点です。SafePalの提携先であるBinanceは、ステーキングプロバイダーでもあるため、SafePal Wallet上からそのままステーキングを委任できれば、より便利になるのではと感じました。補足しておくと、SafePalはSFPトークンのホワイトペーパー上で、資産を運用して利息がもらえるSafePal Earnと呼ばれるサービスのリリースを2021年Q1に予定しているため、この段階でステーキングに対応することがあるかもしれません。

いずれにせよ、SafePal WalletとSafePal S1の組み合わせがパワフルであることには変わりありません。特にSafePal S1は、他のハードウェアウォレットと比べても業界最安値の価格帯であることから、ハードウェアウォレットのデビュー製品として強くお勧めすることができます。

もし、SafePal S1に興味を持った方は、以下のリンクより購入いただけると、サイト運営の励みとなります。

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