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IOST初の米ドル連動のステーブルコインiUSDとは?その特徴

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メインネットが稼働開始したばかりのIOSTが、iUSDと呼ばれる米ドル連動型のステーブルコインを発行します。

IOSTは、世間的にはあまり認知がされていないため、まずはIOSTの紹介をしてからiUSDについて解説していきます。

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IOSTとは

IOSTは、Jimmy Zhongらによって開発された次世代のパブリックブロックチェーンです。

IOSTの特徴は、高い分散化状態を確保しつつ、高いスケーラビリティを確保できることです。最終目標として、10万TPSを目指しています。

一般的にブロックチェーンは、分散化と高スケーラビリティの両立はトレードオフの関係にあります。例えば、EOSはコンセンサスノードが21であることを引き換えに、高いトランザクション速度(最終目標100万TPS)を手に入れています。

IOSTでは、Efficient Distributed Sharding(EDS)というシャーディング技術とProof of Believability(PoB)というコンセンサスアルゴリズムを利用することにより、今まで両立が難しいとされていた分散化と高スケーラビリティを実現します。

EDSでは、トランザクションの承認作業を行うグループ(=シャード)で分担し、シャードが並列して承認作業を行うことで全体の承認作業を効率化します。

PoBでは、ネットワーク貢献度が高いコンセンサスノードが承認作業に参加することができます。承認作業を持ち回り制のような形にし、承認作業をしたノードは、承認作業のグループから外れ、またグループに入るのを待つことになります。

そのため、普段は少数精鋭で承認作業をするので高いトランザクション速度を確保でき、それでいてコンセンサスノードが多いので分散化されているという状態を作り出すことができます。

また、スマートコントラクトの開発言語にJavaScriptを採用し、他のブロックチェーンプラットフォームより開発者の敷居を低くし、プラットフォームを活性化させようとしています。

そのようなIOSTでは、既に100以上の分散型アプリケーション(DApps)の開発表明がされており、メインネットの稼働開始当初から勢いのある立ち上げができています。

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iUSDの特徴

それでは、IOST上で発行される米ドル連動型のステーブルコイン、iUSDについてみていきます。

米ドルと連携している

IOSTでは、イーサリアムのERC20に相当するToken20というトークン規格が用意されています。iUSDはToken20に従って発行されます。

iUSDはRate3 Networkにより発行され、米ドルと連携した価格を保ちます。そのため、iUSDを通じて安定した価値交換を行うことができます。

iUSDの価値の担保はステーブルコイン

2019年3月時点で主流になっているステーブルコインは、法定通貨担保型になります。

法定通貨担保型のステーブルコインは、法定通貨を信託機関に預け入れすると、その分だけのステーブルコインがスマートコントラクトを通じて発行されるという仕組みです。

つまり、ステーブルコインが法定通貨の預り証という位置づけになり、かつステーブルコインと法定通貨が同量になっているため、ステーブルコインの価値が法定通貨と同じになるという理屈になるわけです。

ところが、iUSDでは価値の担保は法定通貨ではありません。米ドル連動型のステーブルコインです!

つまり、iUSDを厳密に表現すると「米ドル連動のステーブルコイン」というのは正しくなく、「米ドル連動型のステーブルコインに連動したステーブルコイン」というのが正しい表現になります。実質は、iUSDが米ドル連動型のステーブルコインということになります。

iUSDの価値の担保として利用できるステーブルコインは、イーサリアムで発行されたERC20規格に準拠したステーブルコインです。具体的には、以下のステーブルコインをiUSDの発行に利用することができます。

法定通貨担保型:

仮想通貨担保型:

いずれのステーブルコインも、発行プロセスの透明性が示されているため、ステーブルコインの価値が1USDであることが保証されています。

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iUSDの発行プロセス

iUSDは、Rate 3 iUSDのページで発行することができます。

ユーザはERC20のステーブルコインをRate 3 Swap Gatewayに送金します。あとは、送金額の応じたiUSDが発行されます。

Swap Gatewayに送金したステーブルコインは、イーサリアムのブロックチェーン上に記録され透明性が確保されるため、iUSDの価値が送金したステーブルコインと一緒であることが担保されます。

iUSDが不要になって、もとのステーブルコインを回収したい場合は、逆の操作をするだけになります。

iUSDの発行画面

iUSDの発行画面(IOSTのMediumより)

IOST / iUSDに関する情報

英語コンテンツ

日本語コンテンツ

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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