Sonicの概要
Sonicは、Solanaブロックチェーン上でゲーム用のロールアップを展開するためのプラットフォームです。各ロールアップは、特定のゲーム専用にしたり、複数のタイトルで共有したりすることができます。
Solanaブロックチェーンは高いスループットと低いガス料金で知られており、近年で急激にエコシステムを拡大しています。dAppsの数はより増えており、プロジェクトによる控えめな見積もりでは2026年までに1日40億件のトランザクションに達すると見込まれています。Solanaは、4,000TPSを超えるとトランザクションの成功率が70~85%程度に留まることから、今後の数年間でより深刻なパフォーマンス問題が発生すると考えられています。また、これから次々にdAppsが登場することで、小規模ゲームの大量出現や単一の大規模ゲームの登場により、全体のパフォーマンスに影響を及ぼすことが予想されています。
Sonicは、このようなSolanaが将来的に見舞われるであろうパフォーマンス問題に対処するために開発されました。HyperGridと呼ばれるレイヤー2の並列処理のフレームワークにより、1グリッド(個々のレイヤー2)あたり50,000TPSの処理が可能で、かつメインネットより10倍高速なレスポンスを提供します。また、仮想マシンに依存しなくてもよい環境により、ユーザーには快適なゲーム体験を、開発者には柔軟な開発体験を提供します。
Sonicのアーキテクチャ概要
Sonicでは、HyperGrid共有シーケンサーネットワーク(HSSN)と呼ばれる共有シーケンサーネットワークが用意され、ロールアップであるGridはHSSNのバリデーターによってトランザクションが処理されます。HSSNでは、独自トークンではなく、$SOLをブリッジした$hSOLがネイティブトークンとして利用されます。
各Gridでは、SVM互換かEVM互換のプログラムを実行することができます。EVM互換のプログラムは、HyperGridインタープリタによって最終的にGrid上のSVMで実行されます。システム上は立ち上げられるGridの数には制限がなく、事実上Solanaを無限に拡張できるとみなすことができます。
それぞれのGridで処理されたトランザクション結果は、最終的にHyperGridを通してロールアップされ、Solanaのベースレイヤーに書き込まれます。ロールアップは、初期段階はOptimistic Rollup方式が採用され、最終的にzkRollupが採用されます。zkRollupでは、zk-CoprosessorノードとしてLight Protocolもしくは、Solana zkプリミティブによって提供されるzk回路が利用される予定です。
また、このアーキテクチャでは Grid<>Grid もしくは Grid<>Solana の相互運用性が確保されり、シームレスな資産の移動やアプリケーション連携ができるようになっています。ユーザーは、あたかも単一のシステムを操作しているな感覚で、相互運用性の恩恵を受けることができます。
Sonicのトークン
2024年9月12日時点、Sonicのトークンに関する情報は公開されていません。