インタビュー

xWIN 共同創業者 荒澤文寛氏インタビュー(後編)- xWINプロジェクトを通じて実現したい世界観

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DeFiプロジェクトが多く乱立している中、その多くが主要DeFiの単なるコピーになっており、オリジナリティに欠けるものが少なくありません。Binance Smart Chain上に展開されたxWINプラットフォームは、オリジナルの設計を行い、独自の世界観を構築しようとしています。

今回は、共同創業者の荒澤文寛氏にインタビューを行いました。本記事は前後編になっており、後編ではxWINを通じて実現したい世界観に焦点を当てていきます。前編がまだの方は、以下の記事を先にご覧ください。

xWIN 共同創業者 荒澤文寛氏インタビュー(前編)- BSCベースのDeFiサービス立ち上げ経緯ついて訊く
DeFiプロジェクトが多く乱立している中、その多くが主要DeFiの単なるコピーになっており、オリジナリティに欠けるものが少なくありません。Binance Smart Chain(BSC)上に展開されたxWINプラットフォームは、オリジナルの...

xWIN 共同創業者 荒澤文寛氏インタビュー(後編)

動画コンテンツやアカデミーといったDeFi以外の取り組みをする理由

加藤:xWINプロジェクトは、xWIN Crypto TVというコンテンツを用意していますが、プロジェクトが自社プロダクトを紹介する以外の目的でこの手のものを作るのは珍しいですね。なぜ動画チャンネルを開設したのでしょうか?

荒澤:多少失礼な言い方になるかもしれませんが、日本人に対して正しい情報を伝えたいと思っています。僕自身が勉強し、わかりやすく伝えていきたい、暗号資産のイメージを変えたいなどの理由が大きいです。

加藤:非常に同意できるところです。日本では、インフルエンサーぶる人が変な暗号通貨の投資商材を売るケースが多く、結局カモにされるのはよく知らない初心者ばかりですね。長期的に見て、暗号資産業界にはマイナス要素です。

荒澤:僕は元教員で人に知識を伝えていく立場でした。そのようなこともあり、少しでも世間に貢献したいという想いがあります。とはいえ、昨年の8月に業界に入った素人です。そのため、xWIN CryptoTVでは、専門家の人たちを呼んで対談形式にします。僕のかつての教え子らにも出演してもらい、暗号資産の基礎や海外の情報などを日本語や英語で届けていきます。是非、YouTubeチャネルの登録お願いします。

xWIN Crypto TV
xWIN.Finance allows fund managers to create their own funds on the platform. Investors can subscribe to the fund of their choice and enjoy returns from trading ...

加藤:xWIN Crypto TVはブロックチェーンや暗号資産に対しての正しい情報を伝えるためのものなのですね。

荒澤:そうです。もう1つは「トッピーの物語」をやろうと思っています。これは、僕たちのSDGsへのミッションを達成するためのコンテンツです。

加藤:トッピーとは?

荒澤:xWINのWebページにあるカエルのキャラクターです。これには設定があります。トッピーが20年ぶりに地球に戻ってきて、地球がおかしくなっていることに気が付きました。トッピーやアイランドといったキャラクターが、世界を回っていろいろな社会問題を取り上げていきます。名前は明せないですが、漫画家の監修を得てコンテンツを展開していきたいと思っています。

加藤:なぜ社会問題を取り上げるのでしょうか?

荒澤:世の中にはSDGsすら知らない人がいます。僕たちの危機感として、気候変動などで今の人間社会は50年も持たないと思っています。

加藤:ここからxWINアカデミーについてお聞かせください。これはどのようなものになりますか?

荒澤:xWINアカデミーの詳細は、後日記者会見を開いて詳細を公開したいと思っています。

xWINアカデミーは、米倉誠一郎先生が顧問をして、あるアフリカの国の方が校長をやります。彼はもともと僕の後輩です。彼の出身国はアフリカの西にある内陸国です。アフリカ内陸部の国は、基本的に貧しく、天然資源がたくさんあるので利権争いで国内が疲弊しています。そして、そこは最貧国になってしまっています。

彼は国内を良くしたいと思っているのですが、それをするためには教育が必要です。国内へ、そしてその国から世界へ向けて教育をやります。教育は、まずはオンラインでその国とベトナム、インドでスタートしたいと思っています。まずはAIやブロックチェーンなどのテクニカルスキルを提供します。

このようなプログラムを半年くらいかけて提供し、最初は勉強する気がある選ばれたメンバーのみを対象にします。参加者には周りの方へ教えることをしてもらいます。教育の連鎖を拡げていきたいと思っています。その中の優秀者にxWINトークンを還元し、彼らからAIやブロックチェーンのアイデアを提案してもらうようにします。

xWINアカデミーについて、僕がとても気にしているのは、アカデミーの活動がSDGsにきちんとつながっていくかということです。これは、長期目線で見るとxWINのプラットフォームの価値向上にもつながると思っています。

加藤:以前別のブロックチェーンプロジェクトを取材したときも、インドの大学でブロックチェーンの寄付講座を行い、最終的に自分たちのプロジェクトに関わる人が出てくることを期待しているところがありました。それと発想が似ていますね。

今までの話を総合すると、xWIN Cryoto TVで初心者を取り込んで、xWINアカデミーで十分に教育を受けた人をxWINプラットフォームのコミュニティに取り込んでいこうとしているわけですね。

ところで、既存のDeFiコミュニティからの取り込みは行うのでしょうか?

荒澤:勿論、DeFiコミュニティの方々にも活用して貰いたいと思っています。ただ、ターゲットはそれ以外も考えています。

加藤:それは、どのようなターゲットでしょうか?

荒澤:xWINプラットフォームは、ブラックロックなどのファンドに使って欲しいと思っています。そこは僕たちのターゲットで、既に何社か使いたいと表明しているところがあります。彼らに実際に使ってもらい、彼らのお客様の資産を運用するという使われ方を想定しています。

加藤:それは、機関投資家が既にDeFiを積極的に利用していると受け取れますが、既にそのようなことが起きているということでしょうか?

荒澤:はい、そういうことです。ファンドの課題は安定して資産を運用するということなのですが、この世界はボラティリティが激しいので、彼らがSector Indexで運用するのは有効な選択肢の一つになると考えています。

また、Sector Indexをファンドが自分で作って載せることができるし、そうすると他のユーザーがそのSector Indexで運用したいとなったときに管理費が取れるようになります。しかも、ユーザーは従来の投資信託より安く投資をすることができるようになります。

既に、TokenSetsではアンダーセットマネジメントの取引量が300億円くらいなので、それ以上の規模を目指せると思っています。

DeFiが普及するために必要なこと

加藤:xWINの話題から外れますが、今のDeFiは暗号資産の利用に長けたユーザーだけが使っているのが実態で、最終的に普及するにはやはり大衆に広まっていく必要があると思います。DeFiプロジェクトをやっている身として、DeFiが普及するためには何が必要だと思いますか?

荒澤:暗号資産をしっかり理解し、運用できるミドルクラスの人にきちんとした情報を届ける。初心者にも情報を届けるということです。

加藤:多くの投資家が価格しか見ないですし、不思議なことにこの界隈は価格しか見ない人はお金を失うものですね。

荒澤:そうなんですよね。ですので、弁護士や税理士、暗号資産の専門家とコラボして、世界の情報を英語や日本語で発信していきたいですね。

加藤:とにかく正しい情報と教育が大事ということですね。

荒澤:間違いないです。

プロジェクトを通して実現したいこと

加藤:もう最後になりますが、xWINを通して何を実現したいですか?

荒澤:世の中を幸せにしたいです。次の世界に残せるものを届けていきたいです。あと、ビットコインが環境に悪影響を与えている状況を変えたいですね。

加藤:ビットコインはSDGs的に見ると、環境への負荷が大きすぎますね。いずれにせよ、最終的にSDGsに通じているということですね。

荒澤:あと、個人的には日本人が英語を使ってどんどんグローバルで勝負をしていく世界になるようにしたいですね。僕は、英語の自信はありませんが、率先垂範してやっていきます。見ていてください。

加藤:英語に関しては、私には耳が痛い話です。では、最後に一言お願いします。

荒澤:今後、別事業でブロックチェーン関連の新しい事業を数社立ち上げていきます。基本的には海外に子会社を作って進めていきます。実需が伴うコミュニティー運営をして、ピーター・ドラッカーが言っている「企業は、世の中の人のために、貢献すること」ということを実現していきたいです。僕の想いというのは、謙虚に、感謝を忘れずにということです。昔の野球部の監督に謙虚に我慢強くひたむきに、感謝を忘れずに生きろ、おかげ様の気持ちが大事と教えてもらっていました。それを追求していきたいですね。それだけです。本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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