プロジェクト解説取引所

arbitex:投資家利益を最大限保護するためのアービトラージ取引所

プロジェクト解説
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世界のブロックチェーンプロジェクトの中で、この瞬間でICOをしているものは1000以上あり、特に仮想通貨取引所は激戦分野です。その多くが差別化できておらず、結局はユーザに使われずに終わってしまいます。

arbitexは、そのような分野でもしっかりと差別化できている取引所を目指しています。これから、arbitexがどのような差別化ができているかを紹介していきます。

補足ですが、arbitexは取引所分野の中でもホワイトペーパーの出来が良く、筆者は個人的に評価しています。

arbitexとは

arbitexとは、マルタに本社を置くarbitex Limitedが運営する取引所です。

高機能プラグインによる進化する取引所で、将来において、ユーザーが求めるあらゆる仮想通貨のために必要な機能がプラグインとして追加されていきます。

今までの仮想通貨取引所は、単なる仮想通貨売買のプラットフォームとして存在しているものが殆どでした。法定通貨が扱えないため、BTCやETHやUSDTを入金して取引を行い、ユーザから見た差別点はせいぜい上場する仮想通貨の種類くらいでした。

そもそものarbitexは「自分たちがこういうのが欲しい、こんなのがあったら面白い」という経緯から作られました。つまり、arbitexは今まで仮想通貨取引所に不満を持っていた利用者層の需要も取り込めるほどに間口が広いものを目指しているということです。

arbitexのサービスには、取り扱う仮想通貨の最新情報の提供や、ICO/TGEのワンストップサービス、レンディングサービスなどがあります。まだこれらのサービスは、個別のプロジェクトそれぞれサービスを提供することがほとんどでしたが、arbitexではそれらをオールインワンで提供します。

それではこれからarbitexの特長を個別に見ていきます。

arbitexの特長

仮想通貨の最新情報を提供

仮想通貨の世界は秒進日歩です。他の産業の7倍の速度で進んでいると言われています。

そのような状況で特に必要とされるのが最新情報です。

仮想通貨の世界の先に目を向けると、株式市場や外貨FXの世界では、証券会社が必ずその銘柄に関連するニュースを配信しています。

一方、仮想通貨の世界では、最新情報の提供というのは至極当たり前に見えますが、実態はせいぜいハードフォークに対するアナウンスであったりと、未だにその仮想通貨銘柄に関するニュースを積極的に取り上げているところが少ないのが現状です。

arbitexでは、株式や外貨FXで当たり前であったことを実現していきます。

arbitexで提供される仮想通貨の最新情報

arbitexで提供される仮想通貨の最新情報(ETHの例)

ICO/TGEのワンストップサービスを提供

ICOに参加した方であれば、経験があるかもしれませんが、資金集めだけしてそのままプロダクトがリリースされず放置されている場合が数多くあります。

このような状況で一番損をするのはICO/TGEに参加した投資家です。なぜならプロジェクトに資金を持ち逃げされるからです。そのため、arbitexではICO/TGEのワンストップサービスを展開します。

このプラットフォームでは、資金調達をするプロジェクトと、資金提供をする投資家の間にarbitexが入ります。arbitexは投資家から集めた資金をいったん保留し、プロジェクトの進捗に応じて資金をプロジェト側に解放していきます。最悪プロジェクトがとん挫したとしても、投資家の資金はすべてなくなるということがなく、一部が返金されます。

また、arbitexのICO/TGEプラットフォームを採用することで、プロジェクト側はプラットフォームを用意するコストを削減できるというメリットがあります。

プロジェクトから見ると、arbitexのものではなく自前のものを用意することもできます。それを使えば、プロジェクトは資金を最初から全額自分たちの手元に置くことができます。しかし、敢えてarbitexが提供するプラットフォームを利用することで、自分たちがプロジェクトをやり遂げるということへのコミットを投資家にアピールすることができ、投資家を安心させることもできるため、より多くの資金が集まることが期待されます。

また、上場後でもプロジェクトがロードマップを守っていない場合はその旨を掲載し、投資家にきちんと告知をしていく方針を採っています。

arbitexのICO/TGE

図の数字の解説:

  1. 参加者はKYCをするとICOに参加できます。
  2. 投資家はETHなどの通貨でICOに参加できますが、送金先はarbitexになります。
  3. ICOが失敗に終わった場合には返金されます。
  4. ICOに参加するとウォレットにロックアップされた状態でトークンが配布されます。
  5. 上場が確定するとトークンのロックアップが解除されます。
  6. ABITトークホルダーは、ICOプロジェクトによってはトークンがエアドロップされます。

レンディングサービスを提供

arbitexでは仮想通貨を担保にしたレンディングサービス(融資)を提供します。

仮想通貨担保型のレンディングサービスは最近急激に増えていますが、特にarbitexの利用者にとっては、このサービスの恩恵を大きく受けます。それが税金の問題です。

とりわけ日本に関しては、仮想通貨から仮想通貨への交換も、その時点の含み益を利益確定とみなされ課税されてしまいます(2018年12月時点の税制)。問題なのは、仮想通貨から仮想通貨への交換だと、手元に現金がないにも関わらず課税扱いになるため、どこからか納税のための現金を用意しなければならなくなります。

これはICO/TGEに参加する場合も同じで、ETH支払いで何らかのICOに参加する場合も、別の仮想通貨に交換したとみなされ課税対象になってしまいます。

その問題を解決するのがarbitexが提供するレンディングサービスになります。レンディングサービスの場合は、自分が保有している仮想通貨を担保にして仮想通貨を借りてくるため、ICO/TGEに参加するために既に持っている仮想通貨を利益確定したり別の仮想通貨に交換する必要がなくなります。つまり、税金が発生しないということになります。

あとは、借りてきた仮想通貨でICO/TGEに参加すれば法律を犯すことなく、税金リスクを背負わずに済みます。

arbitexのレンディングサービス

arbitexのレンディングサービス

OTC取引で仮想通貨を売買することができる

仮想通貨を手に入れる手段は、一般的に取引所で売買することがありますが、そのほかにユーザ同士で現金と仮想通貨を物々交換のように取引するOTC取引があります。特に大口投資家は、取引内容が取引所の板に出るのを嫌がるために、このような取引を好むといわれています。

しかしOTC取引の大きな問題が1つあります。それが持ち逃げリスクになります。現金を先に受け取って仮想通貨を渡さない、その逆もあり得ます。

そこでarbitexで提供するのがエスクロー機能になります。エスクロー機能でarbitex側に一時的に資金を保留することにより、持ち逃げリスクを回避することができます。

arbitexのOTC取引

arbitexのOTC取引

アービトラージ機能が提供される

arbitexのそもそもの名前の由来はアービトラージから来ています。

アービトラージは日本語で裁定取引といい、異なる取引所の価格差を利用します。例えばビットコイン価格が安い取引所で仕入れ、それを高い取引所で売ればその差額が儲かります。

アービトラージは広く知られているものの、それを取引所自らが提供している例はそれほど多くありません。

arbitexのアービトラージでは、各仮想通貨取引所の仮想通貨の価格をモニタリングし、アービトラージの機会の発生確率分布を集計します。その発生確率分布から最適な収益ターゲットを算出し、その結果に基づいてアービトラージを行うことができます。

arbitexでは、アービトラージのためにBittrex、Poloniex、HitBTC、BlueTrade、QuadrigaCXなど、世界の主要取引所との接続を予定しています。

ちなみに、アービトラージをしている方であれば、以前よりもアービトラージの収益が悪化していることを感じている方が多いことでしょう。それはarbitex側も同様に認識しており、arbitexが他の取引所と接続して取引できる利点を活かし、別の新しい取引形態も用意しているとのことです。

arbitexのアービトラージ

arbitexのアービトラージ

arbitexの取引所トークン

取引所において、一番気になるポイントは取引所トークンになることでしょう。

arbitexでは取引所トークンとしてABITを利用します。ABITを保有する場合の特典は、以下の3つになります。

取引所トークンの保有特典

取引手数料の割引

ABITで手数料を支払うことで、割引を受けることができます。割引率は年を経ることに下がっていきます。

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目以降
割引率 50% 25% 12.5% 6.75% 割引なし

エアドロップを受けられる

ABITを保有していると、ICO/TGEプラットフォームに掲載されているプロジェクトのトークンをエアドロップで貰うことができます。

トークンの買戻しがある

ABITでは、トークンの買戻しを実施します。トークンを買戻しすることで、市場に流通しているABITの数が減るため、ABITのトークン価格は上がっていくことが見込まれます。これは実質的な配当に当たります。

買戻しは四半期ごとに行われ、arbitexの利益の20%を使ってABITの買戻しを行います。買戻しは、ABITの発行数が半減するまで行われます。

取引所トークンのスペック

arbitexでは法律を考慮して、トークンセール実施時には譲渡不可のuEXCTというチケットを発行し、その後ハードフォークもしくはエアドロップさせ、uEXCT保有者にABITトークを配布します。

ABITトークのスペックは、以下の通りになります。

  • トークンシンボル:ABIT
  • プラットフォーム:Ethereum
  • トークン規格:ERC20
  • 発行数量:500,000,000 ABIT

トークンセール情報

2018年12月24日現在、arbitexはプレセールを行っています。現在予定されているセールは、以下の通りになります。

  • セール期間
    • プレセール:2018年11月-
    • クラウドセール第1段階:2019年3月-
    • クラウドセール第2段階:2019年5月-
  • 販売レート
    • プレセール:1 uEXCT = 0.1 USD (+50%ボーナス)
    • クラウドセール第1段階:1 uEXCT = 0.1 USD (+30%ボーナス)
    • クラウドセール第2段階:1 uEXCT = 0.1 USD (+10%ボーナス)

arbitexでは、ICOでuEXCTという譲渡不可のトークンを発行し、その後ABITという取引所トークンへのハードフォークを予定しています。

  • トークン正式名称 : arbitex IOU UNIT
  • トークンシンボル:uEXCT
  • トークン単位: uEXCT (1uEXCT = 10EXCT)
  • 発行数量:1,000,000,000 uEXCT
  • 販売数量:500,000,000 uEXCT

ロードマップ

  • 2018年05月:arbitexの開発開始
  • 2018年09月:プライベートセール
  • 2018年11月:プレセール
  • 2019年03月:クラウドセール第1段階
  • 2019年04月:arbitex取引所の稼働開始
  • 2019年05月:クラウドセール第2段階
  • 2019年2Q:ウォレットの開発開始
  • 2019年3Q:分散型取引所(DEX)開発開始
  • 2019年4Q:ウォレットのリリース
  • 2020年:分散型取引所(DEX)に移行

arbitexに関する情報

 

 

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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