Saga(サーガ)は、ノーベル経済学の受賞者らをはじめ、グローバル金融のリーダーたちが作成に関わっているステーブルコインです。
他のステーブルコインと異なり、いくつか異なる特徴を持つので、その内容を紹介していきます。
Saga 概要
Introduction to Saga Currency (SGA) from Saga on Vimeo.
Saga(サーガ)は、スイスに拠点を置くSaga財団により発行されるステーブルコインです。諮問委員会に、ノーベル経済学賞の受賞者のMyron Scholesやシカゴマーカンタイル取引所(CME)の前会長のLeo Melamedなど、グローバル金融における有名人が参加しています。
SagaのトークンSGAは、特定の法定通貨に連動せず、通貨バスケットに対して連動するようになっています。これは、FacebookのLibraが目指している方式と類似しています。
また、他のステーブルコインと異なり、法定通貨担保型と無担保型のハイブリッド方式を採用しています。長期的な価格変動を許容し、Sagaの経済規模が大きくなるにつれて準備金の割合を減らしていきます。
Sagaの特徴
メンバーがグローバル金融の有名人で構成
Sagaに関わるプロジェクトメンバーは、グローバル金融に精通した人で構成されています。特に諮問委員会には、経済界の有名人が加入しています。ここでは、諮問委員会の代表的なメンバーを紹介します。
- Jacob A. Frenkel, PhD:JPモルガン・チェース・インターナショナルの会長、G30の理事会会長、イスラエル中央銀行の前総裁
- Prof. Myron Scholes:ノーベル経済学賞受賞、ブラック・ショールズ・モデルの考案者
- Leo Melamed:金融先物取引の考案者(CME FX, 金利先物, 株式指数先物)、シカゴ取引所の前会長
- Prof. Dan Galai:ヘブライ大学経営学部の財務・銀行部門名誉教授、VIX指数の考案者
- Eyal Hertzog:Bancorの共同創業者
準備金は通貨バスケットで構成
Sagaの準備金は通貨バスケットで構成されています。その構成は、国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)がもとになっています。構成割合は、米ドルが最も大きく、次いでユーロ、人民元となっています。
通貨バスケットにより、それぞれの通貨の影響を打ち消すことができるため、全体で安定するメリットがあります。

Sagaの準備金の構成
長期的な価格変動を許容
法定通貨担保型と無担保型のハイブリッドで、長期的な価格変動を許容している点が他のステーブルコインと大きな違いになります。
まだSagaの経済規模が小さい場合は、市場参加者が少ないためSGAトークンの価格変動が大きくなる可能性があります。そのため、準備金率を高めSGAの価格変動を抑制するようにします。しかし、経済規模が大きくなると、市場参加者が増えSGAの価格変動は小さくなるため、準備金率を減らしていきます。
経済規模が最も小さい場合は、準備金率は100%となるため法定通貨担保型のステーブルコインと同等になります。しかし、経済規模が大きくなっていくと、準備金率が減っていくため、無担保型のステーブルコインになります。
また、設計上は経済規模が大きくなるにつれてSGAの価格変動は増えていくようになっています。経済規模が1000万ドルのときは、準備金率が100%でSGAの価格は1.40ドルに、経済規模が3兆ドルのときは、準備金率が11.12%でSGAの価格は500ドルになります。

経済規模とSGA価格、準備金率との関係
複数の入手手段
SagaのトークンSGAは、複数の手段で入手することができます。
ETHでSGAを買う
この方法では、SagaのスマートコントラクトにETHを送金します。利用者にはその時点のレートに応じたSGAが送り返されます。
注意点として、スマートコントラクトへの送金であるものの、KYCが必要になり、購入は10万ドルまでに制限されます。それ以上は、応相談になります。
コントラクトアドレス:0xed0849bf46cfb9845a2d900a0a4e593f2dd3673c
法定通貨でSGAを買う
この方法では、Wire Transferやクレジットカード決済でSGAを入手します。
取引所を利用する
以下の取引所でSGAを取引することができます。
- Liquid (SGA/USD, SGA/BTC, SGA/ETH) ※日本居住者は利用不可
- Bithumb Global (SGA/USDT, SGA/BTC, SGA/ETH)
Sagaに関する情報
公式情報
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