私のEthereumウォレットに見知らぬトークンがエアドロップされていました。
Universal Bonus Token (UBT)というトークンになります。
おそらく私と同じように勝手にエアドロップされた方は少なくないかと思いますので、このトークンがどのようなものか調べてみました。
自分でも全くエアドロップ申請をした覚えがなく、トークン名に宣伝のためのTelegramアドレスがくっ付いていました。
Telegramにアクセスしてみると、Bubbletone ICO Telegramというグループでした。
何となくふざけた感じのスタンプが使われています。

Bubbletone ICO Telegram
やはりどうしてUBTが配布されたか気になるものです。
当然私と同じ疑問を持つ方から質問が来ており、
日本語訳:システムによりランダムに選択され、10UBTを受け取ることができました。もし、詳細な情報が欲しければプライベートメッセージをください。
というメッセージが返されていました。
そもそも、UBTを送りつけてきたBubbletoneとはいったい何なのでしょうか?
Bubbletoneとは?
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BubbletoneのICOは、通信業界で20年の歴史があるロシアのモバイルオペレーターのAllo Incognito社が実施しており、決して新興の実績がない企業が夢物語を描いているICOではありません。
スパム的な宣伝をする割には、ICO Benchで4.4という高い評価を取っています。
皆さんは、自分の持っているスマートフォンを海外旅行にそのまま持っていったとき、現地SIMを刺さずに使ってびっくりした経験はないでしょうか?
私は香港旅行に行った時に、ソフトバンクに1日3,000円のデータ定額料を払ったことがあります。SIMロックされていた端末なので、現地SIMは使えなかったからしょうがないとはいえ、数日の滞在でも高い経費となりました。
このような背景は、海外に行った時に「ローミング」と呼ばれる機能が動作するからです。ローミングを行うと、ソフトバンクの契約のままでも海外の現地提携業者の通信網を利用することができます。その代わり後日高額な接続料を請求されることになります。これはドコモやauも一緒になります。
Bubbletoneでは、ブロックチェーン技術を使い、SIMカードを変更することなく、現地の安い通話料金で通話やデータを使用できるようになるようになります。
さらには、Bubletoneのオペレーターはどこでも世界の通信市場に直接アクセスすることができるようになります。
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Bubbletoneを使うとこんな良いことが
Bubbletoneを使うと得をする人たちがいます。それが旅行者とオペレーター&サービスプロバイダー(通信事業者)になります。
旅行者にとってのお得なこと
Bubbletoneを使うと、旅行者にとってはこんなにお得なことがあります。
- 現地の通信事業者に直接接続し、現地価格で世界中で通話やデータ通信を利用できる。
- SIMカードや電話番号を変更する必要がない。
- 次世代型メッセンジャーツールを使える。
現地価格で通話やデータ通信ができることがどれだけすごいのか、ローミングした場合の料金体系を見てみましょう。例は、ドコモの場合です。
アメリカ本土にいる場合:
- 通話料金:【発信】アメリカ国内 125円/分 日本向け:140円/分 【着信】175円/分
- SMS送信:100円/1通
- データ通信:2,980円/日
中国本土にいる場合:
- 通話料金:【発信】中国国内 75円/分 日本向け:175円/分 【着信】145円/分
- SMS送信:100円/1通
- データ通信:2,980円/日
いずれも発信の料金が高い上に、さらに着信まで料金が取られます。SMSに至っては、一昔前の出会い系サイトのような課金体系です。
データ通信も、日本国内では月額で払う料金と同額程度が、1日単位で課金されてしまいます。
これだと誰も幸せになりません・・・
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オペレーター&サービスプロバイダー
- 複雑なネットワークを統合せずに、どのサービスプロバイダーでも全世界に展開することができる。
- 新規顧客を獲得するために国際通信市場にアクセスできる。
- 付加価値の高いサービスを提供することによる収益増加。
このメリットはサービスプロバイダーにとっては朗報です。
今や先進国は自国の利用者数が伸びる見込みは少なく、既にあるパイの奪い合いになっています。
その結果、ソフトバンクのスーパーフライデーに代表される、誰が得しているかわからないサービスで利用者の囲い込みが行われています。
利用者の本音は、そんなことをするのであれば通信料金を下げて欲しいと思っている方が多数なのではないでしょうか。本来のサービスプロバイダーは、通信の品質やそれに関わるサービスを向上させていくべきです。
Bubbletoneでは、新たな顧客を積極的にとることができるため、サービスプロバイダーのキャッシュポイントが増えることにつながります。もちろん、無駄な接続料を払う必要がなくなるため、コストカットにもつながります。
そして、本来の通信という軸に立ち返ったサービスを提供することで品質向上を望むことができます。
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どうやって実現する?
これらのお得なことを実現するのにはブロックチェーン技術が使われます。
公式ページの図が見づらかったため、こちらで仕組みを説明したものを整形しました。
それでもわかりにくいと思います。
ざっくりと説明すると、
- 通信事業者がブロックチェーンに独自の料金プランをブロックチェーン上に登録しておく
- 加入者が海外でモバイルサービスを使うリクエストを送ると、スマートコントラクトで登録した料金プランと自動契約を行い、現地と同等のサービスが提供される。(ホームオペレーター経由で)
という仕組みになります。
Bubbletoneのアプリ
Bubbletoneではサービスを強化するためのアプリを使うことができます。
機能は以下の通りになります。
- 世界中の利用者と地元のネットワークオペレーターをつなげるマーケットプレイス
- 海外旅行中も自国の電話番号を保持
- ビデオ会議と音声通話
- 未来のSMS ? SMSに日付とテキストを送信
- バーニングメッセージ
- 違う国でも自国の番号を購入、維持して使うことができる
- 100以上の他のコミュニケーション機能
実際のアプリは既にベータ版で提供されています。(iOS, Android)
実際に入れてみたところ、正直なところ他の音声通話アプリと大きな優位性があるというものではありませんでした。
しかしながら、通話録音機能がついていたりと、スマホに最初からついてくる通話あrプリと比べると断然に便利なことには変わりありません。
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Bubbletoneで利用するUMTトークン
Bubbletoneでは、UMTトークンを使用します。
UMTトークンを使う
Bubbletoneでは、UMTトークンの用途は非常に限られています。
- 海外事業者を利用するためのスマートコントラクト
- テレコムサービスの支払い
これだけです!
UTMトークンを獲得する
Bubbletoneでは、マイナーが存在しています。マイナーはビットコインのハッシュ値を探す単純な処理を行うわけではなく、コミュニケーションサービスやその他オンラインサービスのためのトランザクションを処理すると、報酬としてUMTトークンを受け取ることができるようになっています。
スーパーノード(100万UMTの預け入れ)や、スーパーノードのトランザクションを処理するミニノード(1,000UMTの預け入れ)をすることにより、トランザクションを処理することができます。
Bubbletoneでは、コンセンサスアルゴリズムとしてProof of Importance(PoI)を使用します。これはXEMにも使われているアルゴリズムで、預け入れ額とトランザクション処理数が多ければ多いほど、得られるUMTが増えるような設計になっています。
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ロードマップ
Bubbletoneでは、以下のロードマップでプロジェクトを進めていきます。
- 2018年Q1:スマートコントラクトの初期バージョンをリリース。
- 2018年Q2:携帯通信事業者とサービスプロバイダーの統合に向けたWeb-APIの提供。
- 2018年Q3:国際電気通信連合によるグローバル携帯プロファイルの承認。
- 2018年Q4:BubbleToneブロックチェーンエコシステムに接続する移動体通信事業者およびサービスプロバイダーのリストを拡大。
- 2019年Q1-Q4:グローバル携帯プロファイルを活性化するために世界中の移動体通信事業者と契約を締結。
ICOに参加するためには
ICOに参加するためには、Bubbletoneのページで参加登録を行います。
2018年4月26日時点では、プレICOが終わりメインICOになっています。
- ICO期間:2018年3月20日19時00分 – 5月20日9時59分 (日本時間)
- トークン名:Universal Mobile Token
- シンボル:UMT
- 発行枚数:1,000,000,000 UMT (うち販売枚数 500,000,000 UMT)
- ソフトキャップ:なし
- ハードキャップ:15,000,000 USD
- 支払い可能通貨:ETH, BTC (BTCはETHに換算)
- レート:1 ETH = 4,000 UMT
- 売れ残りが出た場合の対応:不明
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Bubbletoneに関する情報
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