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海外取引所で目にする仮想通貨USDTとは

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海外取引所を使う場合、日本の銀行口座からの入金には対応していないため、基本的には何らかの仮想通貨と基軸となる仮想通貨を用いることになります。多くの取引所では、Bitcoin(BTC)やEthereum(ETH)を採用していますが、USDTという仮想通貨も採用されています。

USDTはUSドルと連動する

[the_ad id=”7860″]USDTの正式名称はTetherになります。USDTがどんなものか理解するには以下のチャートを見るのが手っ取り早いでしょう。

このチャートはUSDTとUSドルの直近1年(2017年1月21日から2018年1月21日)の値動きを示したものになります。多少の上下はあるものの、1UDT≒1USDとなっているのです。つまり、USDTはUSドルと連動しているのです。

Tether(USDT) 2017/01/21から2018/01/21までの値動き

どうしてこのような連動が可能になるかというと、それはUSDTの発行のされ方にあります。

USDTはTether社により発行されています。Tether社にUSドルを預けると、預けた分だけUSDTが発行されます。これによりUSDTとUSドルの価値がほぼ等価に保たれるのです。

USDTを持つことのリスク

USDTはTether社にUSドルを預けることで発行されるため、USDTの発行の権限はすべてTether社に集中しています。

つまり、Tether社がなくなってしまうとUSDTのUSドル連動ができなくなり、その価値を失ってしまいます。Tether社の倒産リスクがUSDTを持つことのリスクにつながるのです。

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USDTの特性を活かした活用方法

前述の通り、USDTはUSドルと連動することが判りました。USDTとUSドルの誤差はせいぜい5%程度になります。これは他の仮想通貨と比べると、極めて値動きが小さいと言えます。

この特性を利用して、海外取引所において現金のような位置づけでUSDTを利用することができます。株でいうキャッシュポジションに相当する使い方になります。

USDTの活用例

  • 手持ちの仮想通貨が値上がりしてきたので、利益確定目的でUSDTに替えた。
  • 手持ちの仮想通貨が下落してきたので、損切り目的でUSDTに替えた。
  • 狙っている仮想通貨の値動きが激しすぎて購入しづらい局面なので、あとですぐに購入できるようにUSDTを用意した。

ユーロに連動するEURTや日本円に連動するJPYTが登場予定

Tether社は現在はUSドルと連動するUSDTのみを発行していますが、将来的にユーロに連動するEURTや日本円に連動するJPYTも発行する予定であることを、公式ページのFAQsで述べています。該当する部分を抜粋しました。

What real-world currencies does Tether support?

Tether initially supports US Dollars (USD), Euros (EUR), and soon Japanese Yen (JPY). Represented by ?, tether platform currencies are denoted as USD?, EUR?, and JPY?.

EURTについては、2018年1月5日よりEthereumプラットフォームを通じてERC20トークンで発行が始まっています。コントラクトアドレスにイーサリアムを送金することにより、EURTを手に入れることができます。EURTの入手についての詳細は、Tether社のアナウンス「USD? and EUR? now supported on Ethereum」をご覧ください。

EURTの入手にはERC20に対応したEthereumウォレットが必要になります。ウォレットの条件については「ICOに参加する際に必要なEthereumウォレットのMUST条件」に記載しているので、詳しくはこちらをご覧ください。間違って取引所のウォレットから送金でもしてしまうと痛い目に遭います。

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USDTを基軸に売買できる主要な海外取引所

USDTを通貨ペアとして売買できる主要な海外取引所は、以下の通りです。

USDTに関する情報

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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