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AIS ミートアップ イベントレポート

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4月23日にモンゴルの暗号資産取引所「AIS-X」がミートアップを行いました。その模様を取材してきたので、お伝えします。

AISミートアップ

滝川氏の紹介

AISの滝川氏

AISの滝川氏

まずは登場したのは、プロジェクトの顔ともいえる滝川氏です。滝川氏は、もともとFXの会社を立ち上げていた経験があります。ピークのときにファンドから億単位の資金がついて、プロトレーダーとして運用していた経験があります。1年間で8億円の取引手数料を払っていたこともあるそうです。滝川氏はプロトレーダーを最終的に引退をしていますが、そこで気がついたことがあるといいます。それが、取引手数料を取る会社が儲かるということです。これが後のAIS-Xに関わってきます。

滝川氏とビットコインとの出会いは8年前にさかのぼります。ビットコインでビジネスをしていた人たちの通訳を依頼されたのがきっかけでした。当時は、ビットコインがまだ300-400円程度だったといいます。その頃から、依頼者はビットコインに1000万円を投資していたそうです。その翌年に、Mt.GOXが破綻し、当時13万円だったビットコインが2年かかって2万円まで下がり、ビットコインは終わったと思ったそうです。

その後はイーサリアムやリップルのICOに関わりましたが、いずれも早期に売却してしまったとの経験談を語りました。

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AIS取引所の説明

プロジェクト説明をする萩原氏

プロジェクト説明をする萩原氏

AIS取引所は、モンゴルに設立される暗号資産取引所です。

モンゴルは、中国の北に位置する内陸国です。国民の平均年齢が30歳と若く、世界的に貴重な鉱物資源が多い国として知られています。また、相撲に代表されるように超親日国になります。

滝川氏らがモンゴルでビジネスをやるきっかけになった一番の理由は、人脈のパイプができたことが大きいといいます。

AISでは、取引所を中心に複数の事業ドメインで構成されます。その中には、モンゴルならではの資源マイニングや銀行が存在しています。いくつかの事業ドメインがあるものの、全部を一斉に着手することはせず、まずは取引所から取り組んでいきます。

AISの事業ドメイン

AISの事業ドメイン

AISで一番大きいのがモンゴルの銀行のNI Bankとの提携です。

NI Bankとの提携により、暗号資産や法定通貨を横断的に取り扱うことが実現します。例えば、暗号資産を米ドルで売却し、デビットカードを使い世界中のATMで引き出すことができるようになります。また、売却した資産をNI Bankの定期預金に預け入れすることにより、日本の銀行よりはるかに高い利回りを確保することもできます。

NI BANKとの提携

NI BANKとの提携

取引所自体は、ベトナムと日本を拠点とするIT企業のV-NEXTが開発を担当しています。また、パブリックブロックチェーンであるTomoChain(トモチェーン)と連携し、ブロックチェーンの開発やセキュリティを高めていきます。V-NEXTには、イーサリアムの創業者であるVitalik氏がお忍びで相談しにきたという逸話もあります。

V-NEXTとTomochainとの提携

V-NEXTとTomochainとの提携

モンゴルはあらゆる意味でマイニングに適した国だといいます。

1つは暗号通貨のマイニングです。現在のマイニングのシェアで一番大きいのが中国勢です。マイニングにかかる電気代が安いのがその理由の1つです。モンゴルではさらに電気代が安く、中国の半分程度で済みます。

また、前述の通りモンゴルには鉱山資源が多くあります。まだモンゴル全体の3分の1しか地質調査が終わっていないにもかかわらず、世界でトップ5の鉱物資源の埋蔵量があることが判っています。AISでは、現地の上場企業で鉱山会社のSharyn Golと提携し、鉱物資源マイニングのための資本提携をしています。

このように、AISではNI Bankとの提携がきっかけで、モンゴル政府や関係者との人脈ができました。そこからNI Bankを中心にその関連会社ともMOUを締結できました。イメージとして、日本のSBIのようなエコシステムができていくそうです。

AISのエコシステム

AISのエコシステム

また、マーケティングではTelegramの人数が66,000人まで増え、国内外併せて660社以上にプレスリリースを出し認知活動を進めています。

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AISの発表

現在の進捗では、既に取引所のプレオープンまでできました。現段階では、まだトレードはできません。

マイニング関連では、AISとSKYHASHが提携しました。実際のマイニングテストによると、今まで1BTCマイニングできていたものが、1.5BTCまでマイニングできるようになりました。さらに、モンゴルに上場しているホスティング企業のitools社との提携も決まり、21,000台のマイニングマシンが設置可能になりました。

SKYHASHとの提携

SKYHASHとの提携

また、取引所運営母体であるNI Exchange社がNI Bankの株式を保有し、さらに香港からの資金注入により資本を拡大していきます。

資金調達においては、2019年明けにシンガポールに法律に基づいたSTOを予定しています。STOで発行されたセキュリティトークンは、既存のトークンとの交換することができます。この仕組みにより、既存のトークンの売り圧力が軽減できることも見込まれています。ただし、セキュリティトークンは機関投資家や適格投資家向けに販売されます。

既存のトークンはSTOトークンと交換可能

既存のトークンはSTOトークンと交換可能

また、資金調達で海外の有名アドバイザーの孔(コウ)氏を起用します。孔氏は、Timeline Capitalの代表でブロックチェーン技術への投資に長けています。

そして、前述のV-NEXTが運営するTomochainでAISトークンの生成が行われることが発表されました。Tomochainはイーサリアム互換があるパブリックブロックチェーンで、イーサリアムよりはトランザクションが高速で送金手数料もゼロに近くなります。

AISトークンはTRC20という規格になり、マスターノードを使いPoSVでステーキングすることでAISトークンをもらえるようになります。マスターノードの詳細は、6月後半で開催予定のカンファレンスで発表される予定です。

マスターノードでAISをステーキングできる

マスターノードでAISをステーキングできる

AISに関する情報

公式情報

当メディアによる情報

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日本人から見るとマイナーな国モンゴル、実は経済が盛り上がっている国の1つです。 そこに現地の銀行と提携して取引所を開設するプロジェクトがあります。 AIS-Xの概要 AIS-XのAISとは、Alternative Investment & ...

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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