プロジェクト分析

De-Fiのためのプロトコル群「The Force Protocol」のプロジェクト概要

2020/2/11 火曜日

この記事では、「2019年のICO/IEOから見るリターンが見込まれるプロジェクトの傾向」の記事において、特にパフォーマンスが良かったプロジェクトを取り上げていきます。

パフォーマンスが良いプロジェクトには共通点があります。それがテクノロジーに特化していることです。

今回取り上げるThe Force Protocolは、ブロックチェーンの社会実装が進む上で、世界的に普及してくるであろうDe-Fiにフォーカスしています。

The Force Protocol 概要

The Force Protocolは、分散型の暗号金融のプロトコル群になります。つまり、DeFi(ディーファイ)のためのプロジェクトです。

DeFiは、最近新しく出てきた言葉で、Decentralized Finance、つまり分散型金融になります。DeFiに関する明確な定義はありませんが、中央集権管理者を必要とせずに自律型に機能するオープンで透明性の高い金融の仕組みになります。その性格上、DeFiはブロックチェーン上に構築されます。

しかし、DeFiには多くの問題が存在しています。The Force Protocolでは、DeFiのことをオープンファイナンスと呼び、以下のような技術的問題を解決します。

  1. 下層技術が複雑なことによる開発敷居の高さ
  2. 異なるブロックチェーン間でクロスチェーントランザクションの実現が難しい
  3. プロダクトルールが複雑なことによる金融契約の構築難度の高さ
  4. オンチェーンやオフチェーンのデータ通信を実現するための信頼できるオラクルの欠如
  5. 安全で信頼できる、高性能なブロックチェーン金融サービスのオープンプラットフォームの欠如

The Force Protocolでは、これらの問題を解決すると同時に、DeFiのブロックチェーン開発者に包括的でワンストップなソリューションをSDKやAPIとして提供していきます。

The Force Protocolのアーキテクチャ

The Force Protocolのアーキテクチャは、以下のようになります。

The Force Protocolのアーキテクチャ

The Force Protocolのアーキテクチャ

アーキテクチャのレイヤー

Layer1: ブロックチェーンプロトコル(Blockchain Protocol)

ブロックチェーンプロトコルでは、BitcoinやRSKなどのパブリックブロックチェーンの他、Hyperledgerのようなコンソーシアムブロックチェーンにも対応します。

また、オープンファイナンスに特化したThe Force Protocol Financial Public Blockchain(略して、FOR Finance Chain)が構築されます。FOR Finance Chainは、以下の4つのコンセプトに基づいて開発されています。

  • 金融市場のニーズに応じた、承認管理、セキュリティ制御、プライバシー保護、監督/規制などの機能を強化
  • 高スループットで高性能
  • EVMと互換(Ethereumのリソース活用)
  • クロスチェーン値転送の問題を解決

FOR Finance Chainは、Cosmos SDKにより開発されているTendermintベースのパブリックブロックチェーンになります。

The Force Protocol Financial Public Blockchainのアーキテクチャ

The Force Protocol Financial Public Blockchainのアーキテクチャ

Layer 2: レイヤー2

レイヤー2では、ステートチャネルやクロスチェーン、サイドチェーンなどが構築され、スケーラビリティ、セキュリティ、コンプライアンス、信頼性、および高い性能を提供します。

Layer 3: アプリケーションプロトコル(Application Protocol)

アプリケーションプロトコルでは、多くの種類がありルールが複雑な金融サービスに対応するために、「基本(Common)」「金融(Finance)」「拡張(Expansion)」から成る3つのキットが提供されます。

The Force Protocolで実装できるようになるサービス

上記のプロトコルがSDKやAPIでアプリケーションと接続されることにより、開発者はオープンファイナンスのDeFiを今まで以上に簡単に提供する事ができるようになります。

The Force Protocolにより、開発者は以下のようなサービスを実現することができます。

  • レンディング:リテール銀行のレンディング、P2Pレンディング、消費分割払いなど
  • ステーブルコイン:担保差し入れ型の暗号資産
  • 取引所:中央集権型取引所、分散型取引所
  • 金融デリバティブ:先物、オプション、スワップ、CDS、TRSなど
  • 保険:生命保険、損害保険、損傷保険など
  • 債権:ゼロクーポン債、有利子債など

The Force Protocolで扱われるトークン

トークン用途

The Force Protocolでは、2つのブロックチェーン上でトークンが発行されています。FORとEFORは、それぞれ同じ役目を果たすトークンになります。

シンボル FOR EFOR
ブロックチェーン Ethereum(ER20) EOS
発行数量 1,000,000,000 FOR 1,000,000,000 EFOR
小数点以下桁数 18 4

主な用途:

  • トランザクション手数料の割引
  • ローンサービスプロバイダーやスーパーノードのためのデポジット
  • コミュニティガバナンスで提案を提出するための担保
  • その他の機能

主要な取り扱い取引所

The Force Protocolのロードマップ

2018年Q2-Q3

  • プロジェクトの立ち上げ
  • ホワイトペーパーの構成
  • 公式Webサイトの立ち上げ

2018年Q4

  • スマートコントラクトとローン取引システムの開発

2019年Q1-Q2

  • 分散型暗号金融プロトコルの設計
  • ホワイトペーパーの更新

2019年Q3-Q4

  • Ethereum上で分散型暗号金融プロトコルをリリース(レンディングプラットフォーム:Pawn

2020年Q1-Q2

  • The Force Protocolステーブルコインプラットフォームの立ち上げ(ステーブルコイン:QIAN
  • The Force Protocol Chainの開発立ち上げ

2020年Q3-Q4

  • The Force Protocol Chainの立ち上げ
  • The Force Protocol Chain V1.0の分散型暗号金融プラットフォームを提供

The Force Protocolに関する情報

公式情報

The Force Protocolが使われているプロダクト

  • レンディングプラットフォーム:Pawn
  • ステーブルコイン:QIAN



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Junya Kato

TOKEN ECONOMISTの管理人、ブロックチェーン専門誌「月刊仮想通貨」「CRYPTO CROWD」の執筆陣。ブロックチェーンプロジェクトでは、QURASのコミュニティマネージャー。 より多くの人にブロックチェーンの未来を感じてもらうべく、先進的なブロックチェーンプロジェクトやイベントのレポートをお伝えしています。 ブロックチェーンの素晴らしさを世に広げたい!!

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