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JAPAN BLOCKCHAIN CONFERENCE 2019 YOKOHAMA レポート 1日目

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2019年1月30-31日に、パシフィコ横浜にて「JAPAN BLOCKCHAIN CONFERENCE 2019 YOKOHAMA」が開催されました。

日本最大級のブロックチェーンカンファレンスだけあり、百花繚乱の企業やプロジェクトがそろいました。

本レポートでは、1日目に筆者が取材したところを紹介します。

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Cosplay Token

以前から当メディアのカンファレンスレポートで取り上げているCosplay Token(コスプレトークン)は、今まで難しかったコスプレイヤーのマネタイズを実現し、コスプレ関係者のレーティングを明確化することで、健全なコスプレエコシステムの構築を目指すプロジェクトです。

既にCure WorldCosplayと呼ばれるコスプレイヤーのためのサービスを展開し、世界中から72万人のユーザ登録があります。ここにトークンエコノミーを組み込んでいきます。

Cosplay Tokenのプラットフォームでは、コスプレイヤーは自分のオリジナルのトークンを発行し、それをファンに買ってもらうことで自身の活動をマネタイズします。そしてオリジナルトークンを払ってくれるファンに対し特別なサービスを提供します。

2019年1月時点で、ウォレットシステムの作成が完了し、現在はユーザインターフェスやユーザエクスペリエンスに関する内容を詰めています。コスプレプラットフォームという性質上、コスプレイヤーや仮想通貨初心者が使いやすいものを目指しているといいます。

既にオリジナルトークンを提供する海外の有名コスプレイヤーとの提携が決まってます。例えば、中国のシーユーはWeiboで96万人のフォロワーがいて、イーシス・ヴァソンセロスはFacebookに300万人のフォロワーがいるそうです。

写真にうつっている担当者は中川大輔氏で、12月にBS11「真相解説!仮想通貨ニュース!」に出演しました。見覚えのある方も多いかもしれません。

Cosplay Tokenの展示ブース

Cosplay Tokenの展示ブース

中川氏が映った番組関係者のコイナー野村氏が、快く写真撮影に応じてくれました。

「真相解説!仮想通貨ニュース!」のコイナー野村さん

「真相解説!仮想通貨ニュース!」のコイナー野村さん

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DECOIN

DECOIN(ディーコイン)は、利益を利用者にシェアする手数料還元型の取引所です。

DECOINでは、その取引所トークンの所有者に年利6.2%を配当します。配当の原資は、取引所の手数料収入やアービトラージによる収益になります。また、アービトラージのシステムを顧客向けにも開放する見込みです。

DECOINでは、8つのプロジェクトと提携して、互いにトークンを持ち合い、トークン価格をコントロールしていく試みをします。

DECOIN自体はシンガポールの取引所で、軍需産業が盛んであるイスラエルのセキュリティ企業の技術を採用しています。また、10か国で24時間365日の電話サポート体制を敷き、グローバルで強いサポート体制の確立を目指します。

DECOINの展示ブース

DECOINの展示ブース

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PumaPay

PumaPay(プーマペイ)は、今までのプッシュ型決済(自分から送金)のみが可能だった仮想通貨に、プル型決済(引き落とし)を加え、多種多様な仮想通貨の支払い方法を提供していく決済プラットフォームです。

PumaPayは、直近1週間で新たなロードマップを発表しました。これは、2018年12月のPumaPayのミートアップで今後の構想として語られていたものが正式発表されたものとなります。

新たなロードマップでは、ビジネスコンソールと処理レイヤー、決済レイヤーを発表しました。

ビジネスコンソールを使うことで、今まで店舗側にサーバが必要だった環境をサーバレスにすることができ、事業者のPumaPay導入ハードルを一気に下げることができます。

決済レイヤーでは、PumaPayのPMAトークンをProof of Stake(PoS)に対応させ、ネットワーク上に処理ノードを分散させることにより、決済処理をより分散化させます。

最後の決済レイヤーが、消費者や店舗の恩恵が一番大きいものになります。顧客のあらゆる種類の仮想通貨の支払いを受けながら、店舗側はそれを法定通貨で直接受け取ることができるようになります。顧客の支払いと店舗の間には決済レイヤーが使われ、その間にはPuaPayのPMAトークンの変換処理が入ります。PMAトークンがブリッジ通貨のような役割を果たすようになります。

これらにより、ますますシンプルで使いやすいエンドツーエンドの決済実現を目指していきます。

PumaPayの展示ブース

PumaPayの展示ブース

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Jasmy

日本国内で期待のブロックチェーンプロジェクトといえば、現時点でJasmyをあげる人は少なくないかもしれません。

Jasmyは、個人情報を自分の手に取り戻すためのIoT向けのブロックチェーンプラットフォームです。企業が蓄積する個人情報は増加していく一方で、個人情報を集めすぎることがリスクとなっています。また、GAFAが個人情報を集めて売っているといいます。Jasmyでは、個人情報の管理権限を個人に委ねることで、これらのリスクを排除します。

Jasmyでは、IoT機器から受けるデータがJasmyプラットフォームに蓄積され、そのデータを使うときにデータの利用可否をユーザ自身が決めることができます。利用を許可すると、個人はその見返りとしてトークンを得ることができます。

このようなプラットフォームは利用する企業が増えていことが重要なので、Jasmyではアサヒビールや積水化学、株式会社VAIOなどとコンソーシアムを作り、Jasmyプラットフォームと接続するモジュールを開発して採用企業を広げていきます。

Jasmyの展示ブース

Jasmyの展示ブース

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Jasmyプラットフォームと接続するIoTモジュール

Jasmyプラットフォームと接続するIoTモジュール

NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズは、Ethereumを使った自社のブロックチェーンソリューションを参考出展していました。

参考出展では、対面販売における偽造品や盗難品の売買防止の仕組みにブロックチェーンを利用するユースケースが展示されていました。

正規代理店が製品の所有者とシリアルナンバーをブロックチェーンに登録し、購入者が製品譲渡で所有権を移転した後、ブロックチェーンのデータを参照することにより渡った製品が盗品か否かを判断することができるようになります。

NTTコミュニケーションズの展示ブース

NTTコミュニケーションズの展示ブース

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SIRIN LABS

1月29日に記者発表会ミートアップを行ったSIRIN LABSは、カンファレンス当日から発売開始となった高セキュアなスマートフォンFINNEY(フィニー)の販売と展示を行っていました。人々からのFINNEYスマートフォンの関心は高いようで、展示ブースには常に多くの人がいました。

FINNEYスマートフォンは、AndroidベースのSIRIN OSを搭載し、端末本体にコールドウォレットを内蔵しています。

コールドウォレットはAndroidから切り離され、独自のディスプレイを備えています。これにより、キーロガーやスクリーンショットを取得されることによるハッキングが起き、ウォレットのパスワードが不正取得されるリスクを排除できます。

しかも、従来のコールドウォレット以上にシームレスな仮想通貨決済ができるようになるため、使い勝手はかなり快適だといいます。

また、ウォレット内にBancorプロトコルを利用したトークン交換機能が内蔵されており、ウォレットから仮想通貨を送金することなく、決済に必要なトークンを安全に調達することができるようになります。

このほか、エデュケーションセンターを搭載し、ユーザは2-3分のプロジェクトビデオを閲覧し、最後にそのクイズに答えることで10-20ドル相当のトークンをもらうことができます。このトークンはコールドウォレットに保管され、トークン交換機能によってビットコインなどに交換することができます。

SIRIN LABSの展示ブース

SIRIN LABSの展示ブース

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Five Colors Coin

Five Colors Coinはオンラインゲーミングとカジュアルeスポーツためのプラットフォームです。プラットフォームにおける支払いに、FCCトークンを利用します。

プラットフォームにはMIKADO GAMESからゲームが提供されます。MIKADO GAMESは、スキルゲームにおいてGLI認証を受けるノウハウを有している唯一のゲーム開発会社です。GLI認証を受けることで、ゲーム自体が勝率のチートをしていないことの証明となります。

Five Colors Coinは今までICOなしで開発を進め、既にBitOnBayでトークンが取引可能になっていました。これから2/1-2/28にかけて、CoinBeneでIEO(Initial Exchange Offering)を使った資金調達が行われます。そして4月にeスポーツのゲームサイトを公開する予定です。

これからは、Five Colors Coinはインフルエンサーと提携して世界的にマーケティングを行い、多くの人に遊んでもらえるプラットフォームを目指していきます。

Five Colors Coinの展示ブース

Five Colors Coinの展示ブース

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EMURGO

EMURGO(エマーゴ)のブースでは、ブロックチェーンプラットフォームCardano(カルダノ)を発展させるための自社の取り組みを展示していました。

Cardanoは、2019年Q1-2にProof of Stake(PoS)の運用開始を予定しており、スマートコントラクトを搭載したメインネットの稼働はQ3-4を予定しています。ここからが本格的なCardanoのスタートとなります。

これに合わせ、EMURGOではCaranoのブロックチェーン導入を促す取り組みをしており、Cardanoに関するシステムを開発しているほか、外部のプロジェクト支援を行っています。

Cardanoの開発のスピードが遅いことについて、EMURGO広報の三本氏は、Cardanoはアカデミックにアプローチして堅牢正の高いプラットフォームを確保しようとしていると語りました。現状はCardanoプラットフォームのメインネットが待ちきれないプロジェクトがいくつもあり、もう少し待っていて欲しいと話しているそうです。

Cardanoのプラットフォーム拡大のために、EMURGOではパートナー、とりわけCardanoを使うブロックチェーンプロジェトやエンジニアなどを求めているそうです。

EMURGOの展示ブース

EMURGOの展示ブース

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Time Innovation

Time Innovation(タイムイノベーション)は、ユーザがその場所にいる時間において、タイムポイントというポイントを付与する仕組みを作るプロジェクトです。

例えばショッピングモールが買い物客に長居して欲しい場合、長く滞在するとタイムポイントをもらうことができる仕組みが実現できます。タイムポイントがもらえる滞在エリアを狭く限定することがでるため、特定コーナーへの導線を作りやすくなるメリットがあります。

このような仕組みを実現するため、店舗では天井や壁にビーコンのモジュールを貼り付けます。ビーコンの小型モジュールは10円硬貨より少し大きい程度で、電池で1年程度稼働します。これを使うと10m四方のエリアをカバーすることができます。また、大型店舗用に180m四方をカバーできるモジュールも提供されます。

小型のビーコンモジュール

小型のビーコンモジュールと10円玉とのサイズ比較

Time Innovationでは、投資家にTime Coinを配布し、タイムポイントが失効した場合にそのポイントをTime Coinの所有者に分配することで投資家への還元を行っていきます。

既にシステムは実証実験段階に入っており、タクシー会社と提携して、乗っている距離や時間によりタイムポイントを付与していき、どのような効果が生まれていくのかを検証していきます。

Time Innovationの展示ブース

Time Innovationの展示ブース

 

2日目のレポート:JAPAN BLOCKCHAIN CONFERENCE 2019 YOKOHAMA レポート 2日目

 

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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