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コインマーケットメディア ミートアップ(第3回)イベントレポート 前編(くりぷ豚 / Katana Project)

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2019年5月27日に「コインマーケットメディアミートアップ(第3回)最新のブロックチェーン× IoT・ゲーム・取引所プロジェクト紹介」が開催されました。

イベントページ:コインマーケットメディアミートアップ(第3回)最新のブロックチェーン× IoT・ゲーム・取引所プロジェクト紹介

当日は4プロジェクト集まりました。内容が多いので、前半では「くりぷ豚」「Katana Project」を、後半では「CROSS」「Bidooh」をご紹介します。本記事は前半になります。

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くりぷ豚

くりぷ豚の開発元のGood Luck 3は以前からスマートフォンのゲームを手がけており、メジャーなものではサンリオの「さわって!ぐでたま」の実績があります。今回のくりぷ豚(とん)は、Good Luck 3が開発し運営をする日本初のブロックチェーンゲームです。

くりぷ豚では、さまざまな豚をかけ合わせることにより、世界で唯一の豚を手に入れることができます。その組み合わせは、パーツの組み合わせで3京6兆通りもあり、他の人と被ることは確率的にありません。ゲームをリリースした初期は、豚を誕生させて単にかわいがるところから始まり、その後育成や競争の要素が取り入れられていきました。

くりぷ豚のゲーム説明

くりぷ豚のゲーム説明

世の中のブロックチェーンゲームは2Dが多い中、くりぷ豚には敢えて3Dが採用されています。見た目が派手でさまざまなエフェクトがゲーム内に用意されています。

育成した豚を毎日レースで戦わせ、それに勝つとさまざまなアイテムを貰うことができます。たまに最高5ETHが当たるレースも開催されます。

レースの様子

レースの様子

ゲームの実績として、既に54,000匹の豚が誕生し、44,000レースが開催されました。最近ではWINSセンターの機能が追加され、ゲーム内通貨を賭けられるようになりました。

くりぷ豚の実績

くりぷ豚の実績

技術面では、くりぷ豚はイーサリアムをベースにして開発されており、世界で唯一の豚はERC721規格に則ったNFT(Non Fungible Token)でイーサリアム上に記録され、ユーザ間で売買することができます。Good Luck 3では、イーサリアムは今後世界標準として伸びていくと考え、このイーサリアムに張っているといいます。

くりぷ豚はイーサリアムベースなので、DappRadarによりプレイヤー数を第三者でも把握することができます。これは、GASのトランザクションから統計されるものになり、DappRadarによると2019年4月時点では1日250人になります。実際は、GASのトランザクションを発生させない遊び方をしているプレイヤーもいるため、1日1000人が遊んでいるそうです。

プレゼンターの畑村氏は、どんどん技術やデバイスの進化でビジネスモデルが代わってきており、特に最近はゲームを最初に遊ぶためのコストが下がってきたと語りました。そして、直近の流れのブロックチェーンゲームは資産形成ができ、世界に一つだけのデジタルアセットを作り、その希少性が証明できるようになるので、それを資産にできるといいます。

Good Luck 3では、そのようなブロックチェーンゲームの可能性を感じています。プレセールでユーザを取り込んで、そのユーザを中心にゲームを盛り上げることができる点に注目しています。また、現状日本人が作っているブロックチェーンゲームが世界でよく遊ばれていることから、日本のゲームが世界をリードできる可能性も感じています。

ブロックチェーンゲームに取り組む理由

ブロックチェーンゲームに取り組む理由

また、Good Luck 3では販売しているくりぷ豚を買い取る制度をはじめました。年齢が上がりすぎてレースに出られなくなった豚を買い取ることにより、プレイヤーの参入障壁が下がるのではないかと考えています。また、ホリエモンとコラボレーションし、期間限定でオールスター豚も提供していきます。

この他、Good Luck 3ではこれからRAKUN(ラクン)と呼ばれるゲームプラットフォームを提供します。RAKUNでは、RAKU(ラク)と呼ばれるERC20規格のトークンをつくります。トークンでアイテムを買ったり、トークンをロックしているといいことがあるような仕掛けをしていきます。また、コミュニティの活動がゲームの実績が反映されるようにする予定で、まずはくりぷ豚日記というサービスをリリースして、トークンがもらえるようにします。

RAKUNでできることの一例

RAKUNでできることの一例

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Katana Project

Katana Projectは、その名の通り日本初のブロックチェーンプロジェクトです。

刀の名前がつく理由は、日本刀がかつて文化の象徴となっていました。今回のKatanaにもそのような想いがあります。

バグで始まったインターネットは、誕生から実用化、普及のフェーズまで来ました。ブロックチェーンも誕生から現在は実用化のフェーズまで来ています。そしてKatanaがその普及を担うブロックチェーンの立場を目指しています。

Katana Projectでは、現在のブロックチェーンに足りないものは体験をできることだと考えています。そのために必要なのが「IoT Blockchain」「Cross Chain」「Payment Blockchain」の3つの要素です。これらを1つのKatana Blockchainで実現しています。

Katana Blockchainの3要素

Katana Blockchainの3要素

IoT Blockchainでは、IoTのデータをブロックチェーンでリアルタイム処理できるようになります。Katana Blockchainでは、メインチェーンをアプリケーション領域とコア領域に分離することにより、アプリケーション領域で取引データを受けることにより、コア領域の遅延を回避することに成功しました。これにより、ブロック生成時間が0.037-1秒、1-20万TPSの処理を実現し、IoTのリアルタイム処理が実現します。

IoT Blockchainのコア領域とアプリケーション領域

IoT Blockchainのコア領域とアプリケーション領域

IoTとブロックチェーンがコラボすることにより、シュートをしたらコインがもらえたり、拍手をしたら相手に投げ銭ができたりと、アクションが即お金で反映されるようになります。

Cross Chainでは、あらゆるブロックチェーンの暗号通貨を使った決済ができるようになります。この他にも、接続先のブロックチェーンのスマートコントラクトを組み合わせて複雑な動作を実現させたり、アトミックスワップを使うことにより取引所に送金しなくても暗号通貨を交換することができます。

クロスチェーンで実現できること

クロスチェーンで実現できること

最後のPayment Blockchainでは、分散型環境でも法定通貨を使った決済が実現します。従来の米ドル連動型のステーブルコインとことなり、仮想ドルを発行してレートを完全に1米ドルに固定することができるようになります。これにより、ペイメントのボラティリティ問題に完全決着を付けることができるとしています。

ステーブルコインと仮想ドル

ステーブルコインと仮想ドル

このようなブロックチェーンを実装することにより、Katana Projectではクリプトエコノミーを活用した自律分散型社会(DAS: Decentralized Autonomous Society)を創り上げていきます。

クリプトエコノミーとトークンエコノミーの違い

クリプトエコノミーとトークンエコノミーの違い

後編:コインマーケットメディア ミートアップ(第3回)イベントレポート 後編(CROSS / Bidooh)

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この記事を書いた人

TOKEN ECONOMISTのDirector。「ブロックチェーンによる少し先の未来を魅せる」をポリシーに、注目しているプロジェクトの紹介やインタビューを行っています。

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